新潟市西区五十嵐の内科 長野医院 健康に関するお悩みはお気軽にご相談ください。


 業務連絡
投稿:長野 央希
連休明けで、徐々に、2023年度の新型コロナウイルスワクチン接種券が送られつつ在るかと存じます。
ワクチン接種のご希望が在りましたら、御電話にて御予約をお願い致します。
025-260-5921でつながりにくい場合は、025-260-7243におかけください。

該当者は65歳以上、12歳から65再未満で基礎疾患がある方、医療関係者となります。それに該当されない方は9月までお待ちいただくこととなります。
ただし、65歳未満でも、初回のワクチン接種(1,2回目)の方は、ワクチン接種が可能です。ただし、初回ワクチンに関しては、いわゆる従来型ワクチン
(二価ワクチンではない)になります。

また、新潟市の方針として、今後のワクチンはモデルナ社製の二価ワクチンになる予定です。当院でも、現在はファイザー社のものがストックが在るので、当面はファイザー社製ワクチンになりますが、ストックがなくなり次第、モデルナ社のものに切り替わりますので、御承知おき下さい。





なお、レバレジーズという看護師さん向けのサイトに当院が紹介されておりますので、ご興味がある方は以下〜アクセスしてみてください

https://kango-oshigoto.jp/media/article/38894/
2023年5月15日(月)

 ゴールデンウイーク中の業務形態など
投稿:長野 央希
連休中の業務時間は以下の通りとなります。

5/2までは通常通り
5/3 休診
5/4 9:00〜12:00 発熱外来のみ
5/5  休診
5/6 通常営業(9:00〜12:30)
5/7 休診
5/8以降は通常通り

5/4の発熱外来ではインフルエンザ及び新型コロナウイルス抗原検査は行えますが、PCR検査は行えませんので、御了承ください。

なお、5/8以降 感染症法改定で、新型コロナ感染症も感染症法5類となりますが、ここにきて、新型コロナ患者数の増加の懸念もあることと、発熱以外の患者さんの気持ちの整理がすぐにつかないことを考えあわせ、5月以降も、当面は発熱患者さんは、基本的に発熱外来での診療とさせていただきます。
現状通りで、発熱外来に関しては予約制となりますので、御電話でご相談ください。

2023年4月24日(月)

 業務連絡
投稿:長野 央希
4/1より、9価の子宮頸がんワクチンが公費となりました。
1回目の子宮頸がんワクチン接種ご希望の方は適応となりますので、御電話にてご相談下さい。
尚、既に1、,2回目の接種をされておられるかたは、適応外となってしまいますので、御了承ください。

また、2023年度の新型コロナワクチン接種が5/8から開始となります。65歳以上、もしくは65歳未満でも基礎疾患のある方、医療関係者が、適応となりますので、接種券が届きましたら、ご予約をお受け致しますので、御電話にてご相談ください。65歳未満の基礎疾患を有しない方は、今年の9月以降の受付となる予定との通達ですので、
これまでの3回目、4回目、5回目のワクチン接種を希望される方は、ゴールデンウィーク前に接種の予約をお入れいただきますよう御注意下さい。

2023年4月3日(月)

