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 新型コロナの話題
投稿:長野央希
ここにきて、全国的に新型コロナの感染者数が増加の一途をたどっております。そのような情勢下で、神奈川県と広島県では新型コロナ陽性と診断され、自宅療養中に二名の方が亡くなったということで、大きく報道されております。亡くなった死因などは不詳なことが多いため、あまり無責任なことは言えませんが、広島県の方は心筋梗塞の既往があった模様です。
広島県の方の御遺族はせめて、受診の際に画像診断をしてくれていたらという無念な思いを吐露されておりますが、しごく尤もなご意見であろうと思われます。ただ、医療機関で働いていると、新型コロナ陽性の方が容易にはCTなどが行えない現状も認めざるを得ないのです。
私は4〜5月に埼玉県内の病院のコロナ病棟で働いておりました。そこで発熱外来を行っておりましたので、新型コロナ陽性と診断した場合には、当時は基本的に全例入院していただいておりました。その時点では病床もひっ迫している状況ではなかったからでもあります。それでも、入院時や入院中に画像診断をするというのは簡単ではないのでした。レントゲンに関しては、ポータブル(持ち運びができる)レントゲンがあるので、検査を施行するのには問題がないのです。しかし、新型コロナ感染の場合は、レントゲンよりはCT検査の方が格段に有用ではある一方、新型コロナ陽性の方をCT室にお連れすること自体が、極めて大掛かりな事業となります。というのも、コロナ感染の方と、そうでない方の接触を避ける必要があるため、陽性者をCT室にお連れする際には、その時間を他の患者さんと遭遇しないように、前もって一般の患者さんを、その通り道に近づけないようにしておく必要があり、また一般の患者さんがCTを取る時間帯を避ける必要があるので、結局CTを撮るのには、大幅な待ち時間が出来てしまうからです。入院していれば、入院の病棟で検査を待てますが、入院でないとなると、CT検査を待つのに5時間以上はお待ちいただく場合もあり、その間をどこで待機していただくのかという問題も浮上します。更には、新型コロナ感染の方のCTを施行した場合、検査後のCT室では消毒や清掃などもあって、場合によっては、半日近く使用できなくなる可能性もあり、そうなった場合には通常の診療(とりわけ救急診療)に支障が出てしまうのです。こういった状況で、残念ながら、コロナ感染の方でCT検査は容易には出来ない医療機関が少なくないと思われます。医療現場の窮状というのは病床数が足りないこともありますが、このように簡単にCTなどの精査に踏み切れないことも要因の一つであろうと思います。

また、最近は英国での報告もありましたが、新型コロナウイルスの「新種」が増加してきているとのことです。変異株は、より感染力が強いのではないかということですが、問題は感染した際に発病する「病原性」の高低や発病した際の重症化のしやすさの指標であるビルレンス(毒性)の高低であろうと思われます。感染しても、重症化する割合が低いのであれば、通常の風邪を引き起こすコロナウイルスとさして差がないことになりますので、新型コロナウイルスの変異が起きたということで、パニックに陥らないことが極めて重要です。ただし、変異株が増加するということは、現在出回りつつあるコロナワクチンの有効性にも疑問符がついてくることは否めませんので、その点でもワクチンに過度の期待を抱かず、冷静に状況を見極めていく必要があります。

2020年12月21日(月)

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