当たり前のこと |
投稿:長野央希 |
私は、この15年、欠かさず、夏季休暇を利用して、広島にカープの応援に行ってきました。今年も、9/8に対ヤクルト戦のチケットを購入しておりました。しかし、思いのほか、勤務医時代よりも休暇を取ることがためらわれる事実に気づき、同時に今年はコロナ禍も鑑みて、広島行は断念いたしました。カープが全くエンジンがかかってこず、調子が上向かない現状で、カツを入れてやりに行こうと思っていましたが、大変残念です。例年であれば、広島に野球観戦をして、翌日に厳島にわたり、厳島神社参詣の後、島内の弥山という山に登山をしてから、瀬戸内海の幸を食べ、そののち足を延ばして由布院の定宿で湯治をするのが定番なのです。大分は魚介も肉も、焼酎もおいしいので、そこで一泊をして、時間に余裕があれば、レンタカーで九州巡りをしたり、奈良に行って、古墳・神社巡りをしたりしてから、鎌倉で鶴岡八幡宮参拝して、頼朝公のお墓にお参りをしてというのも、好きなりょこおうコースであります。それらを含めて、今年は取りやめました。 コロナに関して、どこまでの移動制限をするかは、今尚、議論の余地の残るところですが、医療従事者として、患者さんが嫌がるようなことは極力避けなければならないと考えております。 このように当たり前の旅行すらままならない状況が続いております。 当たり前のことで思い出すことがあります。東北の震災で3/13に石巻に行った際には、避難所では上下水道とも機能がマヒしておりました。我々にとって、日常では上下水道は、当たり前すぎて、何とも思わないレベルの物ですが、実は当たり前のことではなく、色々な人の管理の賜物なのだということに気づかされました。上下水道は衛生や健康維持の根幹にもなってきます。こういった、当たり前ではないのに当たり前のように享受できる幸せを、かみしめていく必要があるのだと思います。 コロナ禍で、色々と日常生活に変化が生じておりますが、改めて、謙虚に自自然も含めたすべてのものに感謝の念を持つという日本古来の伝統的な思想に立ち返りたいものです。 |
2020年9月11日(金) |
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