新潟市西区五十嵐の内科 長野医院 健康に関するお悩みはお気軽にご相談ください。
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 業務連絡A
投稿:長野央希
5/24から新型コロナウイルスワクチン接種を開始してまいります。
75歳以上の方が5/24〜
65歳以上74歳以下で基礎疾患のある方が5/28〜
となります。
なお、ワクチンは予約制になりますので、御電話にて予約を取らせていただきます。
アレルギー反応などの副反応の観点から、ワクチン接種後20分〜30分程度は院内でお過ごしいただき、大きな問題がなければ御帰宅という流れとなりますので、よろしくお願いいたします。

2021年5月7日(金)

 業務連絡@
投稿:長野 央希
ゴールデンウィーク中の当院の業務状況をお伝えします。

4/29 休業
5/1 午前中
5/2 休業
5/3 発熱外来のみ
5/4 発熱外来のみ
5/5 休業
尚、5/3,4は諸事情にて17時までになります。

5/6以降は平常通りとなります。

また、新型コロナウイルスワクチンに関しては、ゴールデンウィーク明け頃に詳細が分かりますので、分かり次第、御連絡いたします。

2021年4月23日(金)

 新型コロナの動向
投稿:長野央希
新潟県内、とりわけ新潟市内で新型コロナPCR陽性者数が増加してきております。当院でも発熱外来でのPCR検査希望者数は増加し、それに伴って陽性者数も増えております。陽性者がでれば、当然その人との接触のある方々の検査をすることになり、自ずと無症候でも検査をされて、陽性が判明するケースも出ています。当院を受診されるケースとしては、やはり発熱や咽頭痛などの上気道炎症状が主体で、検査の結果陽性とわかる場合と、感染者と接触はあるものの、ほとんど無症状でも陽性と判明するような場合もあります。もうしばらくは、現状のような動向で推移していく可能性はあろうと考えております。
報道で、神戸の情勢を報じているのを読みましたが、変異株(神戸ではイギリス型)が増加しているとのことで、感染力が強い、若年でも重症化するリスクがあるなども触れられていました。大阪では連日1000人を超えるようなPCR陽性者が出ている状況で、医療崩壊への懸念が高まっています。
現段階で、変異株に関しては、地域差があるのか、地域によっての感染状況の変化はどのようなものなのかを注視していく段階ではあります。また、変異が出たからと言って、必ずしも重症化率が高まっているとも限りませんので、変異によって重症化率がどう変化しているのかもしっかり調べていく必要があります。ですので、変異株の感染割合が上昇しているからと言って、いたずらに不安を増大させたり、パニックになることは控えなくてはなりません。更には、出所の怪しいようなデマや不確かな情報に惑わされないようにすることも重要です。
いずれにしろ、新型コロナの入院治療に携わっている医療関係者、とりわけ近畿地方の医療関係者の御苦労には頭が下がる思いであり、同時に自分がそういった医療に現在参加していないことへの情けなさを感じています。そんな中で、自分が今置かれているポジションで、最善を尽くせるように、引き続き発熱外来とワクチン接種に尽力していきたいと考えております。
尚、現段階では一般の方へのワクチン接種時期などは未定ですが、当院でもワクチン接種を行っていくことが予定されておりますので、詳細が分かり次第、ホームページでお知らせしてまいります。
ただし、ワクチンへの過度の期待は控えねばならないと言えます。新型コロナに限らず、多くの感染症に対し手の感染予防の基本は手洗いにあります。また、マスク着用は自分が感染していた場合の相手への感染予防に、より重要でありますが、こういった日常でできる感染予防こそが重要であることを再認識していただきたいと思います。

2021年4月21日(水)

