新潟市西区五十嵐の内科 長野医院 健康に関するお悩みはお気軽にご相談ください。


 階級闘争
投稿:長野 央希
タモリ倶楽部が終了してから、まるでテレビを見なくなって久しくなります。孤独のグルメや相棒はDVDを借りてみているような状態で、ニュースすら、ほとんどテレビでは見なくなっていますので、最近の大物芸能人の引退騒動や、テレビ局の危機などには、青天の霹靂のような印象を受けていました。

テレビを見ない側からすると、テレビ局の存亡や芸能人の去就などの芸能関係の問題は、正直なところ「どうでもいい」ともいえるのですが、今回の騒動で思うことがあります。
テレビにしろ、大物芸能人にしろ、政治家にしろ、従来でいうと資金力もあり、権力もあるようないわゆる既得権益層と言われる人たちは、これまでであれば、自分の都合の悪いことや、犯罪まがいの、明るみに出ては困るような問題は、金の力などで、もみ消してきたものと推察されます。しかし、昨今のSNSなどの興隆によって、そういった話題がリークされ、白日の下にさらされやすくなっていることで、やりたい放題であった既得権益層が、追い落としに会っているような構図に見えます。
既得権益層ではない人たちが、SNSを武器にして、既得権益層を失脚させている、現代版の階級・権力闘争なのではないかと思われます。歴史的に階級闘争は、大概、武力衝突を常としてきました。それが、現代では武力行使は行われません。そういう意味では平和裏ともいえそうです。
従来であれば、既得権益層によって闇に葬られてきた悪事、それによって泣き寝入りしてきた多くの人たちが、SNSの力で、状況に変化が出ているように見受けられます。
この力をうまく利用することは有益ではありましょう。
現代の日本の政治家は、世襲議員やタレント議員など金や地盤、知名度を利用して選挙に当選していると思いますが、真に国を思う気持ちや政治的理念、それを実行しうるような政治力というものはほとんど考慮に入れられていないようにすら思えます。世襲議員たちは、その地域では絶大な権力を有し、結果的に常に選挙で勝ち続け、資金は増えていく。現代の貴族たちに他ならないのです。選挙に勝つことで、民意を得たということになってしまうのですが、果たしてそうなのか疑問です。よほどな無能か、犯罪的性向が顕著ででもなければ、多くの場合、政治家活動を継続できてしまうように思われてなりません。
民主主義なのに、新たな貴族階級を作り出せてしまってきたのが、これからは彼らの問題をあぶりだすことで、容易に選挙で勝てなくなるという時代が来るかもしれないという期待を抱いています。
しかし、SNSも手放しで、評価できるものでもないのが事実です。SNSで発信されたことが、事実であるのかどうかという問題があります。高名なインフルエンサーが発信すれば、手放しで、信じられてしまい、拡散され、嘘でも真実として世界に認知されかねない危険もはらんでいるといえます。また、天才的な詐欺師は、SNSを巧妙に使い、多くの信奉者を作ることで、ファシズムに突き進んでいくという危険も考えられます。各人が、その情報の確かさを吟味する力を養う必要があります。
また、日本人の特性で、少しでも傷があると、評価しなくなるという面があります。味は変わらないのに、曲がりくねったキュウリは買わないなどの傾向があります。そうなると、SNSで少しでも不祥事が暴露された段階で、全体的に見たら素晴らしい人物が、評価されなくなるという恐れもあります。能力はないが、真面目だけが取り柄で、不祥事とは無縁という人ばかり国政に出てきてしまうようなことも出てくるかもしれません。完全無欠の人間など存在しないのですから、著しい潔癖は、分断を拡大させ、逆に国を亡ぼすことにもなりかねません。
SNSという比較的新しい武器はうまく活用すれば、権力の暴走を抑止できると期待できますが、下手を打つと、国力を低下させるという諸刃の剣であることを理解していく必要があると思います。


2025年1月30日(木)

