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 初心
投稿:長野央希
私は、もともと医者を志したのは、精神科医になりたかったからでした。
実際に、都内の精神科主体の総合病院で研修したりしておりましたが、精神疾患を診る精神科は数多おりますが、精神疾患を有する患者さんの身体疾患を診る医師が少ないことを痛感していました。殊に統合失調症の患者さんに対しては、医師といえども、偏見というか、苦手意識が内在している点は否めませんでした。確かに、精神状態によっては、検査や治療が遂行できないこともしばしばありますので、苦手意識を醸成しやすいのは事実ですが、そういった状況から、自分は精神疾患のある患者さんの身体管理のできる医者になろうと考えて、内科に転向したような過去があります。
内科に転向して、早、十数年経ちますが、当初の初心は忘れがちになります。どうしても、一般的な総合病院では、そういった初心を貫徹することは困難でありますが、開業を契機に、初心に戻った医療を行わねばならないなと、改めて感じております。

2020年7月9日(木)

 災害
投稿:長野央希
今現在、九州南部で大雨の被害が続いています。
熊本の球磨川流域での被害が大きいようですが、宮崎でも短時間で著しい雨量が認められたということで、被害が増大してくる恐れがあります。

 新潟では最近で言えば、中越地震、中越沖地震により大きな被害を受けました。その時、自分は都内で働いていたこともあり、かつ関越道が崩落したりして、交通もままならず、結局、現地で救護など役に立つことが出来ませんでした。当時、何ら手助けができなかったことにより、「同胞を裏切った た」という罪の意識と、悔しさが残りました。このことがあって、何か災害があったときには、少しでも役立ちたいという思いもあり、赤十字病院で働くことになりました。2011年に東北震災があった際には、自分は埼玉県内の赤十字病院にいましたが、3/13〜15と5月下旬の二回、赤十字の災害救護班として、宮城の石巻界隈、岩手の釜石界隈に行かせていただきました。
特に3/13の時点では災害発生直後ということもあり、甚大な被害を目のあたりし、また、目の前の患者さんの大きな苦痛の前で、途方に暮れそうになりながら、診療をしたことが思い出されます。自分の文章力ではとても表現しきれないような状況で、泣きそうになることもしばしばでした。
救護班として仕事をして感じたことは、自分の無力さでした。
新潟の震災で役に立てなかった分、東北では役に立ちたいという思いで行ったものの、結局、さして役に立てていないことで、一層罪悪感のような感情を抱きました。
だからこそ、今でも、被災地での救護活動に参加できる機会があれば、参加したい、そうすることで、これまで被災地で役に立てなかった分の後ろめたさを拭いたいという気持ちが強いのだと思われます。

日本は、元来災害の多い国であると言えます。加えて、地球の温暖化で、これまで以上な規模の台風や大雨が頻回にみられるようになっており、毎年、どこかしらの地域が被災地となっております。要するに、日本国内度声も、被災地になる恐れがあり、その備えが不可欠と言えます。

現在、熊本や鹿児島で避難所に避難されている方も多くいらっしゃると思います。
避難所では、上下水道も含めて、衛生状態を保つことが難しい場合もあり、腸炎などの感染の懸念もありますし、今年の場合は、新型コロナの問題もはらんでおります。避難所では思うように各人の距離も取れない状況が想定されますので、行政、医療者も、その点の対策に迫られると思われます。
一日でも早く、この水害が終結し、復旧・復興していくことを心から祈ります。

2020年7月6日(月)

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