胃腸炎 |
投稿:長野 央希 |
暑さもさることながら、湿度も極めて高く、熱中症のリスクが高い今日この頃ですが、ここに来て新型コロナ感染者数も徐々に増加している印象もある中、胃腸炎症状を訴える患者さんも少なくありません。 生ものや火の通りの不十分な肉類などを食べて、ノロウイルスやサルモネラ、カンピロバクターなどの胃腸炎が引き起こされるのは有名なところです。 今月、北海道の病院で、病院食によるウエルシュ菌の食中毒事例が発生しております。 ウエルシュ菌は、腸管内で増殖したウエルシュ菌が産生・放出するエンテロトキシンによって発症する物ですが、特徴として、一つの事件で大規模事例に発展することが多いと言われています。 というのも、施設や飲食店で、大量に加熱調理された原因食品が、室温で数時間から一晩放置される過程で原因食品内で菌が増殖していくためです。 潜伏期間は6〜18時間で、腹痛や下痢雅が主たる症状となりますが、嘔吐や発熱はそこまで高頻度ではありません。 カレーやスープなどを作って、室温で保存しておくことは控えるべきといえます。 私は、以前は鳥刺しが好きで、お店で見つけると、しばしば食べていましたが、最近は提供するお店もついぞ見かけなくなってしまいました。 また、生牡蠣も2回ほどあたっていますが、未だに好きな食材の一つです。 ホヤとかナマコなどの周囲が遠慮しがちな食べ物も好きで食べます。 胃腸炎のリスクがあるとは思いつつ、生ものの美味しさには抗えない魅力があります。 一方で、私は家で食べ物を作るときは、カレーやスープなどは無理してでも食べきっているため、ウエルシュ菌のリスクは極めて低いだろうと考えています。 とはいえ、殊に夏場は食中毒に対して注意を払い、胃腸炎の予防に努めていく必要があると思いますので、皆さんもお気をつけ下さい。 |
2023年6月29日(木) |
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