 雪解け
投稿:長野央希
昨日、魚沼におりました。今年はここ数年では雪の量も多い冬でしたが、三月が暖かかった影響か、雪解けも早い印象があります。とはいえ、日陰などでは残雪がちらほら見受けられます。同時に桜が満開のところもあれば、七分咲きというところもありますが、桜も例年より早いような印象があります。残雪を踏みしめていると、そこに桜の花が舞い落ちてくる様は、胸が痛くなるような切ないような美しさがあります。
それにしても、昨日は魚沼から新潟市に戻ると、尋常ではないような暴風雨で驚きました。本日も依然として風が強く、自転車をこいでも、向かい風だと、思うように前進しないという状態で閉口しました。また、屋外で発熱外来をやっておりますと、強風でフェイスシールドが吹き飛ばされそうになったり、自分自身が突風でよろめいたりと、しんどい時がありますが、冬場の雪や雨が降る中、海風による強風であおられるようなときに比べれば、はるかに良い季節になったものです。
春到来で、気候も良くなり、早く山に登りに行きたいと考えているところですが、私がよく登山をしていた魚沼の山々は、恐らくまだ雪が大分残っているのではないかと思われます。
数年前に、魚沼の権現堂山という、当時住んでいた家からほど近い山にゴールデンウィークに登ったときのことですが、その年はかなりの小雪でしたので、油断して軽装で山に行きました。一般的な登山道ではない、若干マイナーな登山道があるのですが、そちらを登ってみると、二合目にも差し掛かっていないような地点で、既に膝丈くらいの残雪があり、軽装であることを悔やみつつ、登り続けていると、途中から、一面雪に覆われているような状況で、雪に残る足跡がなければ、自分の来た道と、進むべき道が全く分からないようになっていきました。自分のいる位置が分からない、進むべき道が分からないということで、一瞬パニックのような状態に陥ります。
恐らく冬山登山で雪の多いような山に登るということは、こういった状況も承知の上でなければ、恐怖感等の心理状態になって、登山、下山に対する適切な判断力が落ちてしまうのではないかと思わされました。適切な判断が出来なければ、適切な行動もとれず、やみくもな行動で、体力を消耗させ、挙句には低体温で、ますます動きが取れなくなったり、錯乱のような精神状態になってしまったりするのだろうと、身をもって感じさせられました。この権現堂山という山は、どちらかというと低山ではありますが、やはり季節を選ばなければ、あるいは適切な装備を選択していなければ、どのような山でも安全ではなくなるのだと思います。
私は、個人的には八海山も登るのは楽しいのですが、権現堂山と守門岳が好きでした。
最近はクマが多くて、登山を控えていましたが、今年は何とか山登りを楽しめる年になってほしいものです。

2021年4月19日(月)

 自由への渇望
投稿:長野央希
報道を目にする限りではミャンマー情勢は深刻さの度合いが増す一方のように見受けられます。国軍兵士への反抗や殺害などの罪状で、死刑判決を受けている市民も増加の一途をたどっております。このままいけば、軍政府と反政府組織や革命組織などの間に内戦が勃発することもあり得、シリアの内戦のような状態に陥るかもしれません。ロヒンギャの問題も抱え、彼らにイスラームの武装勢力が肩入れするようになれば、いっそう混迷を極めていく可能性もあるかもしれません。
また、かつてのフランス革命の時の様にミャンマー政府軍の兵士が市民に与するようになれば、一気に革命政府が出来上がる可能性もあるかもしれません。要は、どういう展開になるか予断が許さない状況であろうということです。
平和的な解決策が見いだせれば、それに越したことはないでしょうが、現実的には困難な気がします。
軍政府は絶対的な武力を有しておりますので、彼らが政府運営を行えば、当然、少々のことは武力をちらつかせて、文民や一般市民を牛耳るようになるのは必然と言えます。それを防ぐには、結局のところ文民統制が不可欠であると言えます。少なくとも軍属が、軍属のままで政治を動かすことは控えさせる体制が必要なのでしょう。しかし、軍が絶対的な権力を有している社会では、文民統制などのシステムを甘んじて受けるはずがありません。となると、結局は市民革命として、軍政府を倒し、文民統制などのルールを敷いて行く他はないのだと思います。
日本では、太平洋戦争での敗戦で、帝国陸海軍が解体された結果、文民統制が行われるようになりました。残念ながら、現状ではアジアの多くの諸国では、軍の権力を削ごうとすると、外圧か、内部の国民の血が流れるような事態が不可欠と言えるのかもしれません。
真の自由を得るには、ある程度の犠牲は覚悟する必要があります。
日本は、とても自由な社会に見えますが、国政などの状態を見ると、利権や派閥などの問題で、がんじがらめになっているように思えてなりません。
一般的な社会においても、程度の差はあれ、その傾向がないわけではありません。私も長く勤務医をしてきましたが、病院内も、くだらないような派閥争いやどうでもいいような慣習によって、がんじがらめになっているケースがあります。病院のシステムを改善させようにも、現体制で美味しい思いをしている上層部の人などは、その環境の変化は望ましくないので、改革派を煙たがったりします。流石に、武力行使などがないため、身の危険を感じるようなことはあまりないでしょうが、平和で自由なはずの日本でも、改革すべきことが多々あるのに、既得権益を有する(特に上層部)人たちが、その改革案をつぶしてしまいます。
時代時代に合った体制作りが必要なのにも関わらず、変革を拒否すれば、必ずその社会は衰弱していくことは必定と言えます。
真の自由を得るには、今の日本の状態は望ましいのかも考えるべきなのではないかと思ったりしています。