 タモリ倶楽部
投稿:長野 央希
この3月で40年続いてきたタモリ倶楽部が放送終了となってしまいました。
私は、高校や浪人時代から、ニッポン放送のタモリさんのラジオ番組を好んで聴いておりましたが、あのゆるい感じの放送が好きで、それと同じような緩くて、力のこもらない番組作りのタモリ倶楽部にも似たような好意を抱いていたものでした。
制作費も少ない中で、創意工夫をすることで、カバーするという姿勢も、昨今の金をかけて面白くするという世の中の風潮に逆らっている感じも好感が持てました。ハリウッドなどのように大金をかけて、迫力や感動を作り出そうとするやり方が、透けて見えてしまうと、私のようにひねくれた人間は、何か興が冷めてしまうのです。その対局にいたのがタモリ倶楽部と言っても過言ではないかもしれません。そもそも、あの制作スタッフは、視聴率を稼ごうという野心があるのかどうかも怪しく思えてしまうところも好ましくさえ在りました。
視聴者を満足させよう、あるいは出演者を満足させようという気が感じられないところが、いい意味で脱力感を感じさせてくれたものです。
また、タモリ倶楽部の中でも、空耳アワーは特に好きでした。
時に、下品で卑猥なネタも少なくありませんでしたが、深夜の放送と言うこともあってなのか、クレームをさして気にして居なさそうで、そこも、古き良きTV番組の生き残りみたいな郷愁を思わせてくれましたし、何よりくだらなすぎて面白かったと言うほかありません。
こういった一生懸命さを感じさせない番組でこそ、本当のタモリさんの良さが生きているような気がしていました。笑っていいともやミュージックステーションなどでは味わえない、タモリさんの真骨頂を満喫できた気がしています。
そういった面もあってのことなのか、タモリ倶楽部(とりわけ空耳アワー)のゲストは、意外に大物が多く出ていました。恐らく、たいしたギャラはないのではと憶測していますが、そんな中でも、かの名優の故原田芳雄さんや、メガデスの元ギタリストのマーティン・フリードマンさんの出演回などなどは記憶に強く残っています。
タモリさんも高齢となって、番組継続が難しいのかもしれませんが、番組終了は本当に残念でなりません。
都内で研修医をしている頃は、毎日が辛いときもあって、そんななかで、金曜の深夜にタモリ倶楽部を見て、癒やされつつ、今週も何とか乗り切ったと思えることが、どれほど幸せだったか忘れられません。
大変お世話になりました。お疲れ様でした。そして有難うございました。



2023年4月1日(土)

 震災を思う
投稿:長野 央希
東日本大震災から、12年が過ぎようとしています。
あっという間のような、長いような、時間一つとっても、複雑な思いを抱きます。
私個人でいっても、職場も住む地域も、この12年に度々変わっていますので、被災地の方々は、もっと多くの変化に見舞われて来られたことは言うまでもありません。
未だに故郷に帰れない方々のお気持ちは察するに余りあります。

12年経ち、震災の記憶が薄らいでいる方々もいるのは事実です。
震災の記憶と、その悲劇から得た教訓や経験は決して風化させてはならないと思います。
日本は、世界でも有数の地震国と言えますし、そのほか、多くの自然災害を受けやすい環境にありますから、天災から学ぶ多くの事柄を生かして、防災や災害が起きたときの対処に活かしていかなければなりません。

我々の教訓は、世界においても有用なのです。
先月のトルコ、シリアの大地震も然り。
世界でも、常々、色々な地域で天災の被害にあっています。そうした中で、いかに自分たちの経験や教訓を活用できるか。
また、天災から被害を増大させる要因として人災も重なって起きている場合があります。天災は防ぎようがない場合でも、人災はやりようによって被害を最小限にできるでしょう。そういったことも、今後、更に重要になってくると思います。
いずれにしろ、震災の記憶を新たにし、これからの未来へつなげていきたいものです。

2023年3月10日(金)

 レジオネラ
投稿:長野 央希
先日、福岡の温泉旅館のレジオネラ属菌の件がなかなかな話題になりました。
続報があるかと思いきや、その後はよくわからなくなっておりますが、悪い意味で感心させられた出来事と言えます。
昭和天皇もご宿泊されたというほどの格式も歴史も由緒もあるような旅館なのでしょう。しかし、今回の件は、あまりにお粗末というほかないような話です。
かけ流しの温泉なので、年に二回しか、温泉の水抜きをしていなかったということも驚きですが、その言い分が「レジオネラが大したことのないもの」と認識していたということにも、更に驚かされました。
レジオネラ属菌は、最初に世界的に認知されたのが、いわゆる在郷軍人病としてでした。
米国の退役軍人の集まり、1976年の在郷軍人会で大量感染したことで注目されました。
レジオネラ属菌自体は、河川や湖、温泉、土壌など自然界に広く生息しているものですが、これを吸入したり、飲み込んだりすることで感染します。
ポンティアック熱のように、肺炎症状はなく、インフルエンザ症状のような発熱、悪寒、筋肉痛などの症状を伴うものの、自然に回復してしまう場合と、レジオネラ肺炎のように肺炎を引き起こしてしまう場合があります。
幼児や高齢者は重症化しやすいとされております。
しかし、実際に、私も40代のレジオネラ肺炎の方で、人工呼吸器管理を要した方を診ていましたので、若者といえども決して侮ってはいけない細菌であるといえます。
今回の福岡の事例も、いつからこのようなずさんな水場管理をしていたのかはわかりませんが、よく今まで大事にならなかったなと思います。
死者が出なかったのが不幸中の幸いとしか言いようがありません。
また、オフィスのボイラーから感染したケースもありますから、多くの人が、他人事とも言えない感染症です。
60℃の温度に5分さらされると、殺菌されますので、適切な予防策を講じる必要がありますし、この細菌自体は、基本的にニューキノロン系やマクロライド系の抗生剤が有効ですので、過剰に恐れないことも重要です。

