新潟市西区五十嵐の内科 長野医院 健康に関するお悩みはお気軽にご相談ください。


 業務連絡
投稿:長野 央希
現在、新型コロナウイルスワクチンの三回目接種を継続的に行っておりますが、ファイザー社製のワクチンの供給が止まりましたので、3/7の週の間にはモデルナ社製のワクチンに移行していくこととなります。
その旨、よろしくご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。

2022年3月6日(日)

 人間の尊厳を守る戦い
投稿:長野 央希
ロシア・ウクライナ戦争が激しさを増していおります。ウクライナ第二の都市であるハリコフの市庁舎が爆撃されるなど、ロシア軍による無差別攻撃が顕著となっております。当然、ロシア政府はその点を認めはしませんが。
また、ロシア兵が演習といって、連れてこられたのが実際の戦場で、だまし討ちのような形で戦死しているというような報道もされております。勿論、戦時下なので、ウクライナの報告を全面的にはうのみにはできないとは言え、さもありなんと感じてしまうような状況です。戦地で、辛い思いをしているのは、ロシアの若者です。ロシアの戦争指導をしている政府、軍の要人は、みなモスクワなどの安全な場所にいて、若者を次々と死地に赴かせています。もし、プーチンやその他の政府首脳も、ウクライナの戦場の第一線で、銃弾に身をさらしているようなら、まだ説得力はありますが、そんな危険に身をさらすことはないでしょう。
このまま、ウクライナへの激しい攻撃が続けば、キエフなどの主要都市の陥落は時間の問題です。しかし、必ず、ウクライナ国民は地下組織として、ゲリラ戦を展開し、ロシアの占領に対して、激しい抵抗を続けていくでしょう。その場合、ロシアの被害は甚大になります。その結果は、多くの若者が傷つき、死んでいくことになります。
それでも、ウクライナを占領した場合には、プーチンはその功績を喧伝し、より一層発言力を強めてしまうでしょう。そうなったときに、プーチンのやり方に反対するものや、彼の思惑に反するようなもの、機嫌を損ねるような者たちに、攻撃の矛先を向けることは想像に難くありません。今、ウクライナの民間人をも無差別に殺戮している状況が、今後ロシア国内で展開されることになります。要するに、全ロシア国民は、プーチンの将棋の駒となることを要求されるのです。かつて、帝政ロシア時代に存在していた農奴のように、支配者に生殺与奪の権を握られ、一切の自由を奪われた、新たな農奴制ができてしまうかもしれないのです。
今朝のニュースで、ウクライナ大使館に花を手向けようとしたロシア人家族が、小学生の子供も含めて逮捕されたそうです。そして、両親は親権をはく奪されるかもしれないということでしたが、狂気の沙汰です。恥ずべき出来事です。
どうかロシアの国民皆さんが真剣にこれからの自分たちのありようをよく考えていただきたいと思います。現状のロシア政府のやり方を続ければ、近いうちに、自分たちが奴隷のような立場に貶められてしまうかもしれないのです。自由を、そして人としての尊厳守るために立ち上がることが、今こそ必要なのだと思います。

2022年3月3日(木)

 ロシア
投稿:長野 央希
ロシアのウクライナへの侵攻が開始されてから、5日目に入っております。激しい、戦闘が続いておりますが、キエフを含めて主要な都市は陥落せずに、よく持ちこたえております。昨日には、両国での和平交渉が行われ、予想通りながら、それほどの進展もなく、ただし、二回目以降の和平交渉につながるという意味では、ある程度の意義はあったと前向きにとらえたいとは思います。