2021年4月16日(金)

 差別と言論の自由
投稿:長野央希
英国のエリザベス女王の夫君であるフィリップ殿下が逝去されました。99歳という年来を考えると、大往生と言えると思いますが、世界的に殿下を惜しむ声明が出されています。
先月はヘンリー王子メーガン夫妻がインタビューで英王室内で差別を受けたというような趣旨のことを語り、特に米国内で英王室への風当たりが強くなっていました。
もっとも、英国の王室は、これまで相当数のスキャンダルを起こしつつも、大過なく今に至っておりますので、今回の件も、年月とともに風化されていく可能性が高い気はします。そもそも、現在の英国王家であるウィンザー家(サックス・コバード・ゴータ家)はヴィクトリア女王が即位するまでの王で、真面目な人はジョージ三世のみだったと言っても過言ではないような状況です。特にジョージ四世は放蕩三昧といっても良いくらいの王でした。ジョージ三世は謹厳実直で、農地の視察にもたびたび足を運び、ファーマー・ジョージと呼ばれるほどの人でした。ただし、しばしば精神に異常をきたし、政務をとれない時期が長く、息子のジョージ四世が摂政として補佐していた中で、ある意味好き放題していたと言えましょう。
王様は真面目であると人気があるかというと、そうでもないようで、チャールズ一世は真面目で、妻や息子を大切にするような人ですが、国民からは不人気で、最終的に清教徒革命で処刑されます。一方で、その息子のチャールズ二世は陽気で、沢山の愛人を持ちつつも、国民受けは良かったようですので、時代時代の雰囲気などもあるのでしょう。
いずれにしろ、英国の王室は、御自身が品行不良であったり、あるいは配偶者が問題のある人だったりという状況で、現王室のメンバー全員に、人間としての模範を求めるのは酷なのかもしれません。
そんな英王室を離脱したヘンリー夫妻の差別発言は様々な波紋を呼び、ジャーナリストもメーガンよりの人もいる一方で、英王室の肩を持つ人もおります。差別やいじめの問題は極めてデリケートな場合もあります。身体的ないじめや差別は分かりやすいのですが、精神的な差別やいじめは、言った言わないの世界にもなりえます。更に、その発言をした側には差別的な感情がなくても、言われた方が差別を受けたと感じれば、差別が成立してしまいます。殊に、米国では建国から常に奴隷制の問題や開拓時代の先住民との衝突などもあり、国の歩みに差別がついて回っていたような国ですので、その反省に立って、極めて差別に対して敏感になっているように思われます。時には、こんな表現まで差別に当たるのかというような規制も入ります。
現代は、いわゆる「弱者」が差別被害を訴えれば、、世論・マスコミや一部の政党が弱者の味方として、差別のあったこと自体やその内容をあまり検証することもなく「強者」を弾劾する風潮が強い時代です。「弱者」が泣き寝入りしなくて済むという意味では素晴らしいと言えますが、一方で、「強者」が冤罪として、社会的に抹殺されかねないような恐ろしさも内包していると思います。痴漢の冤罪も、女性側が仮に被害を受けていなくても、被害を受けたと言い張れば、男性側にとっては大きく不利な状況に陥ります。実際に、私が都内で働いている時に、友人が痴漢の加害者として扱われそうになっていたのを見て、しばらくは恐ろしくて、満員電車に乗るのを控えたことを思い出します。
次元は違う話ではありますが、差別は許されない問題ではあります。とはいえ、いわゆる「弱者」が常に正義で、かつ正しいことを証言しているとは限らないにもかかわらず、弱者が差別を受けたと言えば、自動的に強者が裁かれることには警鐘を鳴らしていく必要がある気がしてなりません。そして、差別用語という観点で、自己規制をしていくうちに、ものをいうことが出来なくなっていくのではないかという懸念もあります。
恐らくいくら法で規制しても、差別は根絶できないでしょう。
最終的にはすべての人間が相手に対して思いやりの心を持ち、相手に対する基本的な配慮を忘れないようにすることの他に差別やいじめをなくす方策はないのだと思います。


2021年4月13日(火)

