新潟市西区五十嵐の内科 長野医院 健康に関するお悩みはお気軽にご相談ください。


 年末年始の当院の体制に関して
投稿:長野央希
年末年始の当院の体制
12/28まで通常通り
12/29 12:00まで
12/30発熱外来のみ(12時まで)
12/31〜1/2 休診
1/3 発熱外来のみ(12時まで)
1/4〜 通常通り
となります。宜しくお願い致します。

2021年12月24日(金)

 業務連絡
投稿:長野央希
インフルエンザワクチンに関してですが、ワクチンの若干量の追加がありましたので、10人程度の新規予約をお受けできます。御希望の方は電話にてご相談ください。
2021年12月14日(火)

 アジア
投稿:長野央希
今年は、発熱外来や新型コロナウイルスワクチンで、多くの外国人の人と接触する機会を持たせていただいております。大学や短大の留学生が、多くはワクチンで来院したり、あるいは自分が往診でワクチン接種をしたりしております。半数以上はアジア系の方々で、中国、ベトナム、タイ、バングラディシュの方々に接することが多い印象ですが、中にはカザフスタンなどの中央アジアの方もいらっしゃいました。また、アフリカの方もおられ、エチオピアやマラウイといった国の方もお出でになりました。欧米に関しては、ある程度は国名と地理的な面や歴史的な面を理解しておりましたが、恥ずかしながら、東南アジアやアフリカのそれに関しては、理解が及んでいませんでした。そもそも、マラウイはどこに位置しているのか等も知らないという状況で、この機会に勉強してみました。
また、太平洋戦争の激戦の一つであるインパール作戦の本を読んだ際にも、東南アジアの地理的な部分すら知らないことを自覚し、今回岩波文庫の『東南アジア史10講』を読んでおります。
かなり多くの民族が入り混じって、そこに中国的な文化・歴史の影響を受けていたり、インド的な影響を受けていたりして、一読しただけでは十分な理解を得られないことを悟りました。そこに加えて、18世紀、19世紀以降の欧米の植民地政策によって、さらに複雑な修飾をなされて、いっそう理解が難しくなっているように思われました。このことはアフリカ各国においても言えることではありましょう。そして、欧米植民地政策の歪みは今も尚、東南アジア、西アジア、アフリカ、中南米の現状に大きく影響していると思われます。欧米列強の帝国主義の尻馬に乗った大日本帝国時代の日本にも責任の一端があることは言い逃れは出来ないことであろうと思います。東、東南アジア、オセアニアでの日本の振る舞いが戦後80年経とうとしても今も尚、現地に色濃い爪痕を残していることを、我々日本人は忘れてはならないのだと思います。
また、東南アジアのことを勉強していると、アジア的な思考や宗教観が存在していることを再認識させてもらいました。19世紀の欧米の帝国主義以降、欧米的な思考や価値観が絶対的に正しいことという共通認識を持つに至り、そういった教育を受けてきました。キリスト教的な二元論に基づき、善悪や白黒をはっきりさせようとする姿勢は欧米で特に顕著な印象を持ちます。結果的に自分たちの思考と相いれないものは悪ということで、徹底的に叩こうとするようになります。従来のアジアでは、白黒をはっきりさせるという姿勢においては、もう少しあいまいであったように思われます。欧米的な薫陶の元で、世界中が敵味方を厳密に分けようとする姿勢が世界を危機にさらしている気がしてなりません。そういった意味でも、アジア的なあいまいさ、場合によっては混沌としているような思想を再評価してもいいのではないか、脱欧米的思想を目指してもいい時代なのではないかと考えております。

2021年12月10日(金)

