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 学歴社会
投稿:長野央希
先週末に共通テストが行われ、鼻出しマスク着用で失格となった受験生がおりましたし、飛行機内でマスク着用を拒否した結果、新潟空港に緊急着陸せざるを得なくなった事件(昨年9月)もありました。その問題の両者は逮捕されるという結果になりました。マスク着用に関して、自分なりの何らかのポリシーがあるのだとは思いますが、自分たちの行動で、周囲が甚大な迷惑をこうむったという事実があり、そういった配慮が出来ない時点で、社会人としての資質に問題があるとみなされても仕方がないことであろうと思います。
これらの事件はさておき、今年もコロナ禍のなか、受験シーズンが到来しております。
これまでも、しばしば大人が「大学は行った方が良い」という発言をしているのを耳にしてきました。日本は豊かになったこともあり、大学まで進学する人が増えておりますが、大学に行くことの必要性に、私はある時期から何か拭えない疑問を持つようになっておりました。
そもそも大学に行く意義というのは、将来自分がなりたい職業に関しての特殊技能を身に着けたり、専門的な勉強をするということだと思っております。あるいは、純粋な学問的な研究を突き詰めたいということもあろうと思います。しかし、今の日本では、就職に有利になるだろうということで、大学進学を志している人が多いように見受けられます。
大学で何を学んだかよりも、ただ大学を卒業したという事実が大事であるかのような風潮に、大変な違和感を感じるのです。
結局、就職の際に企業などの就職先が、人材の見極めが難しいと考えているために、その人間の優劣を判断する材料として、大学を出ていることやどこの大学を出ているといったことを判断材料とせざるを得ず、こういった問題が起きているように思われます。
しかし、そもそも、現在の受験システム自体が、著しく記憶力偏重の勉強ができる人に有利なものであると言えますが、はたしてそのような受験戦争の勝利者が優秀と言えるのかという問題が出てきます。個人的には、一流とか超一流と言われる学校を卒業してきた人間でも、医師として、全く優秀でない人間を少なからず見てきました。逆に一般的には三流と言われるような学校を出ていても、医師として優秀だなと思えるような人も見てきました。そういったこともあり、学歴とは何なのだろうかという矛盾を常々感じてしまうのです。時には大人の見得でしかないような学歴自慢にも、とても不快感を感じます。
そして、今の記憶力偏重の受験戦争勝利者が優位に立つ社会というものは、かつての中国の宋王朝に大分似通っているように思えてしまいます。宋王朝は、科挙という記憶力を問うような試験で役人の登用を行いましたし、国防というものをあまり重視しなかったために、北方からの異民族に領土を削られ、最終的にモンゴルに滅ぼされてしまいました。
今の日本も記憶力重視の熾烈な受験戦争、国防にあまり力を入れられない社会情勢など、不吉なほど状況の類似点が認められ、宋と同じ轍を踏まないようにしていきたいと切に思わずにはいられません。
学歴社会というものは、明らかに家柄や血筋でしか出世できないような社会から見れば、はるかに優れているとは思いますが、最近の日本の国力低下を考えると、現在のような人材登用システムでは限界があると考えます。
これから人口も減っていき、更に人材育成に難が生じてくれば、さらなる国力低下は免れません。人材育成や人材の抜擢というのは事程左様に難しいものではありますが、抜本的な改革(国民の意識改革も含めて)を考えるべき時期なのではないかと思う今日この頃です。

2021年1月20日(水)

 スポーツ界と新型コロナ
投稿:長野央希
現在、大相撲の初場所が行われております。力士の中でも新型kじょろな陽性者が相当数いた模様で、十両以上の関取も16人休場しています。横綱白鵬も感染をして休場しており、鶴竜はけがのため再度休場しておりますので、両横綱が休場している状況です。これだけ大量に関取衆が休場し、横綱も不在なんて言う事態で、よく初場所を開催したものだというのが率直な感想です。そんな中で、「新型コロナの感染が怖い」という理由で、琴貫鐡という一人の力士が引退しました。
このことには賛否両論があるとは思います。新型コロナが怖いという理由で、医師や看護師などが病院を辞めるのはどうなんだというのと同じような議論にはなるかもしれません。殊にコロナ病棟に勤務する職員がコロナを怖いという理由で退職するのはどうなんだということにはなります。
ただ、この琴貫鐡関は本当は力士を引退したくはなかったとのことです。
貴闘力親方のやっているyou tubeに出演して、思いを語っておられるのを拝聴しましたが、彼の言い分として、心臓の大手術を受けていることから、心臓が悪く、コロナ感染をきたした場合に命取りになりかねないという恐怖があること(実際に力士でも新型コロナ感染でなくなっているのを目のあたりにして)、この心臓の手術の時も、相撲協会や親方から治療費の援助がなかったため、片親である母親が治療費を工面してくれたのだが、再度新型コロナに感染して入院が必要となった場合に、その治療費を母親に負担してもらうことが心苦しいということ、新型コロナ感染のリスクを鑑みて、休場をしたい旨相談したものの、相撲協会からも佐渡が嶽親方からもその許可が下りず、引退を余儀なくされたことを切々と語っておられました。
この貴闘力チャンネルでは、しばしば相撲協会の改革要求が発せられていたり、一部の親方への嫌悪感を隠さない内容ですので、こちらのチャンネルの言い分のみをうのみにするのはフェアではなく、佐渡が嶽親方や相撲協会の言い分も聞いたうえで事の是非を判断すべきではあろうと思いますが、何とか琴貫鐡関の心情を汲んでで挙げられなかったかという残念な気持ちは残ります。
恐らく、どのスポーツでもプロと呼ばれる人たちは自分の競技において命を懸ける心積りを持っているのではないかと思います。特に相撲やボクシングなどの格闘系の物では実際に死と隣り合わせという面もあります。しかし、これはあくまで競技そのものによって死ぬ覚悟はあるかもしれませんが、病気で死ぬということは、全く別次元の問題と思います。
スポーツはあくまで娯楽です。かつての剣豪同士の果し合いとは違います。死を前提にすべきものではありません。日本では新型コロナ感染による致死率は東アジア以外での高い致死率とは異なりますが、それでも力士のような丈夫なはずの若者ですら命を落とす場合があるのも事実で、そういう状況を考えた場合、多くの持病を抱えるような力士は少しでも安全を担保してあげないと、今後力士を志そうとする若者がますます減少していってしまうのではという懸念があります。
翻って、東京五輪です。政府としては断行したいという思いが強いようですが、上述のように、ネアンデルタールの遺伝子を受け継いでいるものが新型コロナで重症化するのではという説があるように、実際に欧米やインドなどのネアンデルタールの遺伝子を有している民族の重症化率や致死率が高いという事実があります。そういった地域の人が、オリンピック観戦に、まず来日するのでしょうか?来日した場合に、そこで感染拡大をきたすようなことがあると、更に、それによってより一層死者が増加するような事態になれば、日本への信頼というものは大きく揺らぎかねないと思います。意図しないバイオテロのような状況は防がねばならないと思います。
スポーツはあくまで娯楽です。競技者も観戦者も、命を捨てる覚悟を持つべきものではないと思います。経済効果を期待して五輪を断行することは、長期的に見た場合、益が少ないように思えてなりません。