 銃規制
投稿:長野央希
米国のバイデン大統領が銃規制策を打ち出したという趣旨の報道がありました。これまでの米国で銃の規制はタブーなのではないかと思うくらいに、銃が蔓延している状況でしたから、ある意味画期的な方針転換と言えるのかもしれません。
調べてみると、毎年11000人は銃暴力の犠牲となっており、統計によると、毎年315人に1人が銃撃の犠牲で命を落としている計算になるとのことで、米国の死因の上位に銃による死亡が位置しているのです。(米国の死因の一位は心疾患で6人に1人)CDCでも全米人口動態統計で同様の指摘を指摘をしています。また、米国医師会雑誌で「死亡率で考えると、銃による暴力は死因の中で最も研究されていない」と論ぜられています。
また、米国の人口は全世界の人口の5%にも満たないのに対して、全世界の民間人が所有する銃の50%近くが米国人によって所有されているとの報告もあります。最近はテロによる大量殺戮が大きくニュースになりますが、それ以上にさして話題にならないような銃犯罪がいかに多いかを考える必要があるのだと思います。
これほど深刻な問題にもかかわらず、長年、その領域にはメスが入れられなかったわけですから、社会を巻き込むような極めて重い問題を内包しているのは間違いないでしょう。
これは銃を製造、販売する人たちやライフル協会などの利権も絡んでくるということも大きい問題なのでしょうが、それ以上に米国の独立から現在に至るまでの精神性に関連する面も大きいのではないかと思われます。というのも、米国は英国政府の暴政に憤って、独立戦争を始めて独立を勝ち取っていますから、自分の身を守るためには自衛する権利があるという意識が強いと思われるからです。また、開拓時代を通じて、その意識は高まっていったのではないかと思えます。自衛をする権利はすなわち銃武装する権利につながります。銃を規制するということは、その権利を奪われるという危機感を少なくない米国人が感じてしまう恐れがあります。
多くの米国人が自衛する権利を奪われることに対して、政府に反感を抱いた場合、米国内の分断に拍車がかかる恐れもありえます。
また、バイデン大統領の命にもかかわってくるかもしれません。(何しろ、米国ではケネディやリンカーンをはじめとして、大統領ですら銃による暗殺が起きる社会ですので)そういう意味で、今回の銃規制策を打ち出した政府の勇気には拍手したいと思います。ただし、尋常ではないいばらの道を歩むことにはなるのでしょうが。
銃をはじめとする武器に関しては、世界的にも大きな問題が渦巻いています。アフリカや中東で内戦や紛争が絶えない要因は様々あります。民族的な問題や宗教的な問題、植民地時代の欧米列強の無責任な政策の問題が挙げられますが、それと同じような比重、あるいはそれ以上の比重をもって武器を作り、売る組織の利権がかかわっているということです。武器を売ることで莫大な利益を得ている組織からすれば、紛争地域が平和になってしまうと、武器が売れなくなり、多大な損失を受けることになるという、大きな闇が潜んでいると言えます。
人間が登場して以降、常に戦争や紛争が絶えません。そういう点では人間の本質が戦闘行為にあるのではないかと思えてしまうのですが、銃規制や武器の規制においては、そういった人間の負の部分の本質をあぶりだす必要があるのかもしれません。

2021年4月9日(金)