 オミクロン株
投稿:長野央希
南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株Ο(オミクロン)株の報告があり、早くも日本でもナミビアからの入国者での感染が確認されたとの報道がありました。
南アフリカでは11/18頃から新型コロナ感染者数が急増してい行った模様ですから、二週間程度で、極東の日本にまで感染が拡大しつつあるというのは、確かに感染伝播速度としては速いと言えそうです。
ただ、基本的にウイルス側の立場では、自分たちの種の保存のため、いわゆる生き残り戦略の一環として、常に変異を繰り返していくのは当然であり、日々刻々と変異株が出現するのは当たり前なのではありますし、これからも変異を繰り返していくことも間違いのない事実であると言えます。
変異自体が、即座に人間にとって不利益になるというわけでもありません。仮に感染性が高まったとしても、重症化しやすくなるわけではありません。
報告を見ていると、今回のΟ株感染での症状は、頭痛や筋肉痛が主体で、呼吸器症状はそこまででもないような印象を受けますから、症状のみで言えば、季節性インフルエンザを想起させるものがあります。ただし、この件に関しても、もう少し症例数が増えてこないと確たることは言えないでしょう。
重症化率も、しばらく動向を注視していく必要があります。
Ο株に対しては、カクテル抗体療法の効果が弱いのではないかというような報道もありますが、それに関しても、正確な発表が待たれます。
ワクチンに関しては、例えばファイザー社は、二週間以内にワクチンの有効性に関しての報告をすると言っておりますので、その発表を待たねばなりません。
すなわち、現段階では、このΟ株は依然として、どういう性質なのかが正確には分かっていないのです。孫子の兵法の如く「己を知り、彼を知らば百戦危うからず」の通り、今は、敵であるΟ株がどういうものなのかをしっかりと分析する段階であると言えましょう。
相手が、どんなものかわからない状況で、むやみにパニックになることこそ、慎むべきことであります。一方で、政府が外国からの入国禁止政策をとっていることはやむを得ないとは思います。相手がどんなものか判然としない段階では、リスクマネージメントにおいては、最悪の事態を考えて対策を講じる必要があるからです。
いずれにしろ、現段階では、人々がデマに踊らされないこと、不要な差別などの愚行に走らないこと、冷静でいること、そして最も大事なのが正確な情報入手を心がけ、適切に恐れるべきことは恐れ、恐れるに足らないことには過剰に反応しないことを心がけていただきたいと思います。

2021年12月1日(水)

 外交的ボイコット
投稿:長野央希
北京開催の冬季オリンピックが間近となり、欧米の幾つかの国々が、ウイグルでの人権侵害を問題視して、外交的ボイコットを行う可能性を示唆しております。
しかし、何故今頃という感が否めません。そもそも、ウイグルでの問題は10年以上に及ぶ問題であったはずですし、殊に習近平体制となってから、民族浄化的政策が拍車をかけ、情勢の悪化に歯止めがきかなくなっていましたから、本来であれば、大分前から、世界各国が問題視して、中国政府に対して、強い姿勢で臨むべきであったはずなのです。
ほんの最近まで、西欧では中国の唱える一帯一路政策に乗っかろうとさえしていました。そういうこともあり、中国との関係を重視しすぎるあまりに、中国政府の機嫌を損ねないように配慮してきたように思われます。その結果が、ウイグルの悲惨な現状を助長してきたように思えてなりません。最近になり、一帯一路が、結局は中国にとってばかり都合が良いようなシステムであることを認識して、一気に中国への熱が冷めたという風にも取れます。そうして、可愛さ余って憎さ百倍という感じで、中国を攻撃することを考え、最も攻撃しやすいのが人権問題であるために、ここぞとばかりにウイグル問題を取り上げているように見えてしまいます。あくまで、外交的なカードの一つでしかないのでしょう。そもそも、白人諸国が植民地政策で、どれだけのひどい人権侵害を行ってきたかという歴史を見れば、彼らの人権的発言が、ときに白々しく見えてしまったり、極めて偽善的に聞こえてしまったりするのも事実です。ただ、かつての自分たちの愚行を反省して、改めようとしている姿勢は評価しなくてはならないとは思いますが。
そんな状況で、オリンピックへの外交的ボイコットというのが、どこまで有効な手立てなのかという疑問があります。確かに、中国という国は体面を気にする国ではありますので、参加国の首脳が、五輪の開閉会式に参加しないとなると、顔に泥を塗られたような気分になるという意味では、一定の効果はあるかもしれませんが、実質的には五輪への選手の派遣自体を中止して、結果的に五輪観戦のための集客が望めないというような状態にならない限り、あるいはスポンサーが軒並み五輪への支援を打ち切るというような経済的なダメージを負わせない限りは、中国にとってはさほどの痛手にはならないのではないかと危惧してしまいます。
日本が北京五輪に対して、どうかかわるかは、今後の政府の指針を注視していく必要がありますが、ウイグル問題を含め、尖閣問題や、南シナ海での問題など、様々な問題に対して、一貫した毅然とした態度をとるべきではあると思います。
一方で、ウイグル人は敬虔なイスラームでありますから、彼らの現在の苦境に対して、同じイスラームの信者たちが本来であれば、立ち上がらなくてはならないはずなのです。こういう状況でこそ、ジハードというものがなされるべきなのではないかと思います。中国に対抗する手立てがないということと、中国とうまく付き合っている方がうまみがあるということから、なかなかイスラームの中で、ウイグルを救おうという大きな動きにはつながっていっていないのが、とても残念に思えてなりません。
こうしてみると、ウイグルという深刻な問題は、結局は外交的な問題の中で、数多くある問題の一つでしかないというとらえ方をされているように見えます。
しかし、中国が行っているのは、ナチスが行ったホロコーストにも匹敵するような所業かもしれないのです。
各国政府が強い働きかけが出来ない状況で、世界の企業がウイグル産の綿花に対して不買運動を行っているのは中国に些少ながらダメージを与えられるでしょうし、そういう地道な努力を続けることで、中国政府に痛みを感じさせる必要があると思います。中国という国は経済的に好調だからこそ、現体制が強く国民に支持されているのであって、もし、経済的に不調に陥れば、国民の政府に対する支持が一気に失われる可能性があります。
また、ウイグルやチベットへの弾圧が高じれば、結局最終的には中国国民全体に対しての言論統制が強まることにつながるでしょうから、中国国民もウイグル問題を対岸の火事ととらえずに、明日は我が身になりえるという危機感を持っておく必要があるはずです。
現在、我々が行えることは、中国政府に対して経済的な圧力をかけることで、少なくともウイグル問題を今のまま続ければ、自分達にとって不利益になると理解させることなのだと思います。
いずれにしても、ウイグルやチベットや、中国国内の少数民族の方々が、少しでも早く、自分たちの自由を謳歌できる時代になることを強く願います。