私は、昔からロシアの文化に親しみを感じてきた者です。アレクサンドル・プーシキンの詩、作品を好んで読んでおりましたし、チャイコフスキーの音楽も好きです。また、ロシア民謡も、深い哀愁を帯びた素晴らしい曲がたくさんあり、好んで聞いている時期がありました。
また、当院にも、ロシア人の患者さんが時に来院されますが、多くの場合、気のいい人が多い印象です。
個人個人でいえば、ロシアの方々は、決して信頼に値しないような人たちではないのです。そういう意味で、ロシア国外で暮らすロシア人の人に対して、偏見を抱いたり、迫害を加えるようなことは厳に慎まねばなりません。それは決してやってはならないことです。
しかしながら、政治が絡んだ途端に、ロシアという国はまるで信用できない国になってしまうという傾向があります。この特徴は、帝政ロシアの時代から、ソビエト連邦の時代、そして今に至るまで一貫しているといわねばなりません。
今回の件も、侵攻に踏み切ったロシアが大義がないだの、道義上の問題がどうのこうのなどと世界が非難しますが、そもそもロシアが道義上の問題を気にしてきていたのなら、今頃、おとなしい小国であったに違いありません。
第二次世界大戦末期には、日ソ不可侵条約を、当然の如く、一方的に破棄して、満州に攻め込んできました。彼らの野望を果たすためには、約束を守るということが、彼らの行動を規制しないようなのです。

一方で、今回の侵攻が、ロシアにとってどれほどのメリットがあるのかもよくわかりません。現段階で、ロシア軍内でかなりの死傷者も出ており、莫大な軍事費が湯水のように消費されております。加えて、世界各国からの経済制裁で、日に日にロシア国内は、生活状況が悪化していくことが予想されます。そうなっていったときにロシア国内の世論や国民感情が現政権に対して攻撃的になる可能性も否定できません。今回の戦争の成り行きいかんによっては、ロシア国内で反政府運動や革命闘争が起きてしまうこともあながちあり得ない話ではなくなるように思えます。
日露戦争、第一次世界大戦を経て、軍事費がかさみ、最終的にロシア革命につながり、帝政は終わりを迎えました。
状況により、プーチン政権が終焉をむかえることもあり得ます。
また、NATOのやりようによっては、第三次世界大戦の勃発の引き金を引くことも考えられます。しかも、それは間違いなく核戦争につながっていくでしょう。そういうことも見越して、ロシアは真っ先にチェルノブイリを押さえたのかもしれません。世界大戦とならずとも、ロシアへの経済制裁で、ロシアの天然ガスや石油の欧州への供給が止まりますので、欧州内での生活水準も低下することが想定されます。両陣営とも、国内での痛みを感じつつの戦いが続いていくことになるでしょう。我慢比べの様相を呈してくるでしょう。どちらが、貧しいことを耐え忍べるかという戦いにもなります。
日本は、太平洋戦争の際は「欲しがりません、勝つまでは」を実践していましたが、今の日本人がそういったことを忍従できるとは到底思えません。
万が一、世界大戦に発展するようであれば、日本国内でも、国民全員が生活水準を落としていく必要が出るかもしれません。我々にはその覚悟があるでしょうか?
どんな理由があるにしろ、人同士で殺しあうという戦争行為が、どれほど無益で、どれほど悲劇的なことなのかを再確認し、戦争以外の外交手段に切り替えていってほしいと切望します。

2022年3月1日(火)