 違和感
投稿:長野央希
少し前から、芸能人や政治家などの有名人が、自分のもつ持病や新たに罹患した疾患に関して、ツイッターなどのSNSで発表して、世論的に話題になるのを見かけることが増えたような気がします。
有名人の心理としては、自分の闘病生活や病気のことを公表することで、同じ疾患で悩んでいる人を勇気づけたいという思いの場合もあろうと思いますが、一方で、「自分が病気で苦しんでいる」というアピールをすることで、同情などから人気や評判を上げたいという思いの方も少なからず、存在しているように受け取れてなりません。芸能人や政治家の中には自己愛的な性質を持つ方もおられるので、自分が病気であるという不幸をアピールしている自分に酔っている場合もあるのかもしれません。
結果的に自分の人気が上がったり、票が集まれば、儲けものという心理も働いている可能性があります。
勿論、自分の病気を公表すること自体が、勇気のいることであろうと言えますし、闘病を頑張っている姿を応援したいという気持ちもありますが、同時に何か強い違和感を感じてしまう自分もいるのです。
私は、昨年まで中核病院以上の規模の病院で働いてきましたので、当然様々な入院患者さんの診療にあたってきました。
そういう方の中では、ほぼ身寄り便りもないような患者さんもおられます。そういった方も白血病などの難しい病気となり、病気と向き合う生活を強いられています。身寄りがないということは、病気に対する不安や恐怖を分かち合うような相手もいないのです。一人で病気と向き合い、一人で苦しい闘病生活を送ることを余儀なくされている方も少なくないのです。また、急性白血病では無菌治療室での治療を行うケースも多く、そういった場合は家族や友人がいても、なかなか面会が難しい時期もあり、孤独感を強めてしまいやすいのです。こういった、スポットライトを浴びることもなく、淡々と苦しい治療に耐えている多くの人にとって、マスコミで報道されもして、多くの人に応援をされているような有名人はどのように映って見えるでしょうか?
難しい病気でも、治療が順調に行っている時や、治療を乗り越えて寛解や治癒をしたような場合には、同じ病気を公表している有名人は同志や戦友といった感覚でとらえられるかもしれませんが、治療がうまくいっていないときや、副作用で苦しんでいる時、治療の甲斐もなく、病状が悪化していっているようなときには、その有名人は恨めしさの対象になってしまうかもしれないのです。このように複雑な心境で、有名人のブログを見ている人がいるかもしれないことを理解していただければと思います。
有名人の病気告白は、一部社会的な偏見の目で見られてしまっているような病気への啓蒙や理解を深めるという意味では有意義とは思いますが、有名人が売名行為として病気告白をしている場合には、その行為で、不快感を持つかもしれない人が少なからずいることを知ってほしいと思います。

2021年4月2日(金)

 貧血
投稿:長野央希
貧血というと、大変ありふれた単語ではありますし、ある意味では最もなじみ深い症候群と言えるかもしれません。貧血とは簡単に言えば、赤血球の少ない状態を表しますが、一般社会では「ふらついて、倒れそうになった」などの事象があった際に「貧血が起きた」などと表現されたりします。これはいわゆる「脳貧血」を指していると思われますが、本来の貧血とは全くの別物でありますが、そういう意味でも貧血という言葉自体が、案外曖昧にしか意味を理解されていない可能性が高いように見受けられます。
しかし、貧血という症候群自体が案外と医療者の中でも十分理解されていないようなシーンにしばしば出会います。
貧血と言っても、その原因は極めて多種多様です。
@鉄欠乏性貧血A栄養性貧血B慢性炎症に伴う貧血Cビタミン系の欠乏による貧血D甲状腺機能低下症などのホルモン疾患に伴う貧血E膠原病に伴う貧血F血液系の悪性腫瘍(白血病、リンパ腫、骨髄腫など)G再生不良性貧血、骨髄異形成症候群などH溶血性貧血⓾腎性貧血J出血による貧血(外傷や固形癌からの出血など)K薬剤性
等々と思いつくものを書き出しただけでもこの有様ですので、貧血で一冊の教科書が出てしまうのも当然と言えます。
そんな中で、貧血に対して、特に検査はせずに漫然と鉄剤を投与しているのみの医師も少なからずおります。最近になって、腎性貧血に対する内服薬が出ました。本来であれば、エリスロポエチンというホルモンを調べたうえで、その不足を確認した慢性腎疾患の患者さんに投薬すべきものが、鉄剤で効果がないからと安易に貧血に使用されてしまうのではないかという懸念を強く持っています。腎機能障害の伴う貧血には、背景に多発性骨髄腫(形質細胞ががん化した、血液腫瘍)が隠れているような場合もありますので、腎機能低下の貧血で、詳しく調べもしないでという姿勢は厳に控えるべきと言えます。
貧血というありふれた症候だからこそ、多くの医師も軽く考えている節がありますが、非常に奥の深い病態ですので、丁寧な検査、原因検索が不可欠であると考えます。
このことは、自分に対する自戒ともなります。心不全などのいわゆるよくある症候群だからこそ、より慎重に対処しなければならないのだと思い、日々の診療につなげていきたいと思っています。

2021年3月29日(月)