2021年1月16日(土)

 米国の民主主義
投稿:長野央希
昨年11月に米国の大統領選が行われ、ようやくバイデン氏の大統領就任が決定事項となりました。依然として、トランプ氏は選挙不正や選挙結果が盗まれたなどとの発言を繰り返し、挙句の果てには議会への反乱を扇動するような発言をしたことで、ついには共和党内でも孤立を深める結果となりました。
正直なところ、少なくともコロナへの対策一つとっても、トランプ政権は完全に失態を犯していると言わざるを得ず、新型コロナによる死者数が第二次正解大戦の戦死者を超えているという記事を見るにつけ、ある意味、今回のコロナ政策の失敗は一回の大戦の敗戦に匹敵するような過ちと言っても過言ではないのではと思われます。勿論、別の指導者だったら、コロナの抑え込みに成功したなどの観測は慎まねばならないでしょうが。
地球温暖化に対しても、全くその事実すら認めようとせず、彼は科学的な事例に関しては、理解を示すこともなく、それに対処する術を知らないかのように見えました。
彼が大統領職にしがみつこうとしているのが、これまで彼が犯してきた様々な犯罪行為を断罪されたくないからではないかとうがった解釈をしてしまうほどの醜態をさらしているように見えてなりません。
そんなトランプ大統領ですが、こういった状況にもかかわらず、高い人気と支持を維持しているのです。日本での人気は、よく分かりませんが、恐らく既存のやり方と異なる行動をとっていることが単純に面白いからなのかもしれません。少なくとも、日本人にとっては、トランプ氏が何をしても日本にとってはそれほど重大な影響がないということから、気楽に応援できているのかもしれません。一方で、本国米国では労働者階級の白人に根強い人気を誇っているという話でした。このことを踏まえて、トランプ氏の米国での人気が落ちない理由に興味を持ち、岩波新書の『白人ナショナリスト』という本を読みました。殊に白人の労働者層は、現代米国において、自分たちの境遇に様々な不満を抱いており、長年共和党も民主党も彼らの不満を拾い上げることなく、彼らの受け皿になってこなかったことで、政治不信に陥っているのだろうと思われます。そういった中で、二大政党の色に染まっていない異色なトランプ氏が米国の白人を優遇してくれそうな政策を公約として掲げたことで、根強い信者たちが形成されたのかもしれません。また、いわゆる白人ナショナリストと呼ばれる人たちも、その主義主張で大きな幅があり、場合によってはネオナチや差別主義者もその中に含まれてくるようです。白人ナショナリストたちの思想は、トランプ氏の政策の基礎となる部分で、非常に似通っています。その中で、非常に興味深いのは、米国の外交政策としては、米国は米国のことに集中するという形で、対外的には極力関与しないという思想です。確かに、トランプ氏の政策は対中や対イランにおいて時に強硬な姿勢を見せますが、終始一貫しておらず、殊に中東情勢には米軍を撤退させようとしたりと、従来の米国の姿勢とは大きく異なるものが見受けられます。米国人も米国があまり関与しないような他国のために命を懸けたくないという考えもあり、そこの面でも米国民とトランプ氏の考えが合致したのかもしれません。
更に昨年は特にBLM運動などの差別への抗議活動が活発になっておりましたが、昨今、こんな単語や話題までもが差別になるのかというような事例も散見され、むしろ、反差別が言論の自由を抑制しているような状況も見られます。こういったことに対して、白人ナショナリストは白人の権利を奪うなということで怒っていることも少なくないようです。特に白人の多くは自分たちが米国を強くしてきたという自負があり、しかしながら、そんな自分たちの権利が奪われてしまっているような印象を抱いていることで、危機感を募らせていることも伺われます。実質的にトランプ氏がそういった白人たちにどれだけの恩恵を与えてきたのかという問題は置いておき、それでもそんな不満を抱く自分たちに寄り添ってくれているような感覚を与えたことで、トランプ氏の人気は盤石になっていたのかもしれません。
そういった米国内の実情を鑑みても、今回の暴徒の議会選挙は決して容認できるようなものではないと思います。世界に民主主義を押し付け続けている米国で、これほど民主的でない暴挙は、米国の凋落を如実に物語る歴史的事象になるのではないかと危惧しております。

