蛍の季節 |
投稿:長野央希 |
6月中旬となり、日中は大分暑くなってきました。この時期になると、楽しみなのはホタルです。魚沼で、私がよく蛍を見に行いくのが二か所ありますが、そのうちの一つである市街地からほど近い川辺では、今週の水曜の夜にホタルが少しづつ飛ぶようになっていました。もう一か所の、山の登山道の登り口の川っぺりでは、未だホタルの飛翔は認めませんでしたので、車で5〜10分程度の距離でも、ホタルの飛翔時期には差があるのだなと実感いたしました。この日は日が沈むと、何となく肌寒い陽気でしたので、そういった温度にもよるのかもしれません。ホタルの飛び方を涼し気と表現することがありますが、この日の夜の気候的には、それほど「涼し気」が納涼にはつながりませんでした。これから、ホタルの盛りとなっていくであろうと思うと、楽しみではあります。 このように、魚沼の魅力は、季節を五感で感じられることだと思っています。春夏秋冬に、とてもメリハリがあります。 私は、これまで、横浜に4年、都内で4年、北海道で1年、埼玉で5年、魚沼で6年暮らしてきました。住めば都の様に、どこに住んでも案外快適に生活してきました。どの地域でも、それぞれの良さもあり、逆にあまり好きになれない部分もあります。例えば、北海道で暮らしていた時は、そこでの生活は、自然も豊富で、食べ物も美味しくて、楽しく暮らしておりましたが、夏の夜が肌寒かったことで夏の間中、体調の不調感が持続し、冷房不要というメリットはある中で、本州の夏が恋しくなっていました。ないものねだりなのでしょうが。 四季を体感でき、自然に囲まれた魚沼は、私がこれまで住んだ地域で、恐らくもっとも好きな所であります。諸事情で、新潟市に戻ってきましたが、そういった事情がなければ、魚沼に永住してもいいと思っていました。そんな魚沼地域ですが、他の地方の御多聞に漏れず、高齢化がすすみ過疎化しつつあります。農家も後継ぎがない中で、田んぼが放置されるようなところも出てきており、もったいないような寂しいような感情を抱いております。 魚沼の活性化の手段はないかと考えております。 現在、新型コロナの流行で、閉店せざるを得なくなっている飲食業界の方で、農業に関心があるようなら、魚沼で一旗上げていただけないものか? 農業をなめるなと言われてしまうかもしれませんが、最初の5年なりは、しっかり地元の農家の人の指導を受けてもらったり、農業の専門家のアドバイスを受けてもらえるようなバックアップを整えつつ、かつ農業生産が軌道に乗るようになるまでの補助金などの行政的な補助の整備も不可欠ではあろうと思いますが、これらの投資を行うことで、将来的な魚沼の繁栄につながるのであれば、決して高くはないのではと思います。(私は、魚沼の財政状況など、詳しく把握していませんので、無責任な発言と言われるかもしれませんが)また、先日、魚沼での診療の際に、患者さんの一人が、「田植えが終わって、これから機織りだ」とおっしゃておりましたが、そういった機織りなどの伝統も、後継者が潰えてしまう危険がありますが、若い人で、興味がある人が後継者となってくれれば、各地に残るような伝統工芸も存続できるのではないかと期待をしています。 自分で作った農作物を、自分の飲食店で出すことが出来るというのも、とても魅力的なことでしょうし、伝統工芸を引き継ぐ中で、織物などが、新たな ファッションを打ち出すことにもなるかもしれません。伝統とは、必ずしも古臭いものではなく、多くの可能性をはらんでいるものだと思っています。 地方創生と言いますが、そのモデルになるような、地方の復興の方策を魚沼から発信することが出来れば、日本全国の地方の市町村にとっても、極めて有意義なことではないかと思います。 |
2021年6月18日(金) |
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