 大相撲3月場所
投稿:長野央希
大相撲3月場所も、終盤に入ってきております。
休場を続けていた鶴竜関が引退されました。それほど恵まれた体格というわけでもない中で、36歳まで頑張ってこられて、最後はけがに泣かされ続けた日々であったかと思いますが、お疲れ様でした。
そして、今場所は、白鵬関まで途中休場になり、手術になるということで、正直なところ年齢的にも厳しいものがあるのではないかと思います。
そもそも、満身創痍の横綱二人が力士としては老体に鞭を打って、引退をしない理由が、次代の横綱が出てこないことによる面が大きいのだと思います。貴乃花が千代の富士に引退を決意させたりという世代交代がされていないことが大問題なのだと思っています。本来であれば、横綱二人が不在であれば、大関の誰かが悠々と優勝しなくてはならないはずなのにも関わらず、大関がみんなピリッとしません。貴景勝関が勝ち越しを決めて、カド番を脱したのは朗報と言えるかもしれませんが、綱取りを目指す人間としては、もう少ししっかりしてほしいなという気がしないわけではありません。
大関経験者の高安関と照ノ富士関が優勝争いを演じておりますが、流石実力者という感はあります。兄弟子である稀勢の里が引退してから、高安の元気がない印象が否めませんでしたが、ようやく本来の姿に戻ったのかと期待してしまいます。
それにしても、照ノ富士関は、大けがを負ってから、幕下まで落ち、そこから再び這い上がってきたというのはとても立派だと思います。栃ノ心関も、選手生命にかかわるような大けがから復帰した不屈の精神には無条件で敬意を表したくなります。この二人は日本人ではありません。しかし、そんなことは関係ないでしょう。もし大和魂がそういった不屈の忍耐を示すものであれば、この両者は現役の力士の中で最も大和魂を体現している存在と言っていいかもしれません。相撲では、最近あまり芳しくないような報道が多い中、現代日本人が忘れつつあるような日本的な美を外国人力士の中に見られるというのも不思議な感覚ではありますが、清々しい様な気持ちにさせられます。
後は、新潟出身の豊山にはもっと頑張ってほしいです。実力はあるので、せめて幕内上位(できれば三役)に定着してほしいと切に願います。

2021年3月26日(金)

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 訪問診療
投稿:長野央希
魚沼地域で、月一回ながら、訪問診療に携わらせていただくことになりました。患者さんの疾患や状況もさることながら、それぞれの家庭の状況なども千差万別であり、そのため、それぞれのケースで求められる医療も異なり、提供する医療サービスも、それに応じて変化するという意味で、非常にオーダーメイド的といえると思います。
勿論、在宅で行える治療は限られており、いわゆる最先端医療を行うような意味でのオーダーメイド治療とは異なります。
それでも患者さんや御家族の状況によって、そのニーズに丁寧に対応する必要があり、究極のオーダーメイドともいえるかもしれません。
患者さんが、住み慣れた場所で、少しでも長く過ごしていただけるように、医療者は努力する必要があることを、改めて認識させていただきました。
当院でも、徐々に訪問診療などを行っていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。


2020年7月3日(金)


 日本の医療
投稿:長野央希
自粛解除後、都内では昨日も60人の感染者が判明している。
また、米国では、さらに膨大な感染者数に上ってきている。
米国での陽性者の中での重症者の占める割合がどうなっているのか、どうなっていくのかが注意すべき点ではあるが、少なくとも、3〜4月の頃の状況のような医療崩壊の危機のような状況にはなりにくいのではないかと考えている。今回の新型コロナによる重症化に至る機転が、より分かってきているためである。キーワードはサイトカインストームとDICということになろう。
重症になりやすいタイプの人の傾向もわかるようになっており、そういった方々で重症化しそうな兆候を早めにとらえられることで、DIC治療を早期に行ったり、適切な免疫抑制療法を行い、重症化の芽を摘むことがしやすくなってきていると思われる。
一方で、WHOやCDCは、当初新型コロナに対してのステロイド治療は推奨されないという論調であったが、ここにきてデキサメタゾンは死亡率を低下させるというような報告も出てきており、どちらが正しい見解なのかという問題もある。自分も、短期間ながら、新型コロナ治療にあたってきたため、確実に新型コロナの肺炎でステロイドが一定以上の効果を有していると実感しており、相当数の臨床医は、経験的にステロイドの有効性を把握しているはずである。(勿論、安易にステロイドなどの免疫抑制治療を行うべきではないし、コロナに細菌性肺炎が合併しているような場合では、当然ステロイドは控えるべき状況にもなるが)
そして、実際のところ、WHOが推奨していなかろうが、必要に応じ、ステロイドを使ってきていたと考えられる。
しばしば、日本のマスコミは欧米の医療をほめ、日本の医療に問題があるような報道をされているが、2009年の新型インフルエンザの時も然りであったように、毎年、米国ではインフルエンザで1万人を超えるような死者が出るのである。要するに、ごく一部の、高額な保険を支払っている富裕層が、超一流で最先端の医療を受けられるものの、多くの国民は、さして褒められた医療すら受けられていないという現実があるのである。
国民皆保険の日本では、おしなべて、平均的でそれなりに良質の医療を受けられていることを無視して、日本を貶める報道というのは、明治以来の日本人の西洋文明に対するコンプレックスを如実に表していると言えよう。
安倍首相の言うジャパンモデルが、なにを指しているのかは判然としないが、少なくとも日本の医療を自信をもって世界に発信していくことも重要なのではないかと思う今日この頃である。