2021年1月12日(火)

 「命の選別」という問題
投稿:長野央希
新型コロナの流行第三波が来たことで、再び首都圏の一都三県では緊急事態宣言が発令されております。大阪や兵庫、京都もその発令を検討中のようですが、そのような大都市では医療機関数も多い分、医療崩壊に至るまでには、ある程度の猶予はあるかもしれません。一方で、大都市ではなくなると、コロナ診療を行う医療機関数も限られてくる分、万が一に感染者数が急増していくと、一気に医療崩壊に至ってしまうことも懸念されます。そのためにはいかに感染者(中等症から重症)を増やさないかがカギにはなってくるでしょう。正直なところ、緊急事態宣言を出すタイミングとしては、既に時機を逸しているように思われます。また、感染が拡大する状況を作らないようにすることが重要ではあるのですが、実際には都内に行って帰ってくれば、必ず感染してしまうというものでもないです。やはり、密な環境で、大きな声で話をしたり、密着したりということが繰り返されれば、感染のリスクは高くなるでしょうし、もしかしたら、電車内の手すりなどに付着したウイルスに接触して、その手で目をこすったり、口や鼻を触れば感染をきたす可能性も高くはなるでしょう。そういった、飛沫感染や接触感染に対して、注意を払うことが重要なのだと思います。
そういう意味ではカフェや居酒屋や寿司屋や牛丼屋などに少人数で行き、静かに飲み食いしている分には、そうそう感染が拡大するとは考えにくいですし、プールや温泉で感染が拡大したという事例もあまり聞きません。
やはり、いわゆる宴会などの集団で大騒ぎをしたり、ライブハウスやクラブのようなところで騒いだりすることが最も感染拡大のリスクを高める行為なのだとは思いますので、そこを控えることが大切なのではないかと思います。もっとも、バカ騒ぎの定義は各人で異なるために、ここまではいいやと考えて、規制緩和してしまうことで、なし崩し的に、何でもありの状況になりかねないのは事実と言えましょう。結果的に各人の考えを尊重していると、行動に自制がかからなくなりかねず、その自制を利かすための緊急事態宣言と言えるのかもしれません。
そんな感染が拡大する中、高齢の方での新型コロナ感染で、重症化した場合に人工呼吸器やECMOによる治療を行うかという点で、それをしないという選択肢が増えてきているという記事を見ました。
命の選別という言葉で書かれておりますが、しかし、御高齢の方に対する治療で、人工呼吸器管理をするか否か等の問題は、何も今回のコロナの件で初めて悩まされるようなものではないことを前もって言っておかねばなりません。入院での治療を行っていれば、当然助けられない命があるのは事実です。その場合に最期をどう過ごしていただくかは極めて重要な問題でありますが、人工呼吸器管理など、徹底的に治療を行う場合もあれば、苦しまないように無理な延命治療はしないようにということで、苦痛を取り除くような緩和的治療を行う場合もあります。特に御高齢の方の場合だと、人工呼吸器管理やECMO管理をして、救命できても、それを契機に認知症をきたしたり、ADL低下のために、寝たきりのような状況になってしまったりということも少なからず起きてきます。そういったことを踏まえ、御家族が呼吸器管理などの集中治療は望まれないケースも多いのが実情です。
コロナではない肺炎の高齢者では、しばしば遭遇するケースです。そういう意味では、医療者は昔から命の選別という問題に悩んできたのです。また、治療法の選別という点では、災害医療におけるトリアージもその範疇に入ると言えます。今回、新型コロナの影響で、そういった悩ましいケースに短時間でしばしば遭遇してしまうということはあるのだと言えます。また、新型コロナと一般の肺炎の患者さんとの違いは、新型コロナでは日々の面会ができないために、治療経過の中で、患者さんが元気になっていっているのか、衰弱していっているのかを家族が目の当たりに出来ないことがあります。毎日面会して、医療者の多くの努力にもかかわらず、患者さんが衰弱していう姿を家人が見ていると、「あまり苦しませたくない」という気持ちになりやすいのかもしれませんが、新型コロナの場合は家人が医療者の治療している姿や治療内容をつぶさに感じられないため、集中治療を断念された場合に、何か釈然としない思いが出てしまう可能性はあります。
「命の選別」はコロナ以前から医療者を悩ませた問題であり、コロナ後も確実に悩ませ続ける問題であります。
人間は必ず最後は亡くなります。その最期をいかに苦しまず、少しでも有意義に過ごしていただけるようにするかというのも、我々医療者が向き合わな変えればならない大きな問題なのだと思います。

2021年1月9日(土)