2021年11月29日(月)

 業務連絡
投稿:長野 央希
インフルエンザワクチンに関してですが、追加発注できた分も、予約がいっぱいとなってしまいましたので、予約受付を終了させていただきました。
申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

2021年11月22日(月)

 業務連絡
投稿:長野 央希
インフルエンザワクチンに関してですが、供給量の不足で、多くの方に御迷惑をおかけして大変申し訳ありません。
12月に入り、若干量のワクチン追加購入ができる見込みとなりましたので、12月に入ってからのワクチン接種でもよろしければ、御予約を受付いたします。宜しくお願い致します。

2021年11月17日(水)

 ボクシング
投稿:長野 央希
私はボクシングが好きで、テレビ中継があると見てしまうような子供時代を経て、今に至っております。私の子供のころくらいから、ボクシングやプロレスのテレビ中継の頻度が減少していき、ボクシングでは注目度の高いような世界戦くらいしか放映されなくなっていきました。そんな中で、私が高校三年の頃、高校の寮を出て、横浜の港北区にある学生ハイツで生活しておりました時に、深夜に放映されていた竹原慎二さんのミドル級世界戦を見て、大興奮したのを思い出します。世界王者となって、インタビューで自分のことを「広島の粗大ごみ」と発言したのを聞き、涙が止まりませんでした。その時の新聞の切り抜きを貼ったノートを今でも持っております。同じ頃、東洋太平洋王者として活躍していた畑山さんも応援していましたが、その後にスーパーフェザー級の世界王者となり、その時も大変興奮しました。
大学に入ってから、なかなかボクシングのテレビ中継を見る時間が無くなっていっていきましたが、長谷川、内山、山中など長期にわたって王者を防衛した名チャンプが沢山出てきました。どんな素晴らしい王者も年齢には勝てず、最終的に王者陥落の際の痛々しさや辛さは、胸を打ちます。