 ジョン サイクス
投稿:長野 央希
昨日、1/21に世界的なギタリストのジョン・サイクスが癌のため亡くなったという訃報に接しました。高校、浪人、大学時代によく聞いていたブルー・マーダーやホワイトスネークを改めて聞き返しています。
ホワイトスネークのボーカルであるデヴィッド・カヴァディールは声が好きだけど、顔があまり好きでないなあ等と考えていた、学生時代の思い出にふけっています。
学生時代は、酒井康と広瀬和生がMCをしていたヘヴィーメタルシンディケートといFMの番組を毎週聞いていました。自分がもともと落語好きで、MC二人も落語好きなため、そういった意味でもほぼ欠かさず聞いていたことが懐かしく思い出されます。二人の影響で、リッチー・ブラックモアのファンになり、ディープパープルやレインボーを好んで聞くようになりました。
高校時代の数学の先生が、レッドツェッペリン好きを公言していたのですが、あの当時は、その良さがあまりわからずにいました。しかし、年を重ねるにつれ、彼らの音楽が好きになり、ジミー・ペイジのギターに聞きほれたりもしました。
自分が学生時代に盛んに聞いていたアーティストをあれこれ思い出しています。
私が大学時代に、元レインボーのドラムのコージー・パウエルが事故で亡くなり、社会人になってすぐに、レインボーの元ボーカルのロニー・ジェイムズ・ディオが亡くなりました。ロニーの声は、ボーカルとしては一番好きだったような気がします。
その後、プリティメイズなどの北欧系に好みがシフトしたりはしましたが、最近は、you tubeで学生時代に盛んに聞いていた各バンドをよく聞いています。
既に鬼籍に入ってしまった人も、画像で見られるという良い時代になりました。リッチーブラックモアやジミーペイジもまだ現役ではありますが、大分老けたなというのが率直な印象です。私が生まれる前から活躍してきたわけですから、当たり前ですが。とはいえ、長寿を保ち、演奏を続けてほしいと切に願います。
今、ブルーマーダーのRun Awayという曲を聴いています。泣きそうになります。ジョン サイクス氏,安らかにお眠りください。

2025年1月24日(金)

 挨拶
投稿:長野 央希
先日、今期の新潟市としては比較的積雪が増えた日がありました。
その日は朝7時前から、医院の駐車場の除雪を行っておりましたが、そんな時に、医院とは道を挟んで対岸を歩く、登校中の小学生低学年とおぼしき小さい女の子から大きな声で「お疲れ様です」と挨拶されました。
最初は、年齢に似つかわしくないような挨拶で、ちょっと笑ってしまいましたが、途中から嬉しくなって「有難う」と返しました。後から考えると、「気をつけて歩いてね」などと、もう少し気の利いたことを言うべきであったと反省しました。
それはともかくとして、挨拶の力の偉大さを改めて感じました。新潟市の雪というのは水気を含んでいるため、大分重句感じるのですが、朝早くから1時間以上かけて除雪をしていると、「診療前に体力消耗したくないなあ」などというマイナスな思考に陥りがちです。その時に、あの挨拶で大分勇気をいただいた感じがしましたし、何かとても晴れやかな気分になりました。小さい子どもながら、親御さんの教育がしっかりしているのだろうなどとも考えました。
私も、若い頃は、挨拶を軽んじている傾向がありました。儀礼的でおざなりな挨拶しかしていなかったような気がします。
心からの挨拶が、どれほど人の心を動かすのか、そしてある意味、社会の動きをいかに潤滑にするのかと言うことを強く感じました。
また、同時に小さい子どもからであっても、色々な気づきを貰ったり、色々なことを教えられるのだと言うことも改めて実感しました。年を取っても、常に誰かしらから教えられ続けるのだと言うことも痛感し、だからこそ謙虚でいなければならないのだと言うことも教えられ、自戒の念を込めて、これを書いています。



2025年1月19日(日)