コロナが落ち着くことで、多くの人が旅行に出かける様になるでしょうから、温泉施設や水辺へ遊びに行く際には、適度に注意をしつつ、楽しんでいただきたいと思います。



2023年3月6日(月)

 メッシ、マラドーナ論争
投稿:長野 央希
昨年12月に、カタールW杯で、アルゼンチンが優勝し、これによりメッシがクラブレベル及び代表レベルでの優勝を勝ち取ったことで、メッシとマラドーナとどちらがすごいかというような論争にひとまず結論が出たかのような論調になったのも記憶に新しいと思います。
二人とも、すごい選手であることは間違いないですが、個人的にはメッシの方が好きではあります。だからと言って、メッシの方が偉大であるとは言えないと思っています。
マラドーナは麻薬を含めて、多くの過ちを犯してきました。それでも、アルゼンチンの国民や多くのサッカーファンが彼を許し、愛してきたのは間違いのない事実です。彼の愛される所以というのは、やはり天真爛漫さと、子供がそのまま大きくなっ多様な陽気さ、困った人を放っておけないような親分肌な所などの性格的な部分が大きいといえます。と同時に、歴史的な面も大きいと思います。
まず、メキシコW杯でアルゼンチンが優勝した時は、その直前にフォークランド紛争で英国に対して一敗地にまみれていたタイミングでした。そんな中、イングランドに対して、「神の手ゴール」や「五人抜きゴール」で勝利を収めました。これはスポーツという代理戦争によって、フォークランド紛争の敵を討ってくれたというような心境に、アルゼンチン国民がなったとしても不思議ではありません。そのまま世界一を勝ち取ったことは、敗戦で打ちひしがれた国民をどレほど勇気づけたかは測り知れません。
その功績は、恐らく日本の第二次世界大戦の敗戦後に、日本人に大きな勇気を与えた野球の巨人や長嶋茂雄、ボクシングの白井義男などと同じような位置づけかもしれません。
長嶋さんに関しては、純粋な野球の選手としての成績などでは、もっと上の選手はたくさんいるのですが、日本の野球人を代表する存在であり続けているのは、高度経済成長でいかに多くの日本人を勇気づけたかということなのではないかと思われます。
恐らく、マラドーナもアルゼンチンにおいて、そのような存在なのかもしれません。加えて、彼の場合は、ナポリというクラブチームで二回のスクデットを勝ち取ったことも歴史的な英雄となるようそうなのではないかと思います。イタリアンのセリエAでは、基本的にトリノやミラノといった裕福な地域のチームが強いのは当然でした。深刻な南北の格差がある中で、貧しい南部の都市であるナポリで、金満チームのユベントスやACミランなどを破っていったことも、イタリアの社会問題に大きなくさびを打ち込むような業績だったのかもしれません。
こうした貧困格差などで虐げられているような気持になっていた人をも勇気づけたのかもしれません。
黒人差別の激しい時代で、世界1となったペレと、上記のようなマラドーナは、サッカーを超えた歴史的な存在なのだと思います。

