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飛蚊症 |
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投稿:長野 央希 |
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私は大分小さい時から飛蚊症があります。 幼少期に、それが飛蚊症だなどと知りませんので、ぼーっとしていると、目の上の方とかに何やら「線虫」のような顕微鏡でのぞく微生物のようなものがみえるなと、面白がっていました。日常生活に支障もあるわけでもないので、放置しておりましたが、大人になってからも、同様の症状があり、医師になってから初めてこれは「飛蚊症」なるものなのだと認識したような状況でした。 先日、飛蚊症に加えて光視症も出現したのですが、時間とともに改善するだろうと様子を見ておりました。 光視症も、暗いところで、街灯などを脇で見ると、カメラのシャッターのように、目の端に光が走る感じで、「なるほど。これが光視症なんだな」と教科書をおさらいする感じで考えておりました。 数日でよくなるかと思っていると、一週間経ても変化がないため、流石に網膜剥離や網膜裂肛などではないかと不安になり始めました。 万が一、網膜剥離でレーザー治療の適応でなかった場合、入院での手術になるというのはりかいしておりましたので、もし入院しなければならなくなった場合、内視鏡や訪問診療などの予約の状況を踏まえて、どのように入院の日程を決める必要があるのだろうかなどといったことが、次々と頭に浮かんできて、不安を募らせる結果になりました。自分の場合、様々な不安があっても、酒をあおって(量はそんなでもない)寝てしまうと、翌日には不安を持ち越さないという幸せな性質があるので、今回もそれほどの強い不安は抱かずに済みました。とはいえ、流石にしっかり診断しておく必要があるので、休診日を利用してがん化を受信させてもらいましたが、結果的に網膜剥離は否定され、結局は加齢性の変化という結論に達して、一安心した次第です。 今回の件で、考えたことがあります。 私は子供のころから医者嫌いなので、ほとんど医療機関を受診したこともないのですが、今回患者という立場になり、自分の体に対して不安を抱くという、これまでほとんど味わったことのない体験をしました。そんな中で、受診した眼科医院で、色々と検査していただき、先生からも丁寧な説明を受けられ、それまでの張りつめていた不安と緊張から解放され、心の底からほっとさせられ、先生や看護師含めた職員の方々に、心から御礼申し上げます。 「医者」という立場で「患者」と接していると、忘れがちなのですが、いざ自分が「患者」の立場に立つと、「医者」のちょっとした物言いや態度という、ある意味極めて些細なことが、「患者」の心を温かくするのだと実感させられました。 恐らく、逆もあり得るでしょう。何気ない一言が、「患者」を傷つけ、不快にさせたり、不安を増長させてしまう可能性もあるのだと、気づかされました。 今後の自分の言動を見直していきたいと思いました。 また、加齢による変化という話で、自分も着実に老化してきているのだということを痛感させられました。これは生物として仕方のない宿命ではありますが、やはり多少の者寂しさはあります。 老化していく中で、いろいろと問題が生じてくる体とどう付き合っていくかも考えさせられました。 視点を変えると、これまで見えていたものが大分、異なって見えてくることを改めて感じさせられました。 日本人初のノーベル生理・医学賞受賞の利根川進博士が亡くなられました。現在、免疫における抗体に関する研究の先駆者でもあり、その後も記憶の領域などで、斬新な研究成果を出しておられた偉大な科学者でしたが、ご冥福をお祈りいたします。 |
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2026年7月16日(木) |
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