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 コロナの話題
投稿:長野央希
依然として、新型コロナの話題が、報道の多くを占めている状況が続いております。新潟市も昨日43人の感染者が出たということで、飲食店の時短営業や、図書館などの公立の公共機関の営業停止が延長されるのか等の検討がされるのでしょう。
最近は新型コロナウイルスもη株やμ株などの変異が出たということで、マスコミも注意喚起を呼びかけております。
更に、WHOはそれまでワクチンの接種率が70%超えることで、感染を抑え込めるという考えでありましたが、Δ株の出現以降、その考えの軌道修正を行わざるを得ないという趣旨の発言をしております。
しかし、このようにワクチンでコロナを抑え込めるというのは、あまりに楽観的過ぎたとも言えます。
そもそも、インフルエンザウイルスは、毎年ワクチンを打たなければならないのは、ウイルスが変異を繰り返し続けるために、前年のワクチンは有効性が落ちてしまうからです。基本的に、多くのウイルスは生き残り戦略として、常に変異を繰り返しています。コロナウイルスも然りです。半年前のウイルスと、現在のウイルスが変異しているのは当然のことなのです。ですから、半年以上前に完成したワクチンが、現在のウイルスにとって有効性が落ちていても不思議ではないと言えます。ただ、現在出回っているワクチンもΔ株に対しても有効であるということは幸いなことと言えましょう。
しかし、ワクチンを過信してはならないのは、感染を完全に予防できるわけではないという事実があるからでもあります。ワクチンは仮に感染した場合にも重症化を抑制してくれるという程度の感覚でいる必要があると思います。それはインフルエンザワクチンにおいても同様であります。従って、ワクチンを打ったからと言って、公共の場ではマスク着用が必要ですし、手洗いを励行する必要があるのです。
そして、新型コロナの感染流行は、断続的ながら、しばらく続く可能性が高いであろうことを前提に、これからの生活や国家経営を考える必要があると思います。
20世紀初頭に起きたスペイン風邪のパンデミックは終息に二年かかりました。ですから、新型コロナも終息するのにも最低二年はかかるであろうと思われます。更に、現代はグローバリズムのために世界が狭くなった分、これまでの歴史上、最も世界中の往来が活発化していることから、ウイルスの変異なども起きやすくなっているのかもしれません。そのために、感染の終息には、二年を超えてしまう可能性もあり得ます。そう言う場合も想定していく必要があります。3年、4年と、今の様に飲食業界などに多大な犠牲を敷き続けることは現実的には不可能です。今の日本人が全員「欲しがりません。勝つまでは」の精神を実行できるのであれば別ですが。もはやwithコロナを前提にして、経済活動の再開の方策を練る必要があります。そのための医療資源の地域格差の是正、充実も図らねばならないでしょうし、場合によっては、カクテル抗体治療センターのような臨時の病院を設置することも考える必要がありましょう。
コロナありきで、政策・方針を決定していくことも覚悟する必要があるのではないかと考えます。

2021年9月11日(土)

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