 大雪
投稿:長野央希
今朝は積雪量の急増で、2時間弱、医院の駐車場の雪かきに追われておりました。気温が低いため、新潟にしては珍しく?パウダースノーのような雪質になっております分、若干雪が軽いのがせめてもの救いかもしれません。
私が子供の頃は、1m近く雪が積もって、自宅の庭で、今は亡き父とかまくらを作ったりしていたことが思い出されますが、最近は新潟市はめっきり雪が減り、何だか寂しい思いをしておりました。そんな子供のころの記憶もあって、雪への郷愁から魚沼が好きなのかもしれません。
しかし、魚沼に住んでいる頃から、雪の降っている間や降り終わった直後は、時に雪に対して恨めしく思うこともしばしばでした。そして、この数日の新潟市内も、そんな雪への恨み言を言いたくなる状況となっております。
魚沼で大雪の時は、傘をさして歩いていると、5分もすれば、傘に積もる雪の重量で、とても片手で傘を支えきれなくなるほどのこともありました。流石に新潟市内ではそういったことまではないものの、魚沼に比べて風が強いことで、心身に与えるダメージは何となく大きいように感じられます。
また、魚沼は基本的には雪が積もることを前提にしているので、融雪剤をこまめにまいていたり、除雪車による除雪も充実しており、雪が降り出せば、即座に消雪パイプから水が出るようになっておりますが、新潟市内では、そこまでの雪対策は望むべくもない状況です。幸いに、西大通りや、ある程度車通りの多いような通りは除雪がされているために、車は走れておりますが、住宅街の道路までは当然のごとく除雪が十分なされないため、結果的に車が出せないというような状態に陥っております。
新潟市としては、今回のような積雪は例外的なものとして考えられるでしょうから、なかなか雪対策にそれほどの予算は避けないのだと思いますが、雪国新潟としては、もう少し雪への備えがあってもいいような気がしてしまいます。

2021年1月9日(土)

 寒波到来
投稿:長野央希
昨年から、度々寒波が到来しております。年末年始も寒波で大雪となり、昨日よりさらに強力な寒波によって、暴風雪となっております。
12/31、,1/1と魚沼におりましたので、もろに大雪を体感してきました。昨日も魚沼におり、その際に現地の人が「昨年暖冬で雪も少なかった分、仇でも取るかのように今シーズンは雪が多い」と半ば笑い話の様におっしゃっておりました。ここ数年が小雪であったこともあり、久々に魚沼らしい冬と言えるのかもしれません。しかし、今シーズンは新潟市も例年に比して、寒く雪の多い状況となっております。昨日は魚沼から新潟市に戻る際には、暴風雪の影響で、三条インターから新潟中央インターまで不通となっており、三条インターで下りなければなりませんでした。三条で下りたはいいものの、農道では猛吹雪でホワイトアウトして、ほぼまるで前方が見えなくなるようなこともあり、非常に恐ろしい思いをしながら帰ってきました。バイパスの新通インターから西大通りに出るところでは停電の影響で、信号が消えており、大渋滞しておりましたし、医院に帰り着いたら、停電のため、電気も暖房もつかず、電話もつながらないような状況でした。自分の住まいに帰ってみると、独居であることもあり、人気がないことも相まって、家の中が厳しい寒さとなっておりました。停電のために暖房がつかず、寝室は気温2℃でした。幸いにマイナス2℃まで大丈夫な登山用の寝袋があるために、その中に入っていることで、無事に過ごせましたが、自然の脅威には太刀打ちできないことを身をもって悟りました。昨日は停電で原信もゲオも電気が消えており、東北の震災で3/13に仙台に行った時の情景が思い出されました。

魚沼にいる頃は、寒波で水道が凍ってしまい、丸2日間トイレも流れなくなったことがありましたが、あの時は用を足すために、近所のコンビニに行かねばならないような羽目にあいました。何とか、今シーズンはそんなことのないように気を付けたいと思います。
今月中は再度寒波が到来する可能性が高いようですので、どうか災害にも体調管理にも御気を付け頂きたいと思います。

2021年1月8日(金)

 明けましておめでとうございます
投稿:長野央希
新年明けましておめでとうございます。今年も何卒宜しくお願い致します。

2020年という年は、多くの意味で異例尽くしの一年でした。新型コロナウイルスに翻弄された一年と言っても過言ではないと言えます。オリンピックが延期というのも前代未聞のことでした。 
戦争やイデオロギーの問題で、オリンピック参加をボイコットしたりということはありましたので、感染症が戦争に匹敵するほどの大事件として改めて認識させられた一年でもありました。
感染症を起こす細菌やウイルスと人類との戦いは、人類が出現したと同時に始まっておりますので、果てしのない戦いと言えます。そして、医学がどれほど進歩しても、この感染症との戦いに勝ち切ることはできないのではないかと思われます。従って、時には感染症病原微生物と、どのように共存するかを考える必要もあると言えます。
年末から、新型コロナウイルスの変異の話題がかまびすしくなっておりますが、そもそもウイルスの立場では、人類が滅亡するような事態になっては、自分たちも生きられないので、何とか人類には生き続けてもらう必要があるのです。ですから、変異することで、場合によっては弱毒化して、人間と平和裏に共存するという戦略をとっていく可能性も高いのです。ですから、変異ということで、いたずらに、恐怖を抱いたり、恐怖をあおることは慎まねばなりません。
また、この感染症との戦いというのは人類と病原微生物との戦いです。今回であれば、新型コロナウイルスとの戦いであって、人類同士の戦いではありません。にもかかわらず、昨年は人間の醜い側面も垣間見なければならない事態となっておりました。コロナ診療にあたる医療者や感染者に対して、時に偏見を、時に差別的な見方をすることで、敵視する人が少なからずおられました。このように人間同士がいがみ合って、闘うような事態は、完全に時間と労力の無駄であります。このような無駄をすることで、本来のウイルスとの戦いの前に、多くのことを消耗させてしまっている愚行と言ってもいいのではないでしょうか?
コロナウイルス自体は、毎年風邪を引き起こす代表的なウイルスでもありますので、誰がどこで感染をしても何ら不思議ではありません。人間であれば、平等に感染する機会があります。新型ということで、分からないことが多すぎて、不安から恐怖につながり、恐怖が差別や偏見を助長させるのは、理解できますが、そこで冷静になる必要があると思います。改めて、現在我々が置かれている状況を見つめなおす必要があります。我々が闘うべき相手はウイルスであって、人間ではないという事実を再確認していただきたいと思います。ワクチンや抗ウイルス薬の開発なども闘うためのツールでありますし、感染の予防のためにするべきしっかりとした手洗いを習熟することも重要ですし、ウイルスに関しての知識を深めて、いたずらな不安を抱かないようにすることも大切です。また、常に自分もウイルスの保菌者かもしれないと考えて行動することも必要かもしれません。ウイルスから自分を守るだけでなく、相手も守るという考え方が極めて大切なことのように思えます。そのためにマスクを着用することも相手を思いやるという意味でとても大切な行為であると思います。
1919年のスペイン風邪の事例を参考にすれば、今回のウイルス感染の流行は波はあると言え、二年程度は持続すると考えなければならないと思います。ですから、最低でも、後一年はウイルスとの戦いは続くと見なければならないでしょう。その中で、ウイルスと徹底抗戦するのか、平和的共存を図ろうとするのかは、今後の状況を見ていく必要がありますが、恐らく季節性インフルエンザとの付き合いと同様に、どのようにしてウイルスと共存するかを考えるべき時期が来ると思います。
2021年という年が、ウイルスとの抗争の終結だけでなく、人間同士に出来た溝を埋める一年になってほしいと切に願います。

