大切なこと |
投稿:長野央希 |
この度、京都府立医大のグループから、皮膚上での新型コロナウイルスの検出時間に関する報告がありました。 季節性インフルエンザ(A型)では凡そ1〜2時間なのに対して、新型コロナでは6〜11時間とのことです。また、金属やプラスチック上では、新型コロナは2〜3日検出されるという意味では、皮膚上でのウイルスの安定性が低下することが示されたと言えます。 ただ、通常のインフルエンザに比べて、大分長期間ウイルスが皮膚上に存在し得るという点で、我々が注意すべきことは、常に自分はウイルスに汚染したかもしれないと考え、指で目や鼻や口などの粘膜に触れないように注意することが大切と言えましょう。要は飛沫感染もさることながら、接触感染への配慮が極めて重要と言うことになります。 また、同グループはインフルエンザにしてもコロナにしても、80%エタノールによる15秒暴露によって、ウイルスは完全に賦活化するということも報告されています。つまり、手指のアルコール洗浄が極めて重要と言うことです。 また、これから冬場に食中毒として、しばしば話題になるノロウイルスについては、これまでに12日以上前にノロウイルスに汚染したカーペットを通じて感染が起きた事例の報告がありました。ノロウイルスは極めて感染力の高いウイルスでもあります。 ノロウイルスに関しては汚染した物の消毒処理などが大変重要ではありますが、新型コロナにしても汚染したであろう機材を次亜塩素酸で消毒することが大切です。(次亜塩素酸で体を洗うのはやめましょう) これから、医学がさらに発展しても、ウイルスや細菌、真菌などの感染症から人類が解放される時代は望めないでしょう。しかし、感染症から身を守る術は、完全でないながらあります。それが手指衛生であり、環境衛生の整備であると言えます。新型コロナという、大きな問題を経て、清潔を保つことの重要さを再確認できたことは、不幸中の幸いであったと前向きにとらえ、これからのインフルエンザやノロウイルスの感染が本格化する季節に備えていきたいものです。 |
2020年10月12日(月) |
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