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 タモリ倶楽部
投稿:長野 央希
この3月で40年続いてきたタモリ倶楽部が放送終了となってしまいました。
私は、高校や浪人時代から、ニッポン放送のタモリさんのラジオ番組を好んで聴いておりましたが、あのゆるい感じの放送が好きで、それと同じような緩くて、力のこもらない番組作りのタモリ倶楽部にも似たような好意を抱いていたものでした。
制作費も少ない中で、創意工夫をすることで、カバーするという姿勢も、昨今の金をかけて面白くするという世の中の風潮に逆らっている感じも好感が持てました。ハリウッドなどのように大金をかけて、迫力や感動を作り出そうとするやり方が、透けて見えてしまうと、私のようにひねくれた人間は、何か興が冷めてしまうのです。その対局にいたのがタモリ倶楽部と言っても過言ではないかもしれません。そもそも、あの制作スタッフは、視聴率を稼ごうという野心があるのかどうかも怪しく思えてしまうところも好ましくさえ在りました。
視聴者を満足させよう、あるいは出演者を満足させようという気が感じられないところが、いい意味で脱力感を感じさせてくれたものです。
また、タモリ倶楽部の中でも、空耳アワーは特に好きでした。
時に、下品で卑猥なネタも少なくありませんでしたが、深夜の放送と言うこともあってなのか、クレームをさして気にして居なさそうで、そこも、古き良きTV番組の生き残りみたいな郷愁を思わせてくれましたし、何よりくだらなすぎて面白かったと言うほかありません。
こういった一生懸命さを感じさせない番組でこそ、本当のタモリさんの良さが生きているような気がしていました。笑っていいともやミュージックステーションなどでは味わえない、タモリさんの真骨頂を満喫できた気がしています。
そういった面もあってのことなのか、タモリ倶楽部(とりわけ空耳アワー)のゲストは、意外に大物が多く出ていました。恐らく、たいしたギャラはないのではと憶測していますが、そんな中でも、かの名優の故原田芳雄さんや、メガデスの元ギタリストのマーティン・フリードマンさんの出演回などなどは記憶に強く残っています。
タモリさんも高齢となって、番組継続が難しいのかもしれませんが、番組終了は本当に残念でなりません。
都内で研修医をしている頃は、毎日が辛いときもあって、そんななかで、金曜の深夜にタモリ倶楽部を見て、癒やされつつ、今週も何とか乗り切ったと思えることが、どれほど幸せだったか忘れられません。
大変お世話になりました。お疲れ様でした。そして有難うございました。



2023年4月1日(土)

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