2021年1月2日(土)

 保健所
投稿:長野央希
最近、港区の保健所の職員が現在のコロナ状況下で、丸一年、ほぼ無休で、対応にあたっているという内容の新聞記事を読みました。家族の時間も持てず、このままコロナの流行が継続していくようであれば「絶望しかない」というようなコメントも載っておりました。本当に大変な中で仕事をされていると、改めて痛感させられました。自治体によって、その多忙さには差はあるでしょうが、おしなべてどこの保健所の職員の方々も、大変なご苦労をされていることは間違いないと思われます。
私もこれまで色々と保健所にはお世話になっております。
研修医の頃、地域医療研修の一環で、世田谷の保健所で手伝いをさせていただきました。この際には、STD(いわゆる性病)の検査及び結果説明をさせてもらいましたし、いわゆるゴミ屋敷に訪問診療に行ったり、場合によっては、他の職員の方と、ゴミ屋敷の清掃をしたりしました。玄関を開けると、入り口の扉にゴキブリが何匹も歩いていたり、飛んできたりと、想像以上の重労働でしたし、部屋の中は何年分のゴミが積もっているのだろうかというくらいで、床がまるで見えないところから、掃除をして、床が見えるようになっただけで、感動したことを思い出します。
その他にも、食中毒事例が発生したら、それに対応した緊急会議などにも出席させてもらいましたし、様々な業務があり、時には不測の事態への緊急の対策を練る必要があったりと、臨床とは違った多忙さがありました。
その後も、埼玉県で働いている時には、結核審査会に隔週で出席しておりましたので、熊谷保健所の職員の方々にも大変お世話になりました。
そして、今年、自分の医院の継承の際にも新潟保健所の方々や医師会の方々には大変お世話になりました。現在も新型コロナ対応について、とても保健所の感染対策室の方々に大変お世話になっております。

現在はコロナ感染が終息の気配を感じさせない情勢であり、先の見通せない中で、医療関係者のみならず、保健所の職員の方々も疲弊されつつあると言えます。私も、開業医として何か役に立ちたいと思い、やれることをやっておりますが、さして役に立てているようには思えず、とても心苦しい日々を過ごしております。
コロナの第一波の際には、保健所の対応に対して苦情の電話が鳴り続いたりということもあったようです。社会には、自分の正しいと思うことや、正義と思うことに反していると、それを正さなければならないという使命感をお持ちの方がいらっしゃいます。その発露として苦情の電話をかけたりしているのかもしれませんが、結果的にそれが、保健所や医療機関の業務を妨げ、より一層、対応を後手に回らせてしまう悪循環に陥らせる危険があることを理解していただく必要があろうと思います。
年始年末も、無休で働かざるを得ない方々も少なからず、いらっしゃると思いますが、どうか御自愛いただき、くれぐれもご自分の心身ともの健康に御気を付け頂きたいと思います。

2020年12月25日(金)

 新型コロナの話題
投稿:長野央希
ここにきて、全国的に新型コロナの感染者数が増加の一途をたどっております。そのような情勢下で、神奈川県と広島県では新型コロナ陽性と診断され、自宅療養中に二名の方が亡くなったということで、大きく報道されております。亡くなった死因などは不詳なことが多いため、あまり無責任なことは言えませんが、広島県の方は心筋梗塞の既往があった模様です。
広島県の方の御遺族はせめて、受診の際に画像診断をしてくれていたらという無念な思いを吐露されておりますが、しごく尤もなご意見であろうと思われます。ただ、医療機関で働いていると、新型コロナ陽性の方が容易にはCTなどが行えない現状も認めざるを得ないのです。
私は4〜5月に埼玉県内の病院のコロナ病棟で働いておりました。そこで発熱外来を行っておりましたので、新型コロナ陽性と診断した場合には、当時は基本的に全例入院していただいておりました。その時点では病床もひっ迫している状況ではなかったからでもあります。それでも、入院時や入院中に画像診断をするというのは簡単ではないのでした。レントゲンに関しては、ポータブル(持ち運びができる)レントゲンがあるので、検査を施行するのには問題がないのです。しかし、新型コロナ感染の場合は、レントゲンよりはCT検査の方が格段に有用ではある一方、新型コロナ陽性の方をCT室にお連れすること自体が、極めて大掛かりな事業となります。というのも、コロナ感染の方と、そうでない方の接触を避ける必要があるため、陽性者をCT室にお連れする際には、その時間を他の患者さんと遭遇しないように、前もって一般の患者さんを、その通り道に近づけないようにしておく必要があり、また一般の患者さんがCTを取る時間帯を避ける必要があるので、結局CTを撮るのには、大幅な待ち時間が出来てしまうからです。入院していれば、入院の病棟で検査を待てますが、入院でないとなると、CT検査を待つのに5時間以上はお待ちいただく場合もあり、その間をどこで待機していただくのかという問題も浮上します。更には、新型コロナ感染の方のCTを施行した場合、検査後のCT室では消毒や清掃などもあって、場合によっては、半日近く使用できなくなる可能性もあり、そうなった場合には通常の診療(とりわけ救急診療)に支障が出てしまうのです。こういった状況で、残念ながら、コロナ感染の方でCT検査は容易には出来ない医療機関が少なくないと思われます。医療現場の窮状というのは病床数が足りないこともありますが、このように簡単にCTなどの精査に踏み切れないことも要因の一つであろうと思います。

