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 春の訪れ
投稿:長野央希
ここ数日は大分暖かく、過ごしやすい陽気となっております。依然として、海風は激しいものがありますが、屋外で発熱外来を行っている身とすれば、暖かいだけで、仕事の苦痛が大幅に緩和されることを強く実感しています。この暖かさの中で、木々の芽生えなどもあるのでしょうか、いかにも春めいた風の香りを感じました。この香りを感じると、待ち望んでいた春の訪れが近いのではと思わせられます。しかし、同時に春というのは別れの季節でもあり、うきうきした気分に混じって、別れを予感させる胸の疼きのような感覚も生じてきます。学生時代であれば、春は組替えや、卒業のシーズンであり、働くようになってからは、異動の時期でもあります。仲の良い同僚が去って行ったり、あるいは自分自身が去っていったりということもあり、春めいた景色や匂いは、時にもの悲しい気持ちにもさせられます。
もっとも、昨年の3月は引っ越しや職場の異動などもあり、全く、そんなセンチメンタルな感情もわかず、至極バタバタしていた記憶しかありませんが。
この陽気で、もうすぐに春が来るような錯覚に陥っていますが、また明日から寒くなるようです。魚沼では雪マークになっていますので、まだまだ冬が終わらないのだと思います。明日も魚沼に行ってくる用事がありますが、降雪量もどうなりますか?二月末ともなってくると、流石に降る雪の量もだいぶ減ってくるとは思いますが。今年は雪が多いことで、多くの人への影響もありましたが、同時にイノシシにも大きな影響があった模様です。
十日町で、雪かきの途中でイノシシに襲われた方がいらっしゃいましたが、その後も新潟県内ではイノシシによる被害が例年よりも大分多いとのことです。というのも、そもそもイノシシは冬眠をしないこと、足が短いために積雪量が多いと、除雪がなされる市街地まで下りてきてしまうこと、平地に下りてはきたが、雪かきによってできた雪壁を越えられずに、山に戻れなくなってしまうことなどが影響しているのではというのが専門家の見解です。また、昨年、一昨年が雪が少なかった分、イノシシにとって冬が過ごしやすく、繁殖が進んだことも影響しているのではないかという話もあります。魚沼をはじめ、新潟県内はここ数年クマの目撃情報が多いのですが、イノシシも負けず劣らず、数が増えているようです。また、かつての様に里山というものが減って、山と人間の生活区域が接するようになったことも、このような野生動物に遭遇する機会を増やしているのだと思われます。どうやって野生動物と、平和的に共存できるのかを考える必要もあるのだと思います。

春は確実に近づいてきましたが、暖かくなることで、雪解けによる雪崩等の問題も増えてきます。気を引き締めていきたいものです。

2021年2月22日(月)

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