 ロシア・ウクライナ戦争
投稿:長野 央希
ロシアが電光石火のごとく、ウクライナに侵攻し、地上軍がキエフに入城しているという報道を見ました。だとすれば、キエフ陥落は時間の問題であると言わざるを得ません。
ロシアとしては、本気でウクライナを植民地化するという意図があるというよりは、NATOへの加盟を熱望したウクライナへの懲らしめであったり、報復の意味が強いのではないかと考えます。NATO加盟を企図する現ウクライナ政権を転覆させて、ロシアの傀儡政権にすげ替えるというのが、現段階でのロシアの目的なのかとも思います。
ここまで、ロシアがウクライナのNATO入りを拒むからには、NATOが隣接地帯まで勢力を拡大することへの強い恐怖の裏返しなのではないでしょうか?非常に強い危機感を抱いているからこそ、予想を超えるような軍事動員を行っているのではないかと思われます。
ただし、ウクライナを完全に征服するということは、極めて難しいことになるでしょう。恐らく、長きにわたって、各地でのゲリラ戦が続く内に、ロシア国内での厭戦気分が盛り上がっていく可能性も高いように思います。
そもそも、ロシア国内において、反戦デモが起きているように、どれほどのロシア国民が今回の戦争を支持しているのかも、よく分かりません。
確実に一定数、過剰な愛国主義をひけらかして、領土拡大を主張する人たちがいるのは間違いありませんが、世論調査をしてみてほしいところではあります。
また、現段階で欧米や国連はロシアを非難することはあっても、直接的な働きかけは行っていません。何か、軍事的作戦を画策しているのかどうかというところに注目しています。少なくとも、米国を主体にして、経済制裁を加えることは間違いないようですが、ロシアがそれを踏まえても、今回の軍事行動に移るからには、経済制裁をはねのけるようなバックボーンがあるに違いありません。そうなると、間違いないのは中国の支援です。
恐らく、中国は今回のロシアの挙動を見て、先例にならうという形で、近隣諸国に対しての侵攻、軍事行動を起こす口実とする可能性が高いと考えざるを得なくなります。
つまり、今回のロシアの暴挙を世界が容認すれば、確実に中国も同様の行動を取り出すであろうと言えます。
我々は、ウクライナを対岸の火事と考えてはならないのです。
今回のロシアの行動を黙認すれば、大国が自国の欲望に対して素直に行動するような、19世紀の帝国主義の時代に逆戻りすることになリ兼ねないのです。
日本も、中国やロシアの攻勢をまともに受ける危険も高くなります。それを日本国民が理解している必要があります。我々は自国を守るための方策を練る必要があります。その為には、スカッドミサイルやパトリオットの配備などの小手先の議論ではなく、自衛隊を軍隊とするのかといった、憲法第9条の改正を含めた根本的議論を早急に行う必要があります。場合によっては、国民皆兵のように徴兵制を敷かねばならないような状況になり得ます。我々日本国民は、長く平和ぼけしてしまっていますが、本気で「自分も兵隊に行かねばならない」可能性を皆で真剣に考えねばならないのだと思います。
江戸幕府を倒して、明治維新を打ち立てたのは、当時欧州列強が帝国主義のもと、世界中で傍若無人な振る舞いをしていたことに対スル強い危機感によるところ大でした。いま、傍若無人な振る舞いをする国が変遷してはいますが(ロシアは当時も列強の一つでしたが)、日本は再度自衛のために、国民が強い自覚を持つべき時代なのだと思います。

2022年2月25日(金)

 ドーピング問題を踏まえて
投稿:長野 央希
昨日、北京冬季五輪が閉幕しました。
元々、ウインタースポーツ自体が得意でもないため、冬季五輪自体にあまり関心がないということもあって、ほとんど中継を見ておりませんでしたが、カーリング女子の銀メダルを始めとして、多くの日本人選手が活躍した大会であったと言えましょう。
一方で、スキージャンプのスーツ問題やフィギアスケートのドーピング問題など、負の記憶も生々しく残ったのも事実です。
殊に、ロシアのワリエワ選手のドーピング問題に関しては、色々な意見が出ておりましたが、世界的にも大きな衝撃を与えた出来事であったと思います。
そもそも、15歳でドーピングに引っかかるのかというのが率直な感想でした。
まず、言えることは、ワリエワ選手が自己判断でドーピングの禁止薬剤を使用したかどうかは関係なく、ドーピングで禁止薬物を使用したと判断された場合は、年齢如何に関わらず、出場をさせるべきではなかったであろうと思います。
出場を許したために、世界中からのバッシングも尋常ではなくなってしまいました。あのような世界から敵視されているかのような状況で、まともな精神状態で演技ができるはずがないのです。ましてや15歳という若年で、五輪の大舞台であることに加えて、多くの冷たい視線を浴びるという恐るべき環境で、4位に終わったとはいえ、最後まで演技したことだけでも褒めてあげるべきでしょう。
自分が15歳の時に、こんな地獄のような状態に置かれたら、まずもって、重圧から、逃げ出してしまうだろうと思います。
そして、15歳が自分の判断で禁止薬物を使用したとは考えにくいといわざるを得ません。コーチや周囲の大人たちが、本人の望むと望まざるとに関わりなく、薬物を使用させたのだろうと考えます。
成長期で、今後も長い人生が待っているような若年者に、短くない期間、そういった薬剤を与えることが、将来において、どのような影響を及ぼしてしまうかをよく考える必要があると思います。
もしかすると、大人たちは「本人にとってよかれと思って」、薬物を使用させていたかもしれません。五輪でメダルを取れば、確かにとんでもない栄誉にはなるでしょう。大金を稼ぐということにもなるのかもしれません。
しかし、結局は大人が子供にとってよかれと考えていることは、往々にして、大人の自己満足であることが極めて多いというのを目の当たりにしてきました。私は、高校時代に、「子供のために」という大義名分を掲げている大人をみて、大変偽善的で、恩着せがましく、自分の虚栄心を満たすために子供をだしにしている様な、とてつもない不快感を抱いていたことを思い出しました。今回の、ワリエワ選手の問題から、あの当時の「大人への虫唾が走る」思いを、ふっと思い出してしまいました。
子供は大人の道具や玩具ではないのです。
そして、子供は、「小さな大人」ではないのです。
ワリエワ選手にしても、そのほかの多くの大人たちのご都合を押しつけられている若者たちにしても、是非とも健全に育っていってほしいと切に願います。

