中国のこと(4) |
投稿:長野央希 |
日中戦争と、その後の蒋介石との戦いに勝利して、1950年に中国共産党により中華人民共和国が建国されました。その後、文化大革命という国家としても民衆としても苦難の時期を過ぎて、改革開放路線にかじを切り、資本主義の導入を進め、目覚ましい経済成長を遂げて、現在に至っているような状態です。こうして、今の中国の状態を見ると、中国共産党というものの、いわゆるマルクス・レーニン主義による共産党的な面とはかけ離れている状態になっています。そもそも、共産主義において、何故資本主義が導入されうるのかという一つをとっても、多大な矛盾をはらんでおります。また、基本的に共産主義からすれば、私有財産というものを否定するはずのところが、土地も含めて、公然と私有財産的に運用されているような状態です。 私は個人的に、マルクス・レーニン主義は理念や理想は高邁であると思いますが、人間の本質に照らし合わせると、その理念を実践、実現すること自体が極めて難しいと考えております。正直なところ、実現自体が不可能ではないかとすら思っています。結果的にソ連は崩壊し、中国も改革開放路線などという共産主義から逸脱した経済政策をとるに至っているのではないかと考えます。 しかし、中国では共産党支配を継続させるために、方便として中国的な共産主義という言い回しをしているように見受けられます。 現在の中国を突き動かしているのは共産主義ではないけれども、共産党が国民の思想を統制して、共産党幹部などの既得権益が甘い汁を吸い続けられるようにというシステムであると思われます。 その過程で、共産党に異を唱えたり、不満分子たり得るような勢力を叩くために上海の言論を弾圧したり、ウイグルやチベットへのとんでもないような思想統制を行い続けているのだと思います。ウイグルに関して言えば、もはやホロコーストにでもなりかねないような異常な弾圧を行っています。 そして、こうした思想統制を見ていると、中国共産党そのものが、新興宗教の団体の様にすら見えてきます。(共産主義は基本的には無神教ですが) 国家主席という教祖が、自分の著書をバイブルのようにして、共産党の教えにより国家運営を行っているという風に見えます。そのため、国家主席が代わるたびに、中国共産党の思想も変化します。今は、正に習近平イズムを浸透させているところなのでしょう。この、習近平がトップとなって以降、中国が益々居丈高になっています。ここで、浮上してくるのが、古代からの中華思想とつながってくるように思われるのです。 |
2021年10月5日(火) |
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