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 中国のこと(1)
投稿:長野央希
先日、パスツール研究所の研究チーム等が「ラオス生息のコウモリからSARS-VOV-2と95%以上一致するコロナウイルス3種を発見した」と発表しております。世界中で物議をかもしている新型コロナウイルスの起源探しに対して、ある程度の結論的な発見なのかもしれません。米国のトランプ元大統領がしきりに武漢由来と発言していたことに対する否定的な事実になるかもしれません。とはいえ、世界中の陰謀論者からすれば、この発表自体も陰謀の一環と言い張り、その事実を受け入れないかもしれません。結局は陰謀論者の方々からすれば、自分の都合の良い事実をつなぎ合わせて、社会を解釈する以外にはゴールには達しないことになりますので、ある意味、ご苦労な話ではあります。
それはそれとして、中国の様に広大な土地では、未開発の地域も相当残っているでしょう。そういった、人があまり足を踏み入れない土地が開発されるようになると、あるいは森林の伐採で、コウモリや未知の昆虫などの生物が直接人間と接触するようになると、これまで知られていないような、新たな感染症を惹起するようになる可能性が高いと言えます。
アフリカでの森林伐採などの環境破壊が、エボラ出血熱の誘因となっていることが疑われているのと同様の事象が、中国や東南アジア、インドで起きることは想像に難くないと言えます。
従って、今回のコロナ騒動において、武漢の研究所が意図的にウイルスを作り出していないとしても、今後も中国発の様々な感染症が世界を席巻する可能性は少なくないと言えましょう。
これだけ広大な中国大陸で、太平洋戦争前、戦中と、帝国陸軍は各地において、部隊を展開させていました。戦線拡大で、東南アジアやインドまでもが、活動範囲となっていたことを考えると、それだけでも無謀な話であったのではないかとすら思えてしまいます。
この中国という極めて長い歴史を持ち、独特の文化を育んできた隣国を理解することは、今後の日本のあり方を考えるうえでも、非常に重要であると思います。中国的な発想は、時に日本人には理解しがたいことがあり、怒りを覚えることも少なくありません。そういったことを鑑みると、中国的な物の考え方をある程度理解することで、中国の政治、外交、軍事の今後を展望することも可能となり、それを踏まえて、日本のスタンスを決めていきやすくなると思われるのです。

2021年9月27日(月)

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