2022年2月21日(月)

 ウクライナ情勢
投稿:長野央希
ウクライナ情勢が緊迫の度を増しております。
北京で冬季五輪開催に対応する可能ように、NATOがウクライナに派兵をする可能性に言及したりということで、ウイグル等の人権問題をないがしろにする中国への当てつけなのかとも勘ぐっておりました。しかし、少なくとも、ロシアにしてみれば、中国に嫌がらせを働く理はないと思われるので、色々と不可思議な面もあるように思えます。
日本政府がウクライナの在留邦人に退避勧告を出したということからも、武力衝突の危機が差し迫っていることが想像されます。ロシアの言い分では、NATOの勢力拡大を停めるようにということになる一方で、欧米ではその要求には応じられず、意見の相違に関しては歩み寄りは現状難しいのであろうと思われます。
これまで、ベトナムなどでは大国同士が直接武力衝突することは避けてきておりましたが、今回米露がウクライナで直接衝突するとなると、第一次世界大戦以降、初の直接の戦闘となってしまいます。
大国同士の戦争となると、戦闘は世界各地に飛び火して、再び世界大戦の様相を呈してしまってもおかしくはありません。
外交的な解決を目指して、両者が歩み寄ってほしいと思います。
とは言え、今回衝突が回避できても、今後も戦争の火種は残り続けることは間違いなく、これからしばらくは世界の人々は戦争の危機の上で、きわどい平和を享受せざるを得なくなってしまうでしょう。

そもそも、米露とも長らく自国民が多大な痛みを伴うような戦争を経験せずに、過ごしてきました。米国にすれば、ベトナム戦争であり、ソ連にしてみればアフガン戦争になりますが、非常な痛みを受けつつ、敗北したという、苦い戦争経験をしていたからこそ、ある程度の戦争抑止につながっていたのではないかと思われます。そういった辛い戦争体験を直接経験した人たちが少なくなれば、また、そういった人達が政府の中枢から減れば、タカ派の台頭を招いてしまうことになるでしょう。
日本においても太平洋戦争から80年が経ち、戦争を知らない世代が大半を占めてくるようになり、戦争への嫌悪感というものが軽くなってしまう恐れがあります。勿論、戦争の痛み体験のみで戦争の抑止力になるほど甘くはありませんが、怖さを知らなければ、安易にその方向に流れていきかねないのも事実です。
米国の衰えもあり、新たな世界のパワーバランスが形成されている今日において、どのように国際情勢が推移するのか注意していく必要があります。残念ながら、軍事も外交の一環ではあります。外交問題を解決するために、安易に軍事を活用する時代になっていってもおかしくないのが現在の状況です。米国、欧州、ロシア、中国を軸に彼ら大国が自分たちの利を追求するようになれば、戦争の悲劇が再び巻き起こされるでしょう。
一方で、軍事には莫大な費用が掛かりますので、戦争をすることが経済的にも国際関係的にもデメリットが大きいという部分を強調して戦争抑止とするほか平和を維持できない時代が近くなっているのではないかと危惧しております。

