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 業務連絡F₊今思うこと
投稿:長野央希
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宜しくお願い致します。

さて、今回中越高校でクラスターが出たということを受けて、同校は夏の高校野球出場辞退となってしまいました。
同じようなことが全国でも起きております。米子松蔭高校も出場辞退となったことが話題となり、橋下徹氏などの人が政府や高野連を厳しく非難しておりました。私は、これまで必ずしも橋本氏の意見に全面的に賛同してきた者ではありませんが、今回に関しては同意見であります。
そもそも、先日まで行われていたサッカーの欧州選手権や南米選手権では、その国のメンバーで陽性者が出たからと言って、出場を取りやめてはおりませんでした。しかも、日本国内で、五輪の代表選手やスタッフが陽性であったからと言って、その国が出場を辞退しているわけでもありません。
結局、コロナ感染者が出たことと、どうなったらチームとして参加を控えるべきであるかというような取り決めやコンセンサスが全くないために、混乱している状態と言わざるを得ません。
大体において、この新型コロナ感染者は、多くで無症状であり、検査自体を行われていないような無症候性キャリアが多数存在しているはずであり、もし、万が一にも高校球児全員をPCR検査しようものなら、大変な騒ぎになりかねないでしょう。
また、部内にコロナ陽性者がいるというだけで、いちいち大会参加を自粛するのであれば、根本的に、そんな大会自体取りやめてしまえばいいのではないかと思えてしまいます。
都内は連日1000人を超える陽性者が出続けている現状でも、オリンピックは強行する方針には変わりはないようですが、それに対して、高校野球は自粛の判断が厳しすぎるような気がしてなりません。
殊に、男子高校生というのは同世代の女子に比べると、精神的に成熟していない面が強く、その分、現実を把握するよりは、夢を大切にする傾向が強いように思えます。そんな、甲子園という夢を追い続けてきた球児たちの希望を簡単に踏みにじってしまうのは、どうなのでしょうか?
確かに「野球は人生のすべてではない」とは言えますが、それでも、高校球児は青春の多くの部分を野球に費やしてきました。甲子園出場という壮大な夢のために。その夢を果たせるものはごく一握りではありますが、その狭き関門を突破するための努力をぶつける場も与えられないというのは、彼らの今後の人生に大きな影を投げかけないか心配になってしまいます。
大人の勝手な都合で、夢を追うことすら許されないことへの理不尽な怒りやエネルギーを自分の成長できることにぶつけていってほしいと強く願います。自分が中学の時に、同級生が尾崎豊の『卒業』の歌詞を書いてくれたことがありましたが、その一つ一つのフレーズが思い出されます。信じられぬ大人との争いのなかで、皆大人になっていくのでしょうが、どうかまっすぐ育っていってほしいと切に思います。

2021年7月19日(月)

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