 倫理観と承認欲求
投稿:長野 央希
都内美容外科の女医が、グアムでの解剖実習に関して不適切なSNSへの投稿を行い、年末に一時的な話題になりました。
あまりにも馬鹿げた話で、当初はコメントする気も起きませんでしたが、自分が学生の頃の解剖にまつわる話題を思い出させられました。
新潟大学ではない、別の大学での解剖実習での話ということでしたが、献体から切除した耳たぶを壁につけて「壁に耳あり」と言って、はしゃいでいた学生が、かなり厳しい処罰を受けたという内容でした。
これが、事実なのか、都市伝説的な噂話であったのかは、確認していないので、不明です。いずれにしても、献体としてその身を提供してくださった方を冒涜するような、極めて幼稚で無礼な所業であると、当時から考えていました。今回の件はそれを彷彿とさせるような事件でしたし、さらに問題なのは、この問題行動をしたのが、学生ではなく、実際に臨床を行っている立派な医師であったことにあります。患者さんにしろ、献体にしろ、一人の人間としての尊厳に対して敬意を欠く行為は許されるべきではないと言わざるを得ません。
しかしながら、この女医が医師免許をはく奪されるべきというのは、流石に暴論なように思われます。少なくとも、今回の不祥事を、深く反省し、自己研鑽を積み、自分の倫理観も成長させる余地はあると思うのです。もし、一回でも過ちを犯した場合に、許されないのであれば、仏教の開祖でもあるブッダも、その若いころの多くの過ちの為に、仏教を開くことすらできなかったでしょう。
医療者の倫理観の問題は非常に重大なものであり、今後遺伝子研究など最先端の医療が進歩を続けていけばいくほど、医療者は自己の倫理観を高めていく必要が増していくと考えます。
一方で、話題性や「インスタ映え」を優先させたインスタグラムなどのSNS投稿やYou Tube投稿を行うケースが最近増加しているように思われます。
今回の女医の発想も、恐らくインスタ映えするというような稚拙な発想に端を発しているのだろうと思います。
話題性を倫理観よりも優先させた結果でありましょう。しかし、こういう事例は何も医療者に限らないのです。若者が、インスタ映えの為に、飲食店で大量の料理を注文し、それを撮影することだけで、口もつけないで残すという行為も、根は同じであるように思えてなりません。
こういう投稿をする人は、話題性やインスタ映えの為に、料理を作っている人や、食材となっている動植物を冒涜していることに気づいていないのかもしれません。迷惑系You Tuberも、最近の多くのマスコミも、視聴を稼ぐために、大事なものを忘れているように思えます。倫理観と話題性などの面白さでは、最初から天秤にかけられるものではないのです。
元来の日本人は無神教であるにもかかわらず、大変倫理的な国民性であったと思います。恥の文化として、「お天道様に顔向けできない」と言ったような発想が、倫理観の底上げをしていたのではと考えています。日本的良さが、徐々に失われて行ってしまうというような危惧を抱いています。


2025年1月5日(日)

 明けましておめでとうございます
投稿:長野 央希
明けましておめでとうございます。
今年も何卒宜しくお願い致します。

1/2午前中、発熱外来を行いましたが、午前中のみで80人近い患者さんが受診されました。半数以上がA型インフルエンザでありましたが、徐々にCOVID-19も増加してきているように見受けられました。
このたび、マンパワー不足もあり、発熱外来予約枠がいっぱいとなり、受診をお断りせざるを得なかった方々には、大変申し訳なく、この場をお借りして、謝罪させていただきます。誠に申し訳ありませんでした。
体調的に猶予があるようでしたら、1/4以降は通常診療となりますので、改めてご相談いただければと存じますし、急ぎの状況でしたら、急患センターに御相談いただければ幸いです。
また、院内処方で対応しておりましたので、院内採用薬品が限定的であり、バリュエーションに乏しい薬剤処方しか出来ず、併せて、お詫びいたします。

小さい医院で、色々と至らない点がありますが、今年もよろしくお願い致します。

2025年1月2日(木)

 年末年始の診療体制に関して
投稿:長野 央希
年末年始の診療体制に関して
12/28までは通常通り
12/29 休業
12/30 休業
12/31 休業
1/1 休業
1/2 9:00〜12:30 発熱外来のみ(血圧や糖尿などの処方は出来ません。点滴、血液検査も行えませんので、御了承ください)
1/3 休業
1/4〜 通常通り

