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 最近の話題から
投稿:長野 央希
魚沼で、それほど有名ではない蛍のスポットを二か所めぐってきましたが、一か所では3〜4匹ほど蛍が飛び出していました。もう一か所は未だその飛翔は見られませんでしたが、蛍を見ると、生きていて良かったという思いと、来年も生きていたいと言う思いを持てる気がします。ただ、いずれの場所も真っ暗で、人気もない場所であるため、色々な意味で怖いのですが、最近では熊に遭遇したらどうしようという恐怖も加わっています。昨日は、歩いていたら、ガサガサという音がしたので、クマか?と身構えていたところ、何者かが走り去っていく音がして、その後では辺りにははカエルの鳴き声以外しなくなりました。しばらくは動かずにあたりを見渡しておりましたが、特に何かが戻ってくる気配もないので、再び歩き出しました。物音からすると、それほどの大きな生き物ではなさそうでしたから、狸とかハクビシンとかの類だったのかもしれません。とはいっても、なかなかな恐怖を味わいました。

今週に入り、日本各所で食中毒の情報が目立つようになりました。
広島の福山で、宿泊施設において、ウェルシュ菌による食中毒の集団発生がありましたし、名古屋のコストコの総菜からO157の集団発生の報道もありました。
ウェルシュ菌はクロストリジウム属にの嫌気性桿菌ですが、その芽胞が高温処理されてから、緩徐に冷却される過程で、増殖していき、それを摂取することで、食中毒を発症します。あまり発熱や嘔吐は見られず、腹痛と下痢が主体となり、O157のように重症化することはまれではありますが、しばしば給食などで、集団発生するため、注意が必要になります。
O157は血便や高熱も加わり、溶血性尿素症候群(HUS)のような重症化する恐れもあり、時に致命的になりえるので、更に注意が必要となります。
その他でも、カンピロバクターと思われるような症例も徐々に増えつつあります。
食中毒予防三原則として「つけない、増やさない、やっつける」というものがあります。
つけない:手洗い、器物洗浄、消毒
増やさない:適切な食品の保存、保管。調理物の速やかな摂取
やっつける:加熱処理
殊に夏場は食中毒への注意を強化する必要がありますので、どうかご注意ください。
また、6/1に長野県で初の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発生報告がありました。これはSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで、発症すると考えられておりますが、少し前までは、基本的に温暖な西日本の感染症という認識でおりました。しかし、隣県の長野で出たということは、時間の問題で新潟でも出る可能性があるということです。新潟といえば、マダニ媒介の感染でいうと、ツツガムシ病(リケッチャ)が有名でした。最近はツツガムシの発症頻度というのも相当少なくなっておりますが、今後リケッチャとSFTSウイルスを同時に保有するようなマダニの個体が出てくるのかどうか注視していく必要があると思います。いずれにしろ、屋外で活動する場合、マダニにかまれないような防護をしておくことは重要といえましょう。

最後に、徳島大学で世界初の1型糖尿病患者に対して、TUFF−IPC(脂肪から分離した自己脂肪細胞由来の新しいβ細胞)の移植を行い、経過順調という発表もありました。非常に朗報といえます。従来、1型糖尿病は終生にわたって、インスリンの定期注射が不可欠なものでした。
大分前の話で、巨人軍にガリクソンという投手がいました。彼は一型糖尿病でインスリンを打ちながら、プレーしているというのは有名でしたので、子供ながらに大変なものだなと感心していた記憶があります。後年、医学生や医師となってから、ガリクソンを思い出すと、あんなにもハードな運動をしていて、低血糖の発作とかは起きなかったのだろうかなどと、違う視点で感心しておりました。
1型糖尿病は多くが若年で発症しますので、定期のインスリン注射による日常生活への制限も出てくるでしょうし、アスリートへの道なども断念せざるを得ないような人生への制限も加わってしまいかねない疾患でしたが、今回の治療によって、多くの患者さんがその恩恵に浴する可能性があります。この夏に2症例目の治療を行う予定とのことで、この治療がより早期に広く行われるようになることを願っています。
そして、今回の治療は世界初ということですが、この先も、日本がこうした野心的な研究や治療を世界に先駆けて行っていければ、大変素晴らしいことだと強く思います。

2026年6月18日(木)

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