また、最近は英国での報告もありましたが、新型コロナウイルスの「新種」が増加してきているとのことです。変異株は、より感染力が強いのではないかということですが、問題は感染した際に発病する「病原性」の高低や発病した際の重症化のしやすさの指標であるビルレンス(毒性)の高低であろうと思われます。感染しても、重症化する割合が低いのであれば、通常の風邪を引き起こすコロナウイルスとさして差がないことになりますので、新型コロナウイルスの変異が起きたということで、パニックに陥らないことが極めて重要です。ただし、変異株が増加するということは、現在出回りつつあるコロナワクチンの有効性にも疑問符がついてくることは否めませんので、その点でもワクチンに過度の期待を抱かず、冷静に状況を見極めていく必要があります。

2020年12月21日(月)

 大雪
投稿:長野央希
私は週一回、魚沼の方で仕事があるため、大概は自動車で、時々新幹線で魚沼に行きます。(週末に魚沼に行く場合もあるので、多い時は週3〜4回魚沼に行っている計算になります。)
今週も水曜の夜に車で魚沼に行き、木曜の夕方に新潟市に帰ってきました。
先週までは、まるで雪もない状況でしたが、今週の水曜は雪が降り続き、一面雪の世界となっておりました。私も魚沼に住んでいる際は、雪の降った日の朝は、車の雪払いと、車周囲の雪堀りをするのが当たり前でしたが、ここ数年は雪の少ない状況が続き、スキー場関連の仕事の方は大分つらい時期を過ごされていたと聞きました。
今年はどうなるかと思いきや、雪の降り始めから二日間で、魚沼では恐らく150cm程度(多いと2m近くでは?)の積雪があった模様です。流石に雪に慣れている地元の方々も、水曜の雪の降りに「身の危険を感じた」とまでおっしゃっておりましたので、相当激しかったのだと想像できました。
私が到着したころはそこまで身の危険を感じるような降りではありませんでした。実際に新潟市で見ていたニュースでは長岡も大雪と報道されていたので、関越道も長岡辺りから路面が雪で覆われていて、除雪も間に合っていないのではないかと心配しておりました。しかしながら、小千谷に差し掛かるまではさして雪も積もっておらず、若干拍子抜けをしていたところ、小千谷からは本降りになって、堀之内を抜ける頃には、降りが激しくなってきました。長岡から道路状態が悪いと通常よりも2倍近い時間がかかるのではと考えておりましたが、1.5倍程度の時間で小出インターに到着しました。
魚沼地域は、街中では除雪や融雪パイプが充実しており、大雪でも運転に支障が出ないことが多いのですが、短時間で大雪が降ると、除雪も間に合わないため、道路が雪ででこぼこになり、極めて走りにくい状況になります。水曜の夜はまさにそのような状況でした。
そんな中、関越道の上下線とも、雪による立ち往生が起きてしまいました。
塩沢のあたりということでしたが、除雪も間に合わないペースで雪が降り続いたのでしょう。下り線は開通したようですが、上り線はまだ通行が止まっておりますようで、立ち往生に巻き込まれた方々及び、除雪に関与した人たち、自衛隊の方々のご苦労は大変なものであると思います。
魚沼で働いている頃は、週一回埼玉に仕事で行っておりましたので、毎週小出インターから花園インターまで関越道を通っていました。確かに、塩沢から湯沢にかけては、吹雪くと、あっという間に路面が雪で覆われていくのが印象に残っておりますが、今回の場合も、そうこうしているうちに、車の周囲に雪が積もっていき、車が前進できなくなったていったのではないかと推察します。
雪に閉ざされた環境で、車もエンジンをつけっぱなしにしてもいられず、エンジンを切れば、大変な寒さと、そして空腹とで苦しめられ、定期的に車の雪払いをしたり、周囲の雪かきをしたり、排泄も思うようにままならない環境で、心身ともに疲弊しきっていることが想像に難くありません。本日の夜から、再度降雪量が増えるという予報ですので、今回の雪害に関わった皆さまの無事を切にお祈りいたします。
また、今後、雪の多い地域では、屋根の雪下ろしなどでの事故も増えますので、雪に関わる不幸が起きないように注意をしていっていただきたいと思います。
大雪後に、晴れて、陽光に照らされた雪の美しさは、言葉に出来ないですが、その美しい雪はしばしば恐ろしいものとなり、改めて自然の力には人間は勝てないことを痛感させられてしまいます。

2020年12月18日(金)

