新潟市西区五十嵐の内科 長野医院 健康に関するお悩みはお気軽にご相談ください。
ホーム > ロシア・ウクライナ戦争


 ロシア・ウクライナ戦争
投稿:長野 央希
ロシアが電光石火のごとく、ウクライナに侵攻し、地上軍がキエフに入城しているという報道を見ました。だとすれば、キエフ陥落は時間の問題であると言わざるを得ません。
ロシアとしては、本気でウクライナを植民地化するという意図があるというよりは、NATOへの加盟を熱望したウクライナへの懲らしめであったり、報復の意味が強いのではないかと考えます。NATO加盟を企図する現ウクライナ政権を転覆させて、ロシアの傀儡政権にすげ替えるというのが、現段階でのロシアの目的なのかとも思います。
ここまで、ロシアがウクライナのNATO入りを拒むからには、NATOが隣接地帯まで勢力を拡大することへの強い恐怖の裏返しなのではないでしょうか?非常に強い危機感を抱いているからこそ、予想を超えるような軍事動員を行っているのではないかと思われます。
ただし、ウクライナを完全に征服するということは、極めて難しいことになるでしょう。恐らく、長きにわたって、各地でのゲリラ戦が続く内に、ロシア国内での厭戦気分が盛り上がっていく可能性も高いように思います。
そもそも、ロシア国内において、反戦デモが起きているように、どれほどのロシア国民が今回の戦争を支持しているのかも、よく分かりません。
確実に一定数、過剰な愛国主義をひけらかして、領土拡大を主張する人たちがいるのは間違いありませんが、世論調査をしてみてほしいところではあります。
また、現段階で欧米や国連はロシアを非難することはあっても、直接的な働きかけは行っていません。何か、軍事的作戦を画策しているのかどうかというところに注目しています。少なくとも、米国を主体にして、経済制裁を加えることは間違いないようですが、ロシアがそれを踏まえても、今回の軍事行動に移るからには、経済制裁をはねのけるようなバックボーンがあるに違いありません。そうなると、間違いないのは中国の支援です。
恐らく、中国は今回のロシアの挙動を見て、先例にならうという形で、近隣諸国に対しての侵攻、軍事行動を起こす口実とする可能性が高いと考えざるを得なくなります。
つまり、今回のロシアの暴挙を世界が容認すれば、確実に中国も同様の行動を取り出すであろうと言えます。
我々は、ウクライナを対岸の火事と考えてはならないのです。
今回のロシアの行動を黙認すれば、大国が自国の欲望に対して素直に行動するような、19世紀の帝国主義の時代に逆戻りすることになリ兼ねないのです。
日本も、中国やロシアの攻勢をまともに受ける危険も高くなります。それを日本国民が理解している必要があります。我々は自国を守るための方策を練る必要があります。その為には、スカッドミサイルやパトリオットの配備などの小手先の議論ではなく、自衛隊を軍隊とするのかといった、憲法第9条の改正を含めた根本的議論を早急に行う必要があります。場合によっては、国民皆兵のように徴兵制を敷かねばならないような状況になり得ます。我々日本国民は、長く平和ぼけしてしまっていますが、本気で「自分も兵隊に行かねばならない」可能性を皆で真剣に考えねばならないのだと思います。
江戸幕府を倒して、明治維新を打ち立てたのは、当時欧州列強が帝国主義のもと、世界中で傍若無人な振る舞いをしていたことに対スル強い危機感によるところ大でした。いま、傍若無人な振る舞いをする国が変遷してはいますが(ロシアは当時も列強の一つでしたが)、日本は再度自衛のために、国民が強い自覚を持つべき時代なのだと思います。

2022年2月25日(金)

<< ドーピング問題を踏まえて
2022.2.21
ロシア >>
2022.3.1



はじめのページに戻る



長野医院
〒950-2101 新潟県新潟市西区五十嵐1-6448
025-260-5921

Copyright (c) Nagano Clinic All Rights Reserved.