宜しくお願い致します。

昨年は元旦から、大きな地震にみまわれました。今年、残すところ、わずかではありますが、大過なく年を越せ、来年が人災も天災も含めた災害のない、平和な一年になりますよう。

2024年12月20日(金)

 業務連絡+α
投稿:長野 央希
厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会における結論で、子宮頸がんワクチンの夏以降の需要の増加に伴うワクチン限定出荷の状況から、キャッチアップ接種期間の一年延長、対象者を平成20年度生まれの女子も対象として拡大とする見込みのようです。
正式な発表があり次第、再度御連絡致します。

12/9にシリアのアサド大統領がダマスカスを脱出し、政権が崩壊したとの情報がありました。アサド政権のバックにはロシアがいますから、ロシアやその周辺国に亡命するのかもしれません。イスラエル、イランやヨルダンなどの中東各国情勢も予断を許さない状況に加えての、このシリア情勢によって、更にこの地域の混迷が深まる恐れが大といわざるを得ません。
来年には米国ではトランプ政権が発足します。彼の米国ファースト路線で行くと、この中東情勢に対して、どう対応するのでしょう?
ウクライナとロシアの戦争も一向に終結する見通しも立っておりません。トランプ政権となり、早期戦争終結のために、ウクライナの一部領土の割譲で幕引きを図ろうとするのではという予測もされております。私は、もしこの方針が実行に移されてしまうのだとすれば、断固反対します。
もし、領土を割譲するのであれば、大国は、次々に力の弱い国に侵略し、占領したという既成事実と、大国のpowerバランスによって、領土の収奪が国際的に平然と認められる状況になってしまうと考えられます。それは、まさに19世紀の帝国主義の二の舞になることに他なりません。当時の大日本帝国も、この帝国主義に乗っかり、最終的に太平洋戦争での大敗北につながりましたし、帝国主義は世界中に未曾有の大惨事を巻き起こしてきたのです。当時以上に戦争兵器は進化、充実しておりますから、大国が帝国主義を通して覇権を握ろうと考えれば、すぐさま、第三次世界大戦に発展し、地球規模の犠牲が出ることになるでしょう。ウクライナや中東など局地的な紛争や戦争が、すぐに世界規模の戦争になりかねないという危機感を我々は持たなければならないのだと思います。
更に、先日ロシアと北朝鮮が包括的戦略パートナーシップ条約を締結しました。軍事同盟であろうとの見方が濃厚です。日本の隣国で、日本を敵視するような同盟関係が結ばれたと言えましょう。トランプ政権が米国ファースト主義を徹底すれば、日米安保条約を履行しないという可能性もはらんでくるのではという危惧を抱きます。日本は、万が一に備え、侵略を受けた際に、自国は自国で守らねばならないという覚悟を持つ必要があるのではないでしょうか?
世界情勢は極めて不穏な状況に傾いている現状で、日本国内を眺めると、日本は大変危険な状態にあるといわざるを得ないでしょう。官僚を含めた、国内外の既得権益層は、日本の国益よりも自分達の権益を守ることに終始しています。太平洋戦争末期の帝国陸海軍上層部のごとく、国家よりも自分達の名誉や権利を優先させたのとよく似ているように感じます。
日本の再生を図ろうとすると、今の既得権益層を守る様な社会構造自体を変革するほかないのではと思います。それは、明治維新の時のようなクーデターを起こすということです。ただ、そんなことになれば、明治維新発足当時以上に様々な国外勢力が、日本に介入し、日本を食い物にしてしまうことになるでしょう。どうすれば、日本を平和裏に改革できるのでしょうか?
改革が出来なければ、日本はこのまま衰退の一途をたどることになるだろうと思うと、これまで日本のために散っていった先祖に対して本当に申し訳ない気持ちで、泣きたくなります。

2024年12月8日(日)