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 訪問診療
投稿:長野央希
魚沼地域で、月一回ながら、訪問診療に携わらせていただくことになりました。患者さんの疾患や状況もさることながら、それぞれの家庭の状況なども千差万別であり、そのため、それぞれのケースで求められる医療も異なり、提供する医療サービスも、それに応じて変化するという意味で、非常にオーダーメイド的といえると思います。
勿論、在宅で行える治療は限られており、いわゆる最先端医療を行うような意味でのオーダーメイド治療とは異なります。
それでも患者さんや御家族の状況によって、そのニーズに丁寧に対応する必要があり、究極のオーダーメイドともいえるかもしれません。
患者さんが、住み慣れた場所で、少しでも長く過ごしていただけるように、医療者は努力する必要があることを、改めて認識させていただきました。
当院でも、徐々に訪問診療などを行っていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。


2020年7月3日(金)


 日本の医療
投稿:長野央希
自粛解除後、都内では昨日も60人の感染者が判明している。
また、米国では、さらに膨大な感染者数に上ってきている。
米国での陽性者の中での重症者の占める割合がどうなっているのか、どうなっていくのかが注意すべき点ではあるが、少なくとも、3〜4月の頃の状況のような医療崩壊の危機のような状況にはなりにくいのではないかと考えている。今回の新型コロナによる重症化に至る機転が、より分かってきているためである。キーワードはサイトカインストームとDICということになろう。
重症になりやすいタイプの人の傾向もわかるようになっており、そういった方々で重症化しそうな兆候を早めにとらえられることで、DIC治療を早期に行ったり、適切な免疫抑制療法を行い、重症化の芽を摘むことがしやすくなってきていると思われる。
一方で、WHOやCDCは、当初新型コロナに対してのステロイド治療は推奨されないという論調であったが、ここにきてデキサメタゾンは死亡率を低下させるというような報告も出てきており、どちらが正しい見解なのかという問題もある。自分も、短期間ながら、新型コロナ治療にあたってきたため、確実に新型コロナの肺炎でステロイドが一定以上の効果を有していると実感しており、相当数の臨床医は、経験的にステロイドの有効性を把握しているはずである。(勿論、安易にステロイドなどの免疫抑制治療を行うべきではないし、コロナに細菌性肺炎が合併しているような場合では、当然ステロイドは控えるべき状況にもなるが)
そして、実際のところ、WHOが推奨していなかろうが、必要に応じ、ステロイドを使ってきていたと考えられる。
しばしば、日本のマスコミは欧米の医療をほめ、日本の医療に問題があるような報道をされているが、2009年の新型インフルエンザの時も然りであったように、毎年、米国ではインフルエンザで1万人を超えるような死者が出るのである。要するに、ごく一部の、高額な保険を支払っている富裕層が、超一流で最先端の医療を受けられるものの、多くの国民は、さして褒められた医療すら受けられていないという現実があるのである。
国民皆保険の日本では、おしなべて、平均的でそれなりに良質の医療を受けられていることを無視して、日本を貶める報道というのは、明治以来の日本人の西洋文明に対するコンプレックスを如実に表していると言えよう。
安倍首相の言うジャパンモデルが、なにを指しているのかは判然としないが、少なくとも日本の医療を自信をもって世界に発信していくことも重要なのではないかと思う今日この頃である。

2020年6月29日(月)


 
投稿:
現在、魚沼と新潟市を週一回行き来しておりますが、この時期の魚沼での楽しみの一つはホタルです。
小出の市街地からジョギングで行ける距離、あるいは車で五分圏内のところに、隠れたホタルのスポットがあります。
勿論、観光地のようなわけではないので、ホタルが乱舞するような状況とは違いますが、それでも、淡くほのかなホタルの光が、はかなげな美しさを放っています。
昨日も、二か所見てまいりましたが、涼しげにホタルが飛んでいました。そうかと思うと、急に猛スピードで飛んだり、点滅がせわしなくなったりと、見ていて飽きませんでした。
ホタルの光は、色々なものを削ぎ落した、シンプルな美であると思います。
翻って、人間界では、常に宗教や人種、主義主張で、小競り合いが繰り前されています。いたずらに情報があふれているために、その情報におぼれて、結果的に本来の人間のあるべき姿から逸脱したり、人間不信に陥ったりしているように思えてしまいます。
もっと、人間もシンプルに生きれば、より平和共存できるのではないかと思いながら、ホタルの光を目で追っていました。
今年は様々なことがあって、人々も疲弊し、心も荒みがちになっていることもあり、ホタルから、そんなことを考えてしまいました。


2020年6月25日(木)


 世界情勢とコロナ
投稿:長野央希
日本ではコロナの発生件数が減少、落ち着いてきたかのように見えておりますが、世界的には依然として、猛威を振るっております。
WHOの報告では、一日での発症者数が過去最多を更新したとのことです。
ひとたび、規制が緩和されると、なし崩し的に、緩和すべきでないことまで、緩んでしまうというのが人間社会の常ではありますが、気のゆるみも含めて、感染を拡大させている可能性があります。
高温で多湿の環境では、ウイルスの脅威が減ることも期待されておりましたが、パンデミックとなっている現状では、それも期待できないというのが専門家の大方の見方となっている模様です。
殊に米国の連日のデモ、集会は、一層感染を困難なレベルにしているといえましょう。米国政府はコロナ感染対応においても、人種の分断という問題においても、既にイニシアチブが取れていないように見える状況で、はたして、コロナ感染を終息に向かわせるような方策がとれるのか、甚だ疑問です。米国での感染は、少なくとも第二波ではなく、第一波が持続している状態といえます。この状況が遷延している間は、世界中に感染を波及させる恐れが高いと思われます。
新潟県でも一か月ぶりに感染者がおられたようですが、報道によるとやはり海外渡航歴がある方のようです。
米国をはじめとした世界情勢を鑑みると、当面海外との往来は今もなお控えるべき段階であろうと考えられます。
日本では、コロナに感染したとしても、大半は軽症とはいえ、一部では重症化するケースがあることも間違いなく、君子危うきに近寄らないスタンスが重要と言えると思います。