2022年2月14日(月)

 埼玉立てこもり事件
投稿:長野央希
先日、埼玉県内で医師の男性を人質として、自宅に立てこもり、少なくとも二人に傷害を加え、一人を殺傷したという事件が発生しました。
亡くなった医師の方は、その地域の訪問診療に、多大な貢献をされており、かなり人望、評判ともよろしいような方であったようで、その方の御家族にとってはいうに及ばず、その地域にとっても甚大な損失であると言わざるを得ません。
確かに、医療者と患者さんとの間に、十分な相互理解が得られず、不信感を抱かせるようなことも起きうるのが現実ではあります。とはいえ、不信感があるからと言って、こういった殺傷事件を起こすというのはもってのほかであり、許されない蛮行と言えます。こういった事象が増えてくれば、訪問診療そのものを放棄する医療機関も増え、結果的に地域医療の崩壊につながっていきかねないと思います。

今回の事件の犯人に関しては、詳細な部分がよく分かりませんので、あまり無責任なことも言えませんが、母親に対しての孝行の気持ちは篤いものがあったようではあります。その気持ちが過剰すぎることで、以前から周囲、4とりわけ医療機関との軋轢が繰り返されていたようです。
親への孝行は大事ではありますが、行き過ぎる場合、何か別の問題を抱えているような可能性も考えざるを得なくなります。
いわゆる親離れ、子離れが出来ているかどうかという問題です。
精神的に未成熟な親の場合に、子供が自分のもとを去ることに対する寂しさに耐えられないで、子供の独立を阻んでしまうようなケースがしばしば見受けられます。また、子供が自分を頼ってくることで、「人から必要とされている」という気持ちが、自分の存在意義を確認できるという安心感につながっている場合もあります。
一方で、子供が親離れをすることは絶対的に必要不可欠なことであるものを、それがなされないということ自体が不自然であり、結果的に子供の精神的かつ社会的な成長をストップさせてしまい、未成熟なまま、年齢を重ねるという事態に陥ってしまうと言えます。
また、現代社会において、自己愛(所謂ナルシシズム)の問題も重大であります。自分や自分の仲間と言えるものを愛する気持ちは必要です。自分を愛せなければ、他人も愛することは難しくなります。しかし、その自己愛が過剰となると、自分や自分の仲間を侮辱された、あるいは傷害を加えられたと認識した場合、一気に他者への攻撃性が増してしまう傾向があります。
特に、自分の殻に閉じこもるような状況の場合、このような自己愛が肥大化していってしまいかねません。
今回は、こういった自己愛が他人から傷つけられたと認識して、このような犯行に至ってしまったのではないかと思えてなりません。
先月の大坂のクリニック放火事件も、根は同じなのかもしれ前ん。
自己愛の問題は、恐らく、これからいっそう多様な問題を起こしてくる可能性があります。パソコン社会となり、人間同士の直接的な接触が少なくなれば、なるほど、自分の殻に閉じこもり、社会性が失われ、いびつに肥大化した自己愛が顕在化していくのではないかと危惧しています。

このような親離れ子離れの問題や自己愛の問題が、社会の基盤を崩壊させていくことになりかねないという漠然とした不安と恐怖を感じています。

2022年1月31日(月)

 業務連絡
投稿:長野 央希
新型コロナウイルスワクチン三回目接種を、1/24〜開始してまいります。
現在、発熱外来の混雑の問題もあり、可能であれば、ワクチン接種目的で来院される方は、第二駐車場の方へお車を停めていただければ幸いです。

2022年1月18日(火)