2020年6月29日(月)


 
投稿:
現在、魚沼と新潟市を週一回行き来しておりますが、この時期の魚沼での楽しみの一つはホタルです。
小出の市街地からジョギングで行ける距離、あるいは車で五分圏内のところに、隠れたホタルのスポットがあります。
勿論、観光地のようなわけではないので、ホタルが乱舞するような状況とは違いますが、それでも、淡くほのかなホタルの光が、はかなげな美しさを放っています。
昨日も、二か所見てまいりましたが、涼しげにホタルが飛んでいました。そうかと思うと、急に猛スピードで飛んだり、点滅がせわしなくなったりと、見ていて飽きませんでした。
ホタルの光は、色々なものを削ぎ落した、シンプルな美であると思います。
翻って、人間界では、常に宗教や人種、主義主張で、小競り合いが繰り前されています。いたずらに情報があふれているために、その情報におぼれて、結果的に本来の人間のあるべき姿から逸脱したり、人間不信に陥ったりしているように思えてしまいます。
もっと、人間もシンプルに生きれば、より平和共存できるのではないかと思いながら、ホタルの光を目で追っていました。
今年は様々なことがあって、人々も疲弊し、心も荒みがちになっていることもあり、ホタルから、そんなことを考えてしまいました。


2020年6月25日(木)


 世界情勢とコロナ
投稿:長野央希
日本ではコロナの発生件数が減少、落ち着いてきたかのように見えておりますが、世界的には依然として、猛威を振るっております。
WHOの報告では、一日での発症者数が過去最多を更新したとのことです。
ひとたび、規制が緩和されると、なし崩し的に、緩和すべきでないことまで、緩んでしまうというのが人間社会の常ではありますが、気のゆるみも含めて、感染を拡大させている可能性があります。
高温で多湿の環境では、ウイルスの脅威が減ることも期待されておりましたが、パンデミックとなっている現状では、それも期待できないというのが専門家の大方の見方となっている模様です。
殊に米国の連日のデモ、集会は、一層感染を困難なレベルにしているといえましょう。米国政府はコロナ感染対応においても、人種の分断という問題においても、既にイニシアチブが取れていないように見える状況で、はたして、コロナ感染を終息に向かわせるような方策がとれるのか、甚だ疑問です。米国での感染は、少なくとも第二波ではなく、第一波が持続している状態といえます。この状況が遷延している間は、世界中に感染を波及させる恐れが高いと思われます。
新潟県でも一か月ぶりに感染者がおられたようですが、報道によるとやはり海外渡航歴がある方のようです。
米国をはじめとした世界情勢を鑑みると、当面海外との往来は今もなお控えるべき段階であろうと考えられます。
日本では、コロナに感染したとしても、大半は軽症とはいえ、一部では重症化するケースがあることも間違いなく、君子危うきに近寄らないスタンスが重要と言えると思います。


2020年6月22日(月)


 北別府さん 頑張ってください
投稿:長野央希
私は広島東洋カープのファンですが、6/19にようやく2020年度のプロ野球が開幕する予定で、わくわくしてきているところです。
ただし、今年は広島の話題としては、もっと大切なことがあります。
北別府さんが成人T細胞白血病で現在、末梢血幹細胞移植を受けて、闘病中であることです。
私は血液内科診療に携わってきただけに、マスコミで報道されるような血液疾患に対して、注意を払ってはいましたが、元広島の往年のエースの件となれば、より敏感になりました。
ブログを見ていると、息子さんからの末梢血幹細胞を移植して、副作用などで難儀をされているようです。
北別府さんといえば、投手王国と呼ばれた広島の絶対的なエースともいえる方でした。大野、川口、金石など、ストッパーで津田、野手でも高橋慶彦、山崎、長内、重鎮として山本、衣笠などなど今でもわくわくするようなメンツがそろっていたころのエースでした。
それだけ鍛え上げた肉体でも、血液疾患に対する抗がん剤治療や骨髄移植治療はつらいものであることは間違いないと思われます。
自分も、血液疾患での化学療法など行うたびに、治療の副作用や合併症で苦しむ患者さんの姿を診て、時には心苦しい思いもしてきました。そんな中で、病気が寛解、あるいは治癒に至るような患者さんの姿を見て、心から喜び合えたものです。
北別府さんも、長い闘病生活とはなろうと思いますが、一刻も早くお元気になられることを切に願います。
山本浩二さんも闘病生活をされておられるようですが、頑張って克服していただきたいと思います。
二人のためにも、今年はカープが優勝してもらいたいと期待しております。