いずれにしろ、私は子供のころにマラドーナのプレーを見ることができ、今に至るまでメッシのプレーを見ることができるという幸福に恵まれたことを感謝しないわけにはいきません。

2023年2月27日(月)

 トルコ南部地震
投稿:長野 央希
トルコ南部を震源地とする地震が発生しました。これにより、トルコとシリアで、多大な被害が出ております。
現段階で1万5000人の死者が出ているという報道もあります。
地震発生から72時間経過しておりますので、残念ながら、現在救出を待っているような方々の中で、更に死者が増加していくと考えざるを得ない局面です。
被災地の中には、なかなか救助隊がたどり着けない様な地域も少なからずあるようですので、死者、行方不明者などの詳細な数を把握すること自体が、非常に難しいものと推察されます。殊に、内戦中のシリアでは、その傾向は更に強いものと思われます。

かつて、災害医療というものに携わりたいと考えていただけに、こういうときに何も出来ない自分が歯がゆく思えてなりません。
何とかして、一人でも多くの人が救出、救命されることを強く願います。何とかして、今、自分が置かれている状況の中で、少しでも役立てるような事が出来るように心がけていきたいと思います。

今回の地震において、トルコにしろ、シリアにしろ、耐震性というものを考慮していないような建物群が、倒壊しているようです。このことで、トルコのエルドアン大統領も責任を問われていますが、専門家の見解では、耐震性において脆弱な家々が、最初の地震で、ダメージを負って、余震で倒壊しているとのことでした。これまでも耐震性を考えるように専門家からも指摘されてきたのに対して、行政が無視してきた経緯も在るようですから、これから政府への追及は厳しいものになるのではないでしょうか。
一方、シリアにおいては、そんな議論の段階ではないかもしれません。
一部報道で、反アサド地域の被災地に、アサド政権軍が攻撃をしたというような話もあります。これは、英国のニュースでしたから、若干アサド政権に対して、ネガティブな報道の可能性はありますが、もし、これが事実としたら、非常に許しがたい行為といわざるを得ません。
私は、歴史的に、シリアという國にとても興味があります。文明発祥の地ともいえそうな地域で有り、古代から様々な文明の入り交じるような地域でありました。常に先進的な地域であったものが、19世紀の帝国主義の時代に、欧州列強のご都合主義によって、彼らの尊厳は踏みにじられてきました。その後、先代のアサド大統領のもとで、植民地からの脱却を経て、今に至っているわけですが、そういった事情から独裁的な政権運営が行われ、それに対して、様々な武装勢力が同盟、反目を繰り返し、大変複雑な国家状態となってしまっています。
 
現在のアサド大統領は、もともと眼科医を志して、英国に留学していたような人でした。そもそも、先代の次男であるため、後継者となるなどとは考えても居なかったものと思われます。それが、兄の事故死によって、急に国の元首となるべく呼び戻された様なわけで、映画の『GOD FATHER』のマイケル・コルレオーネをなんとなく思わせるような感覚です。
映画でもマイケルは、およそマフィアのドンらしくない青年から、ドンらしい男になっていく姿が、よく描かれていると思うのですが、もしかすると、アサド大統領もそんな感じだったのかもしれません。
アサド大統領には、医者の卵であったということから、個人的に何となく親近感を感じていました。少なくとも反アサドである欧米諸国に対して、多少なりとも反感を持っていた気がします。アサドを支持するロシアやイランも信用のおけないのは言うまでも無いのですが・・
しかし、今回被災地に対して攻撃したのが本当だとして、それを命令したのが、アサド大統領であったならば、元医師としてのモラルが既に失われてしまっていると思われて、悲しみと怒りを強く感じてしまいます。
武力のみで人民を統治できないことを、何故多くの為政者が認識しないのかが、本当に疑問に思えてなりません。
被災地の方々、戦地の方々は、今も厳しい寒さの中で、頑張って生き抜こうとしていると思います。本当に、そういった人たちが一刻も早く、幸福を感じられる用になることを切に願います。

2023年2月9日(木)