 情報の海で溺れない
投稿:長野 央希
今年は、多様な選挙が話題になってきた年とも言えます。衆院選挙や兵庫県知事選挙は記憶に新しいところでもあります。
より民主的な社会にするという意味では、投票率の向上を図る必要があり、そのためには、選挙に対して関心を持つ人が増える必要があります。そういった点では、選挙の話題が増えることは悪いことではないと言えます。

テレビなどのいわゆる従来のマスメディアとSNSといった新しいメディア媒体との対比が、取り沙汰されています。
どちらのメディアであろうと、正確で、適切な情報を発信しているかに注視する必要があります。
どんな媒体であろうと、視聴頻度が増えれば増えるほど、時として洗脳の様な状況を招く恐れがあることを理解しなければなりません。
その為には、情報を発信する人は良心的に正確な情報を発信する必要があると思うのです。
昨今は、恣意的に、自分達の思想を押しつけつるような情報発信が増えている様な印象もあります。
情報統制が出来ない以上は、情報を受ける側が、垂れ流される情報の海から、いかに正しい情報を取捨選択できるかが、極めて重要になってくるのです。

今回の兵庫県知事選などは、特に上記を痛感させる様なイベントであったと思われます。そもそも、これまでは兵庫県民以外では、特に兵庫県知事選などに関心を持った試しなどほぼ無かったはずですが、それが、選挙前も選挙後も注目度も高く、未だに話題に事欠かない状況です。斎藤知事が退任を余儀なくされた前後は、反斎藤知事派や兵庫県議会派が上手く情報を流し、県民や国民の感情をコントロールできていたと言えるかもしれませんが、その後、斎藤知事擁護派の斎藤知事には非がなく、むしろ彼の手腕が立派なもので、その為既得権益からにらまれて、やめさせられたという情報が県民にも浸透していき、結果的に選挙での再選につながったという流れでしょう。
実際の所、反斎藤氏派と親斎藤氏派と、どちらが正しい情報を人々に伝えていたのか、私にはよく分からないのです。
そして、今は斎藤知事再選で、公職選挙法違反があったのではないかという様な議論になっておりますが、これも、斎藤知事再選を快く思わない人たちの、都合の良い情報提供なのではないかとすら思えてしまうのです。
百条委員会というのも、どういった結論に達して行くのかも不透明ですが、確実に言えることは、斎藤知事がやめて、選挙で再選されてと言うことで、莫大な税金が選挙費用に投ぜられたという事実と、一連の出来事が、茶番劇のように思えてしまうということです。
もし、斎藤知事に本来は非がなかったのだとしたら、やめる必要も無く、しかも、選挙を行う必要も無かったわけで、斎藤知事に対して誹謗中傷した連中は虚偽あるいは不正確な内容の情報を流したことになり、今回の選挙費用を立て替えさせるほどの責任を問う必要があるのでは無いかとすら思われます。
情報を発信すると言うことは、それなりの責任と良識を問われるのであることを理解していく必要があるのではないでしょうか?

2024年12月2日(月)

 お願い
投稿:長野 央希
本日より当院でもインフルエンザワクチンが始まりました。
当院の駐車場は狭いため、ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します。
近隣にお住まいの方で、徒歩や自転車などでおいでになれる方は、自家用車を利用しないでお越しいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い致します。

2024年10月21日(月)

 各種ワクチン接種に関して
投稿:長野 央希
明日より10月となります。以前お知らせ致し増したとおり、新型コロナワクチン接種を開始して参ります。
ワクチンの接種該当者は、前回のコラムもしくは、新着情報をご参照下さい。
当院では、ファイザー社、第一三共社、武田薬品社の三種類のワクチンを使用致します。御要明望があれば、オッシャテいただければと存じます。
また、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ該当者(17歳から27歳の女性)の方は、3月末までに三回のワクチン接種が必要となりますが、最短で4ヶ月で接種が可能です。したがって、11月中旬までに一回目、12月末までに二回目を接種することが出来れば、3月末日までに三回目が接種できますので、御希望の方がいらっしゃいましたら、御電話にて御相談下さい。尚、ギリギリの日程となると、その日に体調不良などで、3月末日までに接種が出来ないという恐れがありますから、ある程度余裕を持って、御予約をいただければと存じます。
インフルエンザワクチンは10月中旬以降を予定しております。御電話にて御予約下さい。
その他、麻疹風疹ワクチン、水痘、帯状疱疹ワクチン、肺炎球菌ワクチンなどは随時御予約を受けつけておりますので、御電話にて御相談下さい。
宜しくお願い致します。

