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 自由への渇望
投稿:長野央希
報道を目にする限りではミャンマー情勢は深刻さの度合いが増す一方のように見受けられます。国軍兵士への反抗や殺害などの罪状で、死刑判決を受けている市民も増加の一途をたどっております。このままいけば、軍政府と反政府組織や革命組織などの間に内戦が勃発することもあり得、シリアの内戦のような状態に陥るかもしれません。ロヒンギャの問題も抱え、彼らにイスラームの武装勢力が肩入れするようになれば、いっそう混迷を極めていく可能性もあるかもしれません。
また、かつてのフランス革命の時の様にミャンマー政府軍の兵士が市民に与するようになれば、一気に革命政府が出来上がる可能性もあるかもしれません。要は、どういう展開になるか予断が許さない状況であろうということです。
平和的な解決策が見いだせれば、それに越したことはないでしょうが、現実的には困難な気がします。
軍政府は絶対的な武力を有しておりますので、彼らが政府運営を行えば、当然、少々のことは武力をちらつかせて、文民や一般市民を牛耳るようになるのは必然と言えます。それを防ぐには、結局のところ文民統制が不可欠であると言えます。少なくとも軍属が、軍属のままで政治を動かすことは控えさせる体制が必要なのでしょう。しかし、軍が絶対的な権力を有している社会では、文民統制などのシステムを甘んじて受けるはずがありません。となると、結局は市民革命として、軍政府を倒し、文民統制などのルールを敷いて行く他はないのだと思います。
日本では、太平洋戦争での敗戦で、帝国陸海軍が解体された結果、文民統制が行われるようになりました。残念ながら、現状ではアジアの多くの諸国では、軍の権力を削ごうとすると、外圧か、内部の国民の血が流れるような事態が不可欠と言えるのかもしれません。
真の自由を得るには、ある程度の犠牲は覚悟する必要があります。
日本は、とても自由な社会に見えますが、国政などの状態を見ると、利権や派閥などの問題で、がんじがらめになっているように思えてなりません。
一般的な社会においても、程度の差はあれ、その傾向がないわけではありません。私も長く勤務医をしてきましたが、病院内も、くだらないような派閥争いやどうでもいいような慣習によって、がんじがらめになっているケースがあります。病院のシステムを改善させようにも、現体制で美味しい思いをしている上層部の人などは、その環境の変化は望ましくないので、改革派を煙たがったりします。流石に、武力行使などがないため、身の危険を感じるようなことはあまりないでしょうが、平和で自由なはずの日本でも、改革すべきことが多々あるのに、既得権益を有する(特に上層部)人たちが、その改革案をつぶしてしまいます。
時代時代に合った体制作りが必要なのにも関わらず、変革を拒否すれば、必ずその社会は衰弱していくことは必定と言えます。
真の自由を得るには、今の日本の状態は望ましいのかも考えるべきなのではないかと思ったりしています。

2021年4月16日(金)

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