 雨ニモマケズ
投稿:長野央希
新年になり、ここにきて新型コロナ感染者数が増加傾向にあります。都内や大阪などの大都市で急激に増加している状況からすれば、当然、その他の地域でも感染者数はさらに増加してくることが想定されます。
正直なところを申せば、韓国や欧米での感染者数の急増を受けて、日本でも12月中には第6波が来るだろうと考えておりました。しかし、その予想は外れましたが。
また、オミクロン(Ο)株の話題が多くはなっておりますが、Ο株の特徴を見ていると、大分、風邪コロナに近くなっているような印象を個人的には受けております。Ο株やあるいは次世代の変異株が感染の主体となってくることで、ほぼ風邪コロナと同化していき、新型コロナとしての感染は終息に向かうのではないかと考えています。(個人的かつ、ある面では希望的な観測にはなりますが)
少なくとも、此れまでの歴史で、ある感染症がどのように流行し、どうやって終息していくのかを、継続的に観察し得たことがありませんでしたので、今回の新型コロナ感染は、非常に貴重な科学的観察であると同時に、感染症の歴史における重要な1ページを記せることになるのだと思います。
ただし、来るべき第六波を、うまく乗り切ることが極めて重要なのは言うに及びません。三回目のワクチンの準備も進めつつ、治療としてのカクテル抗体療法や内服での抗ウイルス治療の早期の充実を図ることが非常に重要です。内服での治療が功を奏するのであれば、当然入院者数を減少させることにもつながり、医療ひっ迫を予防できるわけですし、これ以上の経済的なダメージを増大させることへの抑止にもつながるのだと思います。

さて、昨年11,12月は発熱外来受診者数も減少しており、ある意味平和な状態でしたが、年始になり、やはり、発熱外来受診希望者が増加しております。私は2020年7月から発熱外来を行っておりますが、一年以上を通して、屋外での発熱外来を経験し、日本の四季の多彩さを痛感させられております。7〜9月にかけて、うだるような暑さの中、手が震えたり、意識がもうろうとするような熱中症の手前の状態で働いておりましたし、最近は寒波で、猛烈な海風にあおられたり、吹雪きが叩きつけてくるような状況で、何とか歯を食いしばって責務を全うしております。発熱外来の建物の中も、夏場は日中で46℃になりましたし、今は寒い朝だとマイナス2℃になります。
とは言え、かつての日本の兵隊がシベリアやガダルカナル、東南アジアで経験したことに比べれば、いかに甘えたことを言っているのだろうかと思い、頑張っている気がします。
そんな生活の中、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の「雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ強イ体ヲモチ・・・」が、身に染みました。私は宮沢賢治よりも丈夫でいられるだけ幸せなのだなと実感しています。彼が現代に生きていたら、医療も栄養状態も格段に違う中で、もっと健康でいられたであろうと思うにつけ、わが身の置かれている環境を幸せに思わなければ、失礼だとすら思えてくるのです。

2022年1月7日(金)

 新年明けましておめでとうございます。
投稿:長野央希
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
1/3は午前中(9:00〜12:30)、発熱外来のみ行います。
1/4以降は通常通りの業務体制となります。
また、二月から三回目の新型コロナウイルスワクチン接種を開始してまいります。ワクチン接種券がお手元に届きましたら、ご予約をお受けいたしますので、宜しくお願い致します。基本的には予約は御電話にてお願い致します。
当院で一回目、二回目を接種された方に限らず、二回目まで県外でお受けになった方や、集団接種で受けたけれども、三回目の予約が取れないなどの方も接種予約をお受けいたしますので、御電話にて御相談ください。
尚、当院で行うワクチンの種類は、二回目までと同様、ファイザー社製になる予定です。(供給量の問題などで変更する可能性はあるかもしれませんが。新潟市の通達では、ファイザー社製になるとのことです。)

2022年1月2日(日)

<<前のページ 最新 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 最初 次のページ>>

現在7ページ目を表示しています











長野医院
〒950-2101 新潟県新潟市西区五十嵐1-6448
025-260-5921

Copyright (c) Nagano Clinic All Rights Reserved.