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 最近の話題 〜コロナなど〜
投稿:長野央希
武漢の研究所で、研究者が、マスクをしている以外では、ろくに手袋もせず、防護具を身に着けずに作業している映像が見つかったということで、世界が武漢に疑惑の目を向けています。
米国のトランプ前大統領が、新型コロナの件で、しきりに中国側の責任を問う発言を繰り返しておりましたが、正直、当時どれほどの証拠があって、そういった発言をしていたのかは分かりません。少なくとも、彼のその他の言動から、感情的な意見であったような気がしてなりませんが、武漢研究所のずさんな管理体制をうかがわせるような映像が出てきたことで、新型コロナの起源が武漢にあった可能性が高くなったといえるかもしれません。とはいえ、ウイルスの起源を特定、断定するというのは、非常に難しいことでもあります。
勿論、武漢が起源となっているとなれば、その管理体制の問題など、中国の国家的な責任は甚大であると言えます。しかしながら、中国が、自分たちの非を認めるような証拠を残しているでしょうか?彼らは、流石に4000年の歴史を有し、多民族と渡り合ってきただけあり、世界中のどの国の人間以上に、狡猾で老獪な面を持っています。恐らく、米国やWHOなども軽くあしらってしまいかねないような外交的、政治的なうまさがあると言えましょう。自分たちが罪を問われるような不利な証拠は、既にこの世にないのではないかと思えてなりません。日本的な発想で行けば、実に悪辣なことも、彼らからすれば、自己を守るためにはいとわない部分がある気がします。結果的に、今回の件も、限りなく黒なのに、グレーで終始してしまうような恐れを抱いています。科学の力で、どこまで核心に迫れるか注視していきたいと思います。
一方で、国内では東京オリンピックは行うことが既定路線の様になっているようです。私個人的には、昔からそれほどオリンピックに興味がなかったので、今の状況で中止になろうが、あまり関心がないというのが本音です。オリンピックで見ている競技としては、柔道とボクシングくらいで、むしろ、同時期に行われているプロ野球のペナントレースや高校野球の方が私にとっては圧倒的に重要であります。その考えは、オリンピックが米国主体で商業主義的な要素が強いということを知ってから、ますます強くなりました。更には、今回のオリンピックでマラソンは札幌開催という決定となった時点で、日本をなめたようなIOCのやり口を見て、いっそうオリンピック開催を喜ぶ気にはならなくなっていました。ただ、オリンピックに向けて人生をかけてきたような選手たちからしたら、オリンピックの中止というのはとんでもなく重大な事柄であることも十分理解できます。彼らのことを思うと、何とか開催したいという気にもなりはします。
とは言え、新型コロナが終息してきている様子の見得ない現状で、オリンピックを開催して良いのかどうかということも議論している必要があると思います。しかし、開催は既定路線で、中止などは論外という政府の姿勢が透けて見え、その点では強い不信感を抱かずにはおられないのです。しっかりとした議論を重ねて、その結果でオリンピックを行うのであれば、開催するにあたっての安全性の担保などに関して、国民と、オリンピックに興味を持つ世界中の人に説明を果たす義務があると思います。平和の祭典であればこそ、開催するのであれば、多くの人の幸福につながるべき大会にしなくてはならないと強く願います。

2021年6月4日(金)

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