 大相撲 初場所
投稿:長野 央希
令和5年の大相撲 初場所は大関貴景勝の優勝で幕を閉じました。先場所も、激しい優勝争いの末に、賜杯を逃しておりましたから、その意味でも、大関としての責任を果たしたという意味でも、良かったなというのが率直な感想です。しかし、横綱不在で、大関も一人という現在の相撲の状況は、とても危惧すべき事態であろうとは思います。また、大関から陥落した正代や御嶽海も大関復帰はかなわず、それどころか三役も維持できないような状況であり、もう少し頑張ってほしいなと強く希望するものであります。一方で、若隆景と若元春の兄弟力士は三役として勝ち越しを果たし、明るいニュースもないわけではないことが救いです。また、朝乃山が十両優勝しました。不祥事などで出場停止処分を受けたりと、幕下まで陥落していましたから、よく頑張ったと思います。地力がありますから、そう時間もかからずに三役復帰できるのではないかと思います。
その朝乃山と同世代の新潟出身の豊山が昨年末に引退してしまったことは非常に残念としか言いようがありません。あれだけの大名跡を受け継いでいるだけに、三役定着を期待されていたでろうと思いますが、30歳を前にして引退というのは、返す返すも悲しいことではあります。けがなどの影響もあるのでしょうから、第二の人生を頑張っていただきたいと思います。
10年ほど前は、両国国技館に当日、フラッと言っても当日券が買えたもので、しばしば相撲観戦していましたが、ある時期から当日どころか、二か月目でも、なかなかチケットが手に入らなくなってしまいました。仕方なく、長岡に巡業で来た際に見に行ったりしていました。こういった状況に加え、さらにはコロナの影響で、入場者数も減らされてしまい、ますます会場での相撲観戦が難しくなっていました。何とか、今年こそは、久々に両国で相撲を見たいと切に願います。また、コロナ前は、毎年夏季休暇で、広島に野球を見に行って、翌日は厳島の弥山に登山して、お参りをし、その後で大分の由布院に湯治に行くのが習慣になっていましたから、その習慣を再開できればと思います。由布院の後に、レンタカーで九州を回ったり、あるいは奈良に移動して、山の辺の道を歩いたり、熊野に行って熊野古道を歩いたり、出雲に行って、出雲大社に詣でたのち、稲佐の浜まで歩いたりというのが、とても懐かしく思い出されます。
コロナの流行以来、夏季休暇など存在しなくなってしまいました。本当に、今年は広島に行きたいですし、奈良の大神神社や石上神宮に行きたいものです。
早く、通常の日常を取り戻したい。今年のささやかな願いです。

2023年1月22日(日)

 明けましておめでとうございます
投稿:長野 央希
新年、明けましておめでとうございます。
新たな一年の始まりとはいえ、昨年からの疫病の流行、世界規模の戦争の継続など、旧年とはあまり変わりのない現状を見るにつけ、晴れやかな気にはなれないと言わざるを得ません。
しかし、それはそれとして前向きに生きていくほかはないので、何とか、今年も頑張っていきたいと思います。

当院では12/31と1/2に午前中のみですが、発熱外来を行っておりました。この時は凡そ20名ほどの発熱患者さんを診察しましたが、この二日間ではインフルエンザに罹患した人は0人でした。当然の如く、昨年末も一人も出ていませんでしたが、1/4から発熱外来受診される方の中でインフルエンザ罹患者が増加してきました。
1/4は46人の方が発熱外来を受診され、半数以上が新型コロナ感染というのは、昨年から引き続いている傾向ですが、4人がインフルエンザの方でした。
本日は、40名の方が発熱外来を受診され、8名の方がインフルエンザに感染しているという結果でした。
この傾向を見ると、新潟市内も来週には本格的なインフルエンザの流行期に入っていくことが予想されます。
新型コロナとインフルエンザの同時流行というのは、これまでになかったことであり、どのように経過が推移していくのか注意をしていく必要があります。また、コロナとインフルエンザに同時に感染した場合の症状の現れ方なども、注意を払わなければなりません。
ただ、どのような感染症にしろ、予防が最も重要なことには変わりはありません。
そのために、手洗いをこまめに行うことや、外出時はマスク着用をすること、室内の乾燥を防ぐこと、定期的な室内の喚起を行うことなどは基本になります。