現在は、井上尚弥選手という不世出な素晴らしい世界チャンプが君臨しておりますし、五輪金メダリストで世界チャンプの村田選手も頑張っております。この年末にゴロフキンとの統一戦が決まりました。非常に強い相手ではありますが、良い試合を期待しております。
今でこそ、日本人の素晴らしい世界王者が沢山輩出されております。一方で、ボクシングの歴史を振り返ると、1952年に28歳で白井義男さんが世界王者を獲ったのが、日本人として初めてでした。当時としては、大分遅咲きの年齢であったのだろうと思います。というのも、白井さんは20代前半を海軍に召集され、かなり過酷な環境で働いていたからであります。その時の肉体的酷使から、戦後、ボクシングの引退も余儀なくされかかっているところで、米国人のDr.アルビン・カーンと出会い、米国的な栄養価の高い食事と科学的トレーニングによって再起し、結果的に世界王者へと駆け上がっていきました。太平洋戦争での敗戦で、自信を失い、打ちひしがれていた日本人に与えた希望の光という意味では、これまでの、どの王者も真似できないような偉大な事業だったろうと思います。当時の栄養状態の芳しくない状況から、白井さんも含めて、成長期に十分な栄養を採れなかったことで、日本人のスポーツ選手の選手生命は軒並み短かったと言えます。
私が子供の頃の野球選手も30前半で引退する人が多かったように記憶しております。栄養状態の問題、トレーニング内容の問題などの要素はありましょうが、確実に現在の日本人スポーツ選手は恵まれた環境で生活できているのは間違いないでしょう。それが選手生命にも、パフォーマンスの向上にもつながっているでしょう。
よく考えてみると、日本は世界的にも、最も飽食な環境にあると言えます。しかし、そんな贅沢な環境にある国の人というのは多くはありません。栄養をしっかり採れるような幼少期を過ごしていれば、世界王者にもなれるような逸材が世界中にはたくさんいるのかもしれないにもかかわらず、日の目を見ることもなく、月日を重ねていってしまうような悲劇がどれほどあるのでしょうか?
スポーツ大国というのは、多くの場合、世界的に見れば、経済的に恵まれた国であることが多いです。経済的に余裕がなければ、スポーツに勤しむこともかなわないからでしょう。もっとも、サッカー等の一部のスポーツの様に発展途上国でも、先進国のスカウトの目に留まれば、素晴らしい環境でトレーニングを行い、世界のトップアスリートになる場合もありますが。
ただ、平和で衣食住に悩まない環境の方が、明らかにスポーツのすそ野が広がるのは間違いありません。
日本での飲食店で、多量の注文をして、食べきれずに、多くの食材が残されているような、目を覆いたくなるような現実を見て、あれこれ考えてしまいました。

2021年11月12日(金)

 総選挙
投稿:長野 央希
先週に行われた衆院総選挙は、結果的には自民、公明の与党の勝利という形で終わりました。選挙直前には菅首相から岸田首相への移行があったりと、バタついている状況で、しばしば自民党への批判も強まっている中、ふたを開けたら、野党連合の大敗というような結果でした。
与党に対して様々な不平、不満は渦巻いております。新型コロナ一つとっても、政府は無為無策の様に見えてしまうような瞬間もありました。ただ、確かに、欧米含めた日本以外の世界と比較すると、はるかに感染者数や死者数が少なく済んでいるのは事実であります。この件は、コロナが終息した段階で、検証されるべきことではあります。日本人の手洗い、マスク着用、入浴するなどの生活習慣が関与しているのか、あるいは人種間での感染のしやすさ、重症化しやすさの差があるのか等に関しては、今後冷静な分析がなされる必要はあります。ただ、現段階までを見ると、日本は他の各国と比べて、甚大な感染爆発が起きなかったことについては、もしかすると、政府の方針に一定の評価をするべきなのかもしれないと思われます。
一方で、東日本大震災当時の与党であった民主党、社民党の対応の拙さや、常に後手後手に回る様を見ていると、非常時に国家運営をゆだねられるような頼もしさが感じられなかったことも、今回の野党敗北の一因かもしれません。また、従来は彼ら野党は、素晴らしい政治理念を掲げてきましたが、与党時代に、その思想を実現できなかったことも、信頼を失わせる結果につながったものと思われます。高尚な理念を掲げることは良いのですが、実現不可能ならば、単なる「綺麗事」にすぎないのです。政治はきれいごとを並べるだけでは駄目なのです。ミャンマーのスーチー女史はそれまで人権運動を展開し、ノーベル賞まで受賞しておりますが、いざ政権運営を担う側になると、ロヒンギャの問題など自己の人権思想を国家経営に十分活かしきれませんでした。軍の問題、人種の問題、既得権益の問題など複雑な国家情勢を加味して、高い政治理念をどう実現できるかこそ、高度な政治的スキルを有していなければ困難なのだと思いますが、それを実行できるのは、成熟した政治家集団でなければ、不可能なのだと思います。勿論、現在の日本の与党が、その期待に応えているとも言えないような気もしますが・・・
また、野党が共産党も含めて連合を組んで選挙戦を戦ったことも、信頼を失うことにつながった可能性が考えられます。信念やポリシーがあればこそ、各政党の存在意義を示せるのだと思いますが、野党がそういった大きな垣根を取り払って、選挙協力をした場合に、その政党としての核となるものが失われてしまっているような感覚を受けてしまい、逆効果になった可能性はあると思います。(自民党と公明党の連合はどうなんだろうという疑問もないわけではありませんが))
いずれにしろ、今回の選挙結果を受けて、当面は自民、公明両党による政権運営が継続されます。引き続きのコロナ対策及び、コロナによって大きなダメージを受けた日本経済の立て直し、対中、米国などの外交政策など、問題は山積しておりますが、どう対処していくのか、注視していく必要があると思います。