2024年9月30日(月)

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 最初 次のページ>>

現在1ページ目を表示しています



 訪問診療
投稿:長野央希
魚沼地域で、月一回ながら、訪問診療に携わらせていただくことになりました。患者さんの疾患や状況もさることながら、それぞれの家庭の状況なども千差万別であり、そのため、それぞれのケースで求められる医療も異なり、提供する医療サービスも、それに応じて変化するという意味で、非常にオーダーメイド的といえると思います。
勿論、在宅で行える治療は限られており、いわゆる最先端医療を行うような意味でのオーダーメイド治療とは異なります。
それでも患者さんや御家族の状況によって、そのニーズに丁寧に対応する必要があり、究極のオーダーメイドともいえるかもしれません。
患者さんが、住み慣れた場所で、少しでも長く過ごしていただけるように、医療者は努力する必要があることを、改めて認識させていただきました。
当院でも、徐々に訪問診療などを行っていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。


2020年7月3日(金)


 日本の医療
投稿:長野央希
自粛解除後、都内では昨日も60人の感染者が判明している。
また、米国では、さらに膨大な感染者数に上ってきている。
米国での陽性者の中での重症者の占める割合がどうなっているのか、どうなっていくのかが注意すべき点ではあるが、少なくとも、3〜4月の頃の状況のような医療崩壊の危機のような状況にはなりにくいのではないかと考えている。今回の新型コロナによる重症化に至る機転が、より分かってきているためである。キーワードはサイトカインストームとDICということになろう。
重症になりやすいタイプの人の傾向もわかるようになっており、そういった方々で重症化しそうな兆候を早めにとらえられることで、DIC治療を早期に行ったり、適切な免疫抑制療法を行い、重症化の芽を摘むことがしやすくなってきていると思われる。
一方で、WHOやCDCは、当初新型コロナに対してのステロイド治療は推奨されないという論調であったが、ここにきてデキサメタゾンは死亡率を低下させるというような報告も出てきており、どちらが正しい見解なのかという問題もある。自分も、短期間ながら、新型コロナ治療にあたってきたため、確実に新型コロナの肺炎でステロイドが一定以上の効果を有していると実感しており、相当数の臨床医は、経験的にステロイドの有効性を把握しているはずである。(勿論、安易にステロイドなどの免疫抑制治療を行うべきではないし、コロナに細菌性肺炎が合併しているような場合では、当然ステロイドは控えるべき状況にもなるが)
そして、実際のところ、WHOが推奨していなかろうが、必要に応じ、ステロイドを使ってきていたと考えられる。
しばしば、日本のマスコミは欧米の医療をほめ、日本の医療に問題があるような報道をされているが、2009年の新型インフルエンザの時も然りであったように、毎年、米国ではインフルエンザで1万人を超えるような死者が出るのである。要するに、ごく一部の、高額な保険を支払っている富裕層が、超一流で最先端の医療を受けられるものの、多くの国民は、さして褒められた医療すら受けられていないという現実があるのである。
国民皆保険の日本では、おしなべて、平均的でそれなりに良質の医療を受けられていることを無視して、日本を貶める報道というのは、明治以来の日本人の西洋文明に対するコンプレックスを如実に表していると言えよう。
安倍首相の言うジャパンモデルが、なにを指しているのかは判然としないが、少なくとも日本の医療を自信をもって世界に発信していくことも重要なのではないかと思う今日この頃である。

2020年6月29日(月)