2020年6月17日(水)


 新型コロナ
投稿:長野央希
昨日、一昨日と都内での新型コロナ陽性者数が50人近くと増加しております。これは、いわゆる「夜の街」で働く人の集団検査の影響もあろうと思われます。
一方で、米国では人種差別への反対デモが全国に広がっており、これによってコロナの感染が再度燃え上がりはしないかと懸念せざるを得ない状況です。また、北京でも再度感染者が増加に転じております。
短期間ながら、コロナ診療に携わったものとして、新型コロナは大半が軽症であるか、無症状であるため、(少なくとも日本では)不必要にパニックになるべきではないと考えます。ただ、高齢者、癌のある方、若くても男性、肥満、糖尿、喫煙(肺気腫)などの条件がそろうと、一定の割合で重症化する印象を受けましたので、決して油断していいものでもないと言えます。
無症状のコロナ陽性者から、このような重症化の危険をはらむ人たちに感染が拡大する可能性を常に考えておく必要があると考えられます。
新潟は幸い大きな流行に見舞われずにここまで来ておりますが、これだけのグローバル社会では、第二波の流行も対岸の火事と受け流すわけにもいきません。我々、医療者は行政とも連携をとって、第二波への対策を練っていく必要があると改めて感じております。

2020年6月16日(火)


 サルコペニア予防
投稿:
当院の近くにあるスポーツセンターも、コロナの影響で、一時休業されておりましたが、ようやくジムも含めて再開されております。拝見しますと、多くの中高年の方々が様々な運動にいそしんでおられます。非常に良いことだと思います。
昨今は、筋肉量の減少からくる身体機能の低下(サルコペニア)が話題になっており、その予防のために適度な運動、適切な食事が極めて重要と言えます。
これまでは医療といえば、病気を治すことに主眼が置かれておりましたが、これからはいかに病気にならないようにするか、あるいは大病になるのを未然に防ぐかという予防の医療がより大切になってくると考えます。
そういうことも、患者さんとともに考えていきたいと思っております。
尚、これからの季節、運動中の脱水、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

2020年6月13日(土)

 ブログを始めました。
投稿:長野央希
急激に真夏のような天候になってきている今日この頃。
全国的にも、ようやく新型コロナ感染が収束に向かいつつあるのかと期待する日々です。幸いに、新潟県は大きな流行のうねりにもまれることなく、本日に至っております。
私は、4月末から5月いっぱい、北埼玉の病院で新型コロナ診療のお手伝いをしてまいりました。関東もひとくくりにはできず、埼玉も大宮や川口など南部と、熊谷などの北部では、大分感染者数も異なっておりました。マスコミ報道で、コロナの恐ろしさ、悲惨さが盛んに取り上げられておりましたが、確かに重症化した場合は厳しい経過をたどりえますが、多くの場合は、軽症であったり、無症候性であったりします。
この疾患に関しては分からないことが多い点や、治療法が確立されていない点で、人々の恐怖が増幅していってしまいました。このこと自体は、ある程度やむを得ないことではありますが、過剰にマスコミが恐怖をあおった感が否めません。
手洗いをする、外出時にはマスクを着用する(自分の感染予防というよりは、自分が感染していた場合に周囲に感染を広げない意味でも)など基本的な注意をしつつ、正確な情報のもとに、適切に怖がりながらも、節度を守って生活を楽しむことが重要と感じました。
我々医療者も、マスコミも、いかに正確な情報を、皆さんにお伝えできるかが大切であり、それこそが本来のインフォームドコンセントのあるべき姿なのかもしれないと、改めて考えさせられております。

毎日とはいかないと思いますが、思うことがあれば、ブログを更新させていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

2020年6月10日(水)



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