2021年11月8日(月)

 京王線事件
投稿:長野 央希
最近、電車内で若者による無差別殺傷事件が度々報じられます。
その若者達の言い分は、非常に似通っており、「死刑になるために」や逮捕されて、無期懲役になるように」などのもので、そういった身勝手な理由で犯行に及んでおります。
昨日は20時頃に京王線内で、刃物による刺傷、放火事件が起きております。
私は、都内で働いております時に、足掛け4年を京王線沿線に住んでおりました。二年間を上北沢、二年間を蘆花公園で暮らしていましたし、電車が停止した国領というところは、私がよく行っていた蔦屋がありましたので、けっこうなじみのある場所で、他人ごとではないようなショックを受けました。昨日の犯人は、バットマンに出てくる悪役のジョーカーに扮した姿で、凶行に及んでおります。ちょうど昨日はハロウィンということもあり、通常なら妙な格好で目立つ状況でも、特に違和感なく車内に溶け込めてしまったということも凶行を犯しやすくさせた一面はあろうと思われます。個人的に、キリスト教徒でもなければ、ハロウィンを祝うという習慣もないため、仮装してお祭り騒ぎするという気には毛頭なりませんし、なかなか大騒ぎしている若者たちの気持ちに感情移入は出来ないのですが(正直クリスマスも、キリスト教徒ではないので、祝う気になりませんが)、そういっていると、若者文化を理解しない頭の硬いおっさん扱いされかねないので、我関せずに見守っている次第です。ただ、今後、こういった世間を震撼させるような事件が起きてしまった以上、来年以降も、ハロウィンでの仮装を利用した、この手の犯行が繰り返される危険があることを肝に銘じておく必要があろうと思います。特に、劇場型の犯罪によって世間の注目を集めたいというような自己中心的な犯罪者にとって、仮装すること自体が、自己陶酔に至るナルシスティックな欲望を満たしやすくさせる恐れもあるように思えてなりません。仮装を取り締まることは出来ないですので、仮装している中で犯罪を企図している人物をどう選別できるか、何らかの対策を講じる必要はあろうと思います。
また、東海道新幹線内での無差別殺傷事件でも、小田急線の無差別傷害事件でも、密閉されたような空間で、誰もが思うように防御出来ない状態であることが浮き彫りになっています。このように閉ざされた、逃げ場が限定されてしまっているような空間で、もし刃物をもって暴れているような人物に直面した時に、どうやって身を守るか、各人が常々考えている必要のある時代なのかもしれんせん。悲しい話ではありますが、もはや公共の交通機関を利用するからには、自分や家族の身をどう守るか対策を練らねばならないのかもしれません。現実的に、飛行機の搭乗手続きのような、厳重なチェックが電車や新幹線ではできるはずもなく、鉄道会社や警察組織だけで、犯罪を抑止するには限界があります。となれば、自分の身は自分で守らざるを得ないという結論になり、同時に子供や高齢者などのいわゆる弱者が犠牲にならないように社会全体でどう対処するのが良いのかを検討していくことが求められていると思います。自分なりに考えているのは、登山の際のクマよけスプレーを犯人に噴霧するというものではあります。唐辛子成分入りのスプレーを顔に欠ければ、しばらくは犯人の動きを止めることは出来るかもしれません。(きっとスプレーメーカーは人に向けて噴霧しないように言うとは思いますが)

2021年11月1日(月)

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