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 中国のこと(5)
投稿:長野央希
中国を中心とした世界作りを目指し、中華思想の結実として、現在進行形で進められているのが「一帯一路」となろうかと思います。中央アジアやアフリカ、ヨーロッパまで、中国の傘下に入りかねないような情勢でしたが、ここにきて、その雲行きが怪しくなりつつあります。
一つは、ウイグルなどで行われている人権侵害、民族弾圧に対して、欧州諸国が強い不快感を示しだしていることと、更には、一帯一路に組み込まれていた諸国も、このシステムが、最終的には中国に利益を吸い上げられるだけの結果になりそうだと予感しだしていることが、要因と考えます。
また、中国が軍艦や空母の建造も含めて、軍備の拡張を図っていることも、周辺各国に強い警戒感を抱かせ、それが反中国の動きにつながっている面もありましょう。
中国共産党が思想統制を強めている現状、何故か中国人民は、あまり抵抗感を抱いていないかのように見えます。これは、現段階では中国自身が経済的に好調を維持しており、(貧富の差が激しいとはいえ)それなりの人民が経済的好調の恩恵を受けているためでありましょう。しかし、これがかつての日本のバブル崩壊の時のようなことが起きて、長い不況の時代を迎えた場合どうなるでしょうか?それまで中国政府に従順に従っていた勢力も、反旗を翻す可能性があります。これまでの中国の歴史を見ていると、王朝の末期は民衆の反乱と宗教が結びついて大反乱に発展する現象が多々見られました。こうした宗教の潜在的な力を、共産党は恐れているのだろうと思います。結果的にウイグルの様に敬虔なイスラームに強い恐れと不快感を抱き、尋常ではないような人権蹂躙を行っていると思われます。
上海を制圧し、今後は台湾にも触手を伸ばそうかというところで、彼らの欲望はとどまることを知らないかのように見えます。そして、今の状況を俯瞰すると、習近平という人は形骸化した共産党を尻目に、まずはロシアのプーチン氏の様に長期にわたって権力のトップに居座ることを狙いつつ、将来的には習王朝を築くという野望があるのではないかとすら思えてきます。
今こそ、中国の人民は、今後は上海の様に、自分たちが言論を封じ込められ、一部の権力中枢の人たちの利益のために収奪されていくのではないかという懸念を抱くべきだと思うのです。現実的には難しいかもしれませんが、ウイグルやチベットや多くの少数民族が同時多発的に中国政府に対して自己の自由を主張する運動を起こし、それに加えて自由を求める人民の運動が同期するようだと、そのうねりは相当なことになると思われます。
中国という国は現状、大変好調なように見えて、その実、極めて不安定な情勢を内包しているように見えてなりません。そういった不安の裏返しが、今の中国の余裕のない言論や思想の統制につながっているように思われます。

2021年10月6日(水)

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