 
投稿:
現在、魚沼と新潟市を週一回行き来しておりますが、この時期の魚沼での楽しみの一つはホタルです。
小出の市街地からジョギングで行ける距離、あるいは車で五分圏内のところに、隠れたホタルのスポットがあります。
勿論、観光地のようなわけではないので、ホタルが乱舞するような状況とは違いますが、それでも、淡くほのかなホタルの光が、はかなげな美しさを放っています。
昨日も、二か所見てまいりましたが、涼しげにホタルが飛んでいました。そうかと思うと、急に猛スピードで飛んだり、点滅がせわしなくなったりと、見ていて飽きませんでした。
ホタルの光は、色々なものを削ぎ落した、シンプルな美であると思います。
翻って、人間界では、常に宗教や人種、主義主張で、小競り合いが繰り前されています。いたずらに情報があふれているために、その情報におぼれて、結果的に本来の人間のあるべき姿から逸脱したり、人間不信に陥ったりしているように思えてしまいます。
もっと、人間もシンプルに生きれば、より平和共存できるのではないかと思いながら、ホタルの光を目で追っていました。
今年は様々なことがあって、人々も疲弊し、心も荒みがちになっていることもあり、ホタルから、そんなことを考えてしまいました。


2020年6月25日(木)


 世界情勢とコロナ
投稿:長野央希
日本ではコロナの発生件数が減少、落ち着いてきたかのように見えておりますが、世界的には依然として、猛威を振るっております。
WHOの報告では、一日での発症者数が過去最多を更新したとのことです。
ひとたび、規制が緩和されると、なし崩し的に、緩和すべきでないことまで、緩んでしまうというのが人間社会の常ではありますが、気のゆるみも含めて、感染を拡大させている可能性があります。
高温で多湿の環境では、ウイルスの脅威が減ることも期待されておりましたが、パンデミックとなっている現状では、それも期待できないというのが専門家の大方の見方となっている模様です。
殊に米国の連日のデモ、集会は、一層感染を困難なレベルにしているといえましょう。米国政府はコロナ感染対応においても、人種の分断という問題においても、既にイニシアチブが取れていないように見える状況で、はたして、コロナ感染を終息に向かわせるような方策がとれるのか、甚だ疑問です。米国での感染は、少なくとも第二波ではなく、第一波が持続している状態といえます。この状況が遷延している間は、世界中に感染を波及させる恐れが高いと思われます。
新潟県でも一か月ぶりに感染者がおられたようですが、報道によるとやはり海外渡航歴がある方のようです。
米国をはじめとした世界情勢を鑑みると、当面海外との往来は今もなお控えるべき段階であろうと考えられます。
日本では、コロナに感染したとしても、大半は軽症とはいえ、一部では重症化するケースがあることも間違いなく、君子危うきに近寄らないスタンスが重要と言えると思います。


2020年6月22日(月)


 北別府さん 頑張ってください
投稿:長野央希
私は広島東洋カープのファンですが、6/19にようやく2020年度のプロ野球が開幕する予定で、わくわくしてきているところです。
ただし、今年は広島の話題としては、もっと大切なことがあります。
北別府さんが成人T細胞白血病で現在、末梢血幹細胞移植を受けて、闘病中であることです。
私は血液内科診療に携わってきただけに、マスコミで報道されるような血液疾患に対して、注意を払ってはいましたが、元広島の往年のエースの件となれば、より敏感になりました。
ブログを見ていると、息子さんからの末梢血幹細胞を移植して、副作用などで難儀をされているようです。
北別府さんといえば、投手王国と呼ばれた広島の絶対的なエースともいえる方でした。大野、川口、金石など、ストッパーで津田、野手でも高橋慶彦、山崎、長内、重鎮として山本、衣笠などなど今でもわくわくするようなメンツがそろっていたころのエースでした。
それだけ鍛え上げた肉体でも、血液疾患に対する抗がん剤治療や骨髄移植治療はつらいものであることは間違いないと思われます。
自分も、血液疾患での化学療法など行うたびに、治療の副作用や合併症で苦しむ患者さんの姿を診て、時には心苦しい思いもしてきました。そんな中で、病気が寛解、あるいは治癒に至るような患者さんの姿を見て、心から喜び合えたものです。
北別府さんも、長い闘病生活とはなろうと思いますが、一刻も早くお元気になられることを切に願います。
山本浩二さんも闘病生活をされておられるようですが、頑張って克服していただきたいと思います。
二人のためにも、今年はカープが優勝してもらいたいと期待しております。