2020年6月22日(月)


 北別府さん 頑張ってください
投稿:長野央希
私は広島東洋カープのファンですが、6/19にようやく2020年度のプロ野球が開幕する予定で、わくわくしてきているところです。
ただし、今年は広島の話題としては、もっと大切なことがあります。
北別府さんが成人T細胞白血病で現在、末梢血幹細胞移植を受けて、闘病中であることです。
私は血液内科診療に携わってきただけに、マスコミで報道されるような血液疾患に対して、注意を払ってはいましたが、元広島の往年のエースの件となれば、より敏感になりました。
ブログを見ていると、息子さんからの末梢血幹細胞を移植して、副作用などで難儀をされているようです。
北別府さんといえば、投手王国と呼ばれた広島の絶対的なエースともいえる方でした。大野、川口、金石など、ストッパーで津田、野手でも高橋慶彦、山崎、長内、重鎮として山本、衣笠などなど今でもわくわくするようなメンツがそろっていたころのエースでした。
それだけ鍛え上げた肉体でも、血液疾患に対する抗がん剤治療や骨髄移植治療はつらいものであることは間違いないと思われます。
自分も、血液疾患での化学療法など行うたびに、治療の副作用や合併症で苦しむ患者さんの姿を診て、時には心苦しい思いもしてきました。そんな中で、病気が寛解、あるいは治癒に至るような患者さんの姿を見て、心から喜び合えたものです。
北別府さんも、長い闘病生活とはなろうと思いますが、一刻も早くお元気になられることを切に願います。
山本浩二さんも闘病生活をされておられるようですが、頑張って克服していただきたいと思います。
二人のためにも、今年はカープが優勝してもらいたいと期待しております。


2020年6月17日(水)


 新型コロナ
投稿:長野央希
昨日、一昨日と都内での新型コロナ陽性者数が50人近くと増加しております。これは、いわゆる「夜の街」で働く人の集団検査の影響もあろうと思われます。
一方で、米国では人種差別への反対デモが全国に広がっており、これによってコロナの感染が再度燃え上がりはしないかと懸念せざるを得ない状況です。また、北京でも再度感染者が増加に転じております。
短期間ながら、コロナ診療に携わったものとして、新型コロナは大半が軽症であるか、無症状であるため、(少なくとも日本では)不必要にパニックになるべきではないと考えます。ただ、高齢者、癌のある方、若くても男性、肥満、糖尿、喫煙(肺気腫)などの条件がそろうと、一定の割合で重症化する印象を受けましたので、決して油断していいものでもないと言えます。
無症状のコロナ陽性者から、このような重症化の危険をはらむ人たちに感染が拡大する可能性を常に考えておく必要があると考えられます。
新潟は幸い大きな流行に見舞われずにここまで来ておりますが、これだけのグローバル社会では、第二波の流行も対岸の火事と受け流すわけにもいきません。我々、医療者は行政とも連携をとって、第二波への対策を練っていく必要があると改めて感じております。

2020年6月16日(火)


 サルコペニア予防
投稿:
当院の近くにあるスポーツセンターも、コロナの影響で、一時休業されておりましたが、ようやくジムも含めて再開されております。拝見しますと、多くの中高年の方々が様々な運動にいそしんでおられます。非常に良いことだと思います。
昨今は、筋肉量の減少からくる身体機能の低下(サルコペニア)が話題になっており、その予防のために適度な運動、適切な食事が極めて重要と言えます。
これまでは医療といえば、病気を治すことに主眼が置かれておりましたが、これからはいかに病気にならないようにするか、あるいは大病になるのを未然に防ぐかという予防の医療がより大切になってくると考えます。
そういうことも、患者さんとともに考えていきたいと思っております。
尚、これからの季節、運動中の脱水、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

2020年6月13日(土)

 ブログを始めました。
投稿:長野央希
急激に真夏のような天候になってきている今日この頃。
全国的にも、ようやく新型コロナ感染が収束に向かいつつあるのかと期待する日々です。幸いに、新潟県は大きな流行のうねりにもまれることなく、本日に至っております。
私は、4月末から5月いっぱい、北埼玉の病院で新型コロナ診療のお手伝いをしてまいりました。関東もひとくくりにはできず、埼玉も大宮や川口など南部と、熊谷などの北部では、大分感染者数も異なっておりました。マスコミ報道で、コロナの恐ろしさ、悲惨さが盛んに取り上げられておりましたが、確かに重症化した場合は厳しい経過をたどりえますが、多くの場合は、軽症であったり、無症候性であったりします。
この疾患に関しては分からないことが多い点や、治療法が確立されていない点で、人々の恐怖が増幅していってしまいました。このこと自体は、ある程度やむを得ないことではありますが、過剰にマスコミが恐怖をあおった感が否めません。
手洗いをする、外出時にはマスクを着用する(自分の感染予防というよりは、自分が感染していた場合に周囲に感染を広げない意味でも)など基本的な注意をしつつ、正確な情報のもとに、適切に怖がりながらも、節度を守って生活を楽しむことが重要と感じました。
我々医療者も、マスコミも、いかに正確な情報を、皆さんにお伝えできるかが大切であり、それこそが本来のインフォームドコンセントのあるべき姿なのかもしれないと、改めて考えさせられております。

毎日とはいかないと思いますが、思うことがあれば、ブログを更新させていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

2020年6月10日(水)



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