これから二か月程度はインフルエンザの流行が続くでしょうし、新型コロナの第八波がいつまで続き、第九波がいつから始まるのか、もはや予想がつけにくい状況ではありますので、いかに個人レベルで感染予防を行えるかが、重要です。
これから学生さんは受験シーズンでもありましょうから、何とか感染予防して、乗り切っていただきたいと思いますし、そのほかの方々も、難儀な思いをしないように感染予防を心がけていただきたいと思います。

2023年1月6日(金)

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 訪問診療
投稿:長野央希
魚沼地域で、月一回ながら、訪問診療に携わらせていただくことになりました。患者さんの疾患や状況もさることながら、それぞれの家庭の状況なども千差万別であり、そのため、それぞれのケースで求められる医療も異なり、提供する医療サービスも、それに応じて変化するという意味で、非常にオーダーメイド的といえると思います。
勿論、在宅で行える治療は限られており、いわゆる最先端医療を行うような意味でのオーダーメイド治療とは異なります。
それでも患者さんや御家族の状況によって、そのニーズに丁寧に対応する必要があり、究極のオーダーメイドともいえるかもしれません。
患者さんが、住み慣れた場所で、少しでも長く過ごしていただけるように、医療者は努力する必要があることを、改めて認識させていただきました。
当院でも、徐々に訪問診療などを行っていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。


2020年7月3日(金)


 日本の医療
投稿:長野央希
自粛解除後、都内では昨日も60人の感染者が判明している。
また、米国では、さらに膨大な感染者数に上ってきている。
米国での陽性者の中での重症者の占める割合がどうなっているのか、どうなっていくのかが注意すべき点ではあるが、少なくとも、3〜4月の頃の状況のような医療崩壊の危機のような状況にはなりにくいのではないかと考えている。今回の新型コロナによる重症化に至る機転が、より分かってきているためである。キーワードはサイトカインストームとDICということになろう。
重症になりやすいタイプの人の傾向もわかるようになっており、そういった方々で重症化しそうな兆候を早めにとらえられることで、DIC治療を早期に行ったり、適切な免疫抑制療法を行い、重症化の芽を摘むことがしやすくなってきていると思われる。
一方で、WHOやCDCは、当初新型コロナに対してのステロイド治療は推奨されないという論調であったが、ここにきてデキサメタゾンは死亡率を低下させるというような報告も出てきており、どちらが正しい見解なのかという問題もある。自分も、短期間ながら、新型コロナ治療にあたってきたため、確実に新型コロナの肺炎でステロイドが一定以上の効果を有していると実感しており、相当数の臨床医は、経験的にステロイドの有効性を把握しているはずである。(勿論、安易にステロイドなどの免疫抑制治療を行うべきではないし、コロナに細菌性肺炎が合併しているような場合では、当然ステロイドは控えるべき状況にもなるが)
そして、実際のところ、WHOが推奨していなかろうが、必要に応じ、ステロイドを使ってきていたと考えられる。
しばしば、日本のマスコミは欧米の医療をほめ、日本の医療に問題があるような報道をされているが、2009年の新型インフルエンザの時も然りであったように、毎年、米国ではインフルエンザで1万人を超えるような死者が出るのである。要するに、ごく一部の、高額な保険を支払っている富裕層が、超一流で最先端の医療を受けられるものの、多くの国民は、さして褒められた医療すら受けられていないという現実があるのである。
国民皆保険の日本では、おしなべて、平均的でそれなりに良質の医療を受けられていることを無視して、日本を貶める報道というのは、明治以来の日本人の西洋文明に対するコンプレックスを如実に表していると言えよう。
安倍首相の言うジャパンモデルが、なにを指しているのかは判然としないが、少なくとも日本の医療を自信をもって世界に発信していくことも重要なのではないかと思う今日この頃である。

2020年6月29日(月)


