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 日本の職人の技
投稿:長野央希
私が埼玉や魚沼で働いている頃に、しばしば訪れていた財布などの革小物の店が日本橋の人形町にあります。そこは浅草だったかにある工房で日本人の職人が作っている製品を売っているお店で、物の質もい良いのですが、そこのお店の店員さんが、それらの品物のことを「この子たち」と言って、いかにも自分のところの品を慈しんでいる感じにとても好感が持てた記憶が鮮明に残っております。そのそばにあるつづらの工房も伝統の技を生かしたモノづくりをしていて、職人さんの作業を見ているだけでも楽しめます。
その他にも、日本の職人さんが作る色々な物の質の良さから、購入するには間違いがないような安心感があります。例えば、私の使用しているコートは日本人の仕立て屋さんにオーダーして作ったものですが、ほぼ手直しをすることもなく、20年以上着ております。体形さえ維持できれば、もしかすると一生ものと言えるかもしれないと思っています。
若いころは外国製のものに対して、根拠のない憧れがあり、所謂ブランドものがどんなものかと買ってみたこともあります。確かに、布地の色や手触りは素晴らしいと思うものも多々あるのですが、縫製が甘かったりで、少々のことで破れてしまったりということがあり、それ以降はあまり購入しなくなりました。確かに、ブランド物はコンセプトとして流行に応じて製品を作るので、そんなに長持ちする必要はないのかもしれませんが、私としては自分の使用するものは長く使用したいという気持ちが強いので、考え方に相違が生まれるのだとは思います。
タイやイタリアの生地の色はほれぼれするものがありますが、丈夫さの点で不安がぬぐえない面があります。外国製は車や家具などデザインで素晴らしいと思うものが少なくはないですが、物持ちの良さや、頻回なメンテナンスの必要性の点で、やはり私は日本の物を使いたくなります。
日本製のものは、ピンからキリまではありましょうが、やはり安心感が違います。日本の職人技や伝統の技は世界に誇るべきものであり、後世まで伝えていくべき、日本の宝と言えます。
コロナの影響で、現在日本も世界も経済的に大きな痛手を受けています。こんな時だからこそ、日本製品の良さを再確認して、そして日本の素晴らしい技術を守っていく必要があるのだと思います。

2020年12月2日(水)

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