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 新型コロナ 
投稿:長野央希
依然として、連日のように感染者が何人、どこそこでクラスター発生などのニュースを見ます。
同様にすこしずつ、研究機関によるコロナウイルス関連の研究成果も発表されるようになってきております。
先週には、大阪大学による報告で、新型コロナウイルス(COVID−19)は早期にサイトカインのIL-6が血中で増加し、ここから血液凝固を促進する分子であるPAI-1を放出する結果、肺炎の重症化やDICなどの重症病態を惹起しているということがわかってきました。
これまでにサイトカインストームを抑制する目的で、関節リウマチやキャッスルマン病などの自己免疫的な疾患に使われるトシリズマブ(アクテムラ)が使用され、有効性が確認されておりましたが、上記の報告からもIL-6阻害薬であるアクテムラが新型コロナの重症例に有効である機序が再確認されたと言えます。
一方、香港から新型コロナ感染から回復した男性が、4か月半を経て、再感染したという報告がありました。二回目の検査では一回目の検査とは異なるコロナウイルス株であったということであり、今後、集団免疫が獲得されても、COVID-19の感染が継続する可能性がありえると言えます。
また、ワクチンがどこまで有効であるのか、さらなる検証が必要であろうと思われます。

分からないことが多いために、徒に不安が増強されてしまっており、それによりうつ気味になってしまったり、ヒステリックに反応してしまう傾向があります。そう言いう意味でも、少しづつとは言え、徐々に色々なことが分かってきていることが極めて重要であります。
コロナそのものから健康を守ることも重要であり、同時にコロナに関わって生じている社会の歪みを、少しでも解消していかねばならない時期にあると思います。


2020年8月31日(月)

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