 
投稿:
現在、魚沼と新潟市を週一回行き来しておりますが、この時期の魚沼での楽しみの一つはホタルです。
小出の市街地からジョギングで行ける距離、あるいは車で五分圏内のところに、隠れたホタルのスポットがあります。
勿論、観光地のようなわけではないので、ホタルが乱舞するような状況とは違いますが、それでも、淡くほのかなホタルの光が、はかなげな美しさを放っています。
昨日も、二か所見てまいりましたが、涼しげにホタルが飛んでいました。そうかと思うと、急に猛スピードで飛んだり、点滅がせわしなくなったりと、見ていて飽きませんでした。
ホタルの光は、色々なものを削ぎ落した、シンプルな美であると思います。
翻って、人間界では、常に宗教や人種、主義主張で、小競り合いが繰り前されています。いたずらに情報があふれているために、その情報におぼれて、結果的に本来の人間のあるべき姿から逸脱したり、人間不信に陥ったりしているように思えてしまいます。
もっと、人間もシンプルに生きれば、より平和共存できるのではないかと思いながら、ホタルの光を目で追っていました。
今年は様々なことがあって、人々も疲弊し、心も荒みがちになっていることもあり、ホタルから、そんなことを考えてしまいました。


2020年6月25日(木)


 世界情勢とコロナ
投稿:長野央希
日本ではコロナの発生件数が減少、落ち着いてきたかのように見えておりますが、世界的には依然として、猛威を振るっております。
WHOの報告では、一日での発症者数が過去最多を更新したとのことです。
ひとたび、規制が緩和されると、なし崩し的に、緩和すべきでないことまで、緩んでしまうというのが人間社会の常ではありますが、気のゆるみも含めて、感染を拡大させている可能性があります。
高温で多湿の環境では、ウイルスの脅威が減ることも期待されておりましたが、パンデミックとなっている現状では、それも期待できないというのが専門家の大方の見方となっている模様です。
殊に米国の連日のデモ、集会は、一層感染を困難なレベルにしているといえましょう。米国政府はコロナ感染対応においても、人種の分断という問題においても、既にイニシアチブが取れていないように見える状況で、はたして、コロナ感染を終息に向かわせるような方策がとれるのか、甚だ疑問です。米国での感染は、少なくとも第二波ではなく、第一波が持続している状態といえます。この状況が遷延している間は、世界中に感染を波及させる恐れが高いと思われます。
新潟県でも一か月ぶりに感染者がおられたようですが、報道によるとやはり海外渡航歴がある方のようです。
米国をはじめとした世界情勢を鑑みると、当面海外との往来は今もなお控えるべき段階であろうと考えられます。
日本では、コロナに感染したとしても、大半は軽症とはいえ、一部では重症化するケースがあることも間違いなく、君子危うきに近寄らないスタンスが重要と言えると思います。


2020年6月22日(月)


 北別府さん 頑張ってください
投稿:長野央希
私は広島東洋カープのファンですが、6/19にようやく2020年度のプロ野球が開幕する予定で、わくわくしてきているところです。
ただし、今年は広島の話題としては、もっと大切なことがあります。
北別府さんが成人T細胞白血病で現在、末梢血幹細胞移植を受けて、闘病中であることです。
私は血液内科診療に携わってきただけに、マスコミで報道されるような血液疾患に対して、注意を払ってはいましたが、元広島の往年のエースの件となれば、より敏感になりました。
ブログを見ていると、息子さんからの末梢血幹細胞を移植して、副作用などで難儀をされているようです。
北別府さんといえば、投手王国と呼ばれた広島の絶対的なエースともいえる方でした。大野、川口、金石など、ストッパーで津田、野手でも高橋慶彦、山崎、長内、重鎮として山本、衣笠などなど今でもわくわくするようなメンツがそろっていたころのエースでした。
それだけ鍛え上げた肉体でも、血液疾患に対する抗がん剤治療や骨髄移植治療はつらいものであることは間違いないと思われます。
自分も、血液疾患での化学療法など行うたびに、治療の副作用や合併症で苦しむ患者さんの姿を診て、時には心苦しい思いもしてきました。そんな中で、病気が寛解、あるいは治癒に至るような患者さんの姿を見て、心から喜び合えたものです。
北別府さんも、長い闘病生活とはなろうと思いますが、一刻も早くお元気になられることを切に願います。
山本浩二さんも闘病生活をされておられるようですが、頑張って克服していただきたいと思います。
二人のためにも、今年はカープが優勝してもらいたいと期待しております。