2020年6月17日(水)


 新型コロナ
投稿:長野央希
昨日、一昨日と都内での新型コロナ陽性者数が50人近くと増加しております。これは、いわゆる「夜の街」で働く人の集団検査の影響もあろうと思われます。
一方で、米国では人種差別への反対デモが全国に広がっており、これによってコロナの感染が再度燃え上がりはしないかと懸念せざるを得ない状況です。また、北京でも再度感染者が増加に転じております。
短期間ながら、コロナ診療に携わったものとして、新型コロナは大半が軽症であるか、無症状であるため、(少なくとも日本では)不必要にパニックになるべきではないと考えます。ただ、高齢者、癌のある方、若くても男性、肥満、糖尿、喫煙(肺気腫)などの条件がそろうと、一定の割合で重症化する印象を受けましたので、決して油断していいものでもないと言えます。
無症状のコロナ陽性者から、このような重症化の危険をはらむ人たちに感染が拡大する可能性を常に考えておく必要があると考えられます。
新潟は幸い大きな流行に見舞われずにここまで来ておりますが、これだけのグローバル社会では、第二波の流行も対岸の火事と受け流すわけにもいきません。我々、医療者は行政とも連携をとって、第二波への対策を練っていく必要があると改めて感じております。

2020年6月16日(火)


 サルコペニア予防
投稿:
当院の近くにあるスポーツセンターも、コロナの影響で、一時休業されておりましたが、ようやくジムも含めて再開されております。拝見しますと、多くの中高年の方々が様々な運動にいそしんでおられます。非常に良いことだと思います。
昨今は、筋肉量の減少からくる身体機能の低下(サルコペニア)が話題になっており、その予防のために適度な運動、適切な食事が極めて重要と言えます。
これまでは医療といえば、病気を治すことに主眼が置かれておりましたが、これからはいかに病気にならないようにするか、あるいは大病になるのを未然に防ぐかという予防の医療がより大切になってくると考えます。
そういうことも、患者さんとともに考えていきたいと思っております。
尚、これからの季節、運動中の脱水、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

2020年6月13日(土)

 ブログを始めました。
投稿:長野央希
急激に真夏のような天候になってきている今日この頃。
全国的にも、ようやく新型コロナ感染が収束に向かいつつあるのかと期待する日々です。幸いに、新潟県は大きな流行のうねりにもまれることなく、本日に至っております。
私は、4月末から5月いっぱい、北埼玉の病院で新型コロナ診療のお手伝いをしてまいりました。関東もひとくくりにはできず、埼玉も大宮や川口など南部と、熊谷などの北部では、大分感染者数も異なっておりました。マスコミ報道で、コロナの恐ろしさ、悲惨さが盛んに取り上げられておりましたが、確かに重症化した場合は厳しい経過をたどりえますが、多くの場合は、軽症であったり、無症候性であったりします。
この疾患に関しては分からないことが多い点や、治療法が確立されていない点で、人々の恐怖が増幅していってしまいました。このこと自体は、ある程度やむを得ないことではありますが、過剰にマスコミが恐怖をあおった感が否めません。
手洗いをする、外出時にはマスクを着用する(自分の感染予防というよりは、自分が感染していた場合に周囲に感染を広げない意味でも)など基本的な注意をしつつ、正確な情報のもとに、適切に怖がりながらも、節度を守って生活を楽しむことが重要と感じました。
我々医療者も、マスコミも、いかに正確な情報を、皆さんにお伝えできるかが大切であり、それこそが本来のインフォームドコンセントのあるべき姿なのかもしれないと、改めて考えさせられております。

毎日とはいかないと思いますが、思うことがあれば、ブログを更新させていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

2020年6月10日(水)



長野医院
〒950-2101 新潟県新潟市西区五十嵐1-6448
025-260-5921

Copyright (c) Nagano Clinic All Rights Reserved.