2020年6月17日(水)


 新型コロナ
投稿:長野央希
昨日、一昨日と都内での新型コロナ陽性者数が50人近くと増加しております。これは、いわゆる「夜の街」で働く人の集団検査の影響もあろうと思われます。
一方で、米国では人種差別への反対デモが全国に広がっており、これによってコロナの感染が再度燃え上がりはしないかと懸念せざるを得ない状況です。また、北京でも再度感染者が増加に転じております。
短期間ながら、コロナ診療に携わったものとして、新型コロナは大半が軽症であるか、無症状であるため、(少なくとも日本では)不必要にパニックになるべきではないと考えます。ただ、高齢者、癌のある方、若くても男性、肥満、糖尿、喫煙(肺気腫)などの条件がそろうと、一定の割合で重症化する印象を受けましたので、決して油断していいものでもないと言えます。
無症状のコロナ陽性者から、このような重症化の危険をはらむ人たちに感染が拡大する可能性を常に考えておく必要があると考えられます。
新潟は幸い大きな流行に見舞われずにここまで来ておりますが、これだけのグローバル社会では、第二波の流行も対岸の火事と受け流すわけにもいきません。我々、医療者は行政とも連携をとって、第二波への対策を練っていく必要があると改めて感じております。

2020年6月16日(火)


 サルコペニア予防
投稿:
当院の近くにあるスポーツセンターも、コロナの影響で、一時休業されておりましたが、ようやくジムも含めて再開されております。拝見しますと、多くの中高年の方々が様々な運動にいそしんでおられます。非常に良いことだと思います。
昨今は、筋肉量の減少からくる身体機能の低下(サルコペニア)が話題になっており、その予防のために適度な運動、適切な食事が極めて重要と言えます。
これまでは医療といえば、病気を治すことに主眼が置かれておりましたが、これからはいかに病気にならないようにするか、あるいは大病になるのを未然に防ぐかという予防の医療がより大切になってくると考えます。
そういうことも、患者さんとともに考えていきたいと思っております。
尚、これからの季節、運動中の脱水、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。

2020年6月13日(土)

 ブログを始めました。
投稿:長野央希
急激に真夏のような天候になってきている今日この頃。
全国的にも、ようやく新型コロナ感染が収束に向かいつつあるのかと期待する日々です。幸いに、新潟県は大きな流行のうねりにもまれることなく、本日に至っております。
私は、4月末から5月いっぱい、北埼玉の病院で新型コロナ診療のお手伝いをしてまいりました。関東もひとくくりにはできず、埼玉も大宮や川口など南部と、熊谷などの北部では、大分感染者数も異なっておりました。マスコミ報道で、コロナの恐ろしさ、悲惨さが盛んに取り上げられておりましたが、確かに重症化した場合は厳しい経過をたどりえますが、多くの場合は、軽症であったり、無症候性であったりします。
この疾患に関しては分からないことが多い点や、治療法が確立されていない点で、人々の恐怖が増幅していってしまいました。このこと自体は、ある程度やむを得ないことではありますが、過剰にマスコミが恐怖をあおった感が否めません。
手洗いをする、外出時にはマスクを着用する(自分の感染予防というよりは、自分が感染していた場合に周囲に感染を広げない意味でも)など基本的な注意をしつつ、正確な情報のもとに、適切に怖がりながらも、節度を守って生活を楽しむことが重要と感じました。
我々医療者も、マスコミも、いかに正確な情報を、皆さんにお伝えできるかが大切であり、それこそが本来のインフォームドコンセントのあるべき姿なのかもしれないと、改めて考えさせられております。

毎日とはいかないと思いますが、思うことがあれば、ブログを更新させていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

2